SILHOUETTE FROM THE SKYLIT

SILHOUETTE FROM THE SKYLITのレビュー・評価・感想

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SILHOUETTE FROM THE SKYLIT
9

本当のエモ

2017年頃からエモという言葉が流行っていますが、語源としては「感情的、情緒的」という意味であり、感動したの最上級のような表現とは異なると言えます。
結論から言うと彼らの音楽は本物のエモです。歌詞を聞いて、喉の奥がカーッと熱くなったり、自分の悪い部分を正当化しようとしていることをまるで指摘されてるような気持ちになったり、また指摘されたと思ったら「それがお前だし、みんなそんなもんだよ」って人の心の奥の奥の気持ちを表現してくれています。

はっきり言ってボーカルのSeshiroxは歌が「めちゃウマ!」な訳では無いです。本人も自覚しておられます。ついでに言えばMCも「何言ってんだ?バンドマンあるあるか?」と言われてしまいそうな内容。しかし、その「バンドマンあるある」発言さえも時には否定したり、がむしゃらに「とりあえず、ググるとこから!」とカッコつけずに声を上げたりもするんです。

「毎日がだいたい楽しい、ときどきリア充って感じがする、大切な人がいる、上手く笑える」等を感じる人は「知らなくたっていいこんな歌のことは」とフライヤーにて発言しています。では、筆者を含むどんな人間が彼らの歌を聴いているのか曲の例をだしてみます。

Warning
筆者が知人にマウントを取られて病んでる時に聞いていた曲。
「足りないのは誰かとの距離じゃなくて、他人のゲームで稼いだスコアじゃなくて、自分のスケールで測れる覚悟ってやつじゃないか 言い訳ならもう聞きあきたよ 」(一部抜粋、省略)

inocent monster
SoundCloudに上がってるので是非聴いて欲しい。社畜国日本を叩いた曲。ふつーにカッコイイです。
「誰のための人生?命かけるならかけたらいいよ
でもそんな重いんだっけ?って問い続けるけどな」

その他、博多弁満載曲やサムネ詐欺曲などネタ曲もあります。彼らなりの挑戦です。根本は変わってないです。

そして、サンリオ好き必見。
SHOW BY ROCKという音楽ゲームにタイアップバンドとして曲を提供されており、デモンズベノムというキャラクターのモデルになってます。キャラクターボイスとしてSeshiroxが声優もしています。

インディーズバンドであるため、知名度もまだまだです。その分、いろんなチャレンジをしているので今後に期待です。