心が叫びたがってるんだ。 / ここさけ / The Anthem of the Heart

心が叫びたがってるんだ。 / ここさけ / The Anthem of the Heartのレビュー・評価・感想

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心が叫びたがってるんだ。 / ここさけ / The Anthem of the Heart
6

もう一度あの頃に戻れたら

主人公の少女の様に場面緘黙症の様な症状を持っていてもいなくても、人に自分の本当の想いを伝えるのは難しいのだと改めて気付かされる作品です。
担任に強制され音楽祭実行委員が4人クラスから選ばれます。元はお喋りでしたが過去のトラウマから話す事が出来なくなったヒロイン、音楽一家に生まれるも両親が離婚し孤独な少年、その少年の元恋人で人気者のチアリーダーの少女、ケガをし投げられなくなった野球部の野性味あふれる元エースの少年、といった面々です。
彼らはクラス内での立ち位置は違えど、それぞれが青春期特有の恋や部活内での悩みを抱えています。委員の仕事を通じて彼らはお互い本当の自分を出し合い、それがクラス全体に影響を及ぼしていきます。
本番の音楽祭のミュージカルで、ヒロインは仲間達の支えで声を取り戻す事が出来ました。しかし、それは初恋を失う、という代償がありました。
全体的にヒロインがなかなか話せない事にもどかしさを感じる事が多かったのです。しかし、誰もが失った青春の輝きや大きさにハッとさせられる作品です。委員会や部活や学業や恋に、またもう一度学生時代の仲間達と本気でぶつかり合って成長出来たらな、とほろ苦く感じる佳品です。

心が叫びたがってるんだ。 / ここさけ / The Anthem of the Heart
9

『心が叫びたがってるんだ』の魅力

僕たちが何かをしようとする時、心がイメージを作ります。
何かを話そうとする時、心が意識を紡ぎます。

普段、何となく会話をしたり、行動したりしていますが、全て先天的に心が動くことで現象化しています。

『心が叫びたがってるんだ。』。
僕はタイトルを見た時に、情報も物も溢れた現代だからこそ必要な物語なんじゃないか…と感じました。

実際にこの作品を見た時、とてもわがままな女の子と、気まぐれの優しさで周囲の人を振り回す男の子の甘酸っぱい青春物語だと思う人が多いかもしれません。

でも、きっとこの作品が伝えたいのは、情報も物も溢れた現代に見失った「自分自身の心」にもっと目を向けるべきなのではないか…という問題提起のような気がします。

僕たちは無意識に社会性を優先し、わがままであることを避けます。
何も考えなくとも、自分がどう見られているかを社会のルールと照らし合わせて、常に気にしています。

でも、だからこそ、重要なのは自分が自分を大切にすることを思い出さなくてはいけません。そうじゃないと心が壊れていく。『心が叫びたがってるんだ。』と言う作品は、今の時代にこそ必要な事を「青春」という誰もが見やすい形で教えてくれる作品だと僕は思います。

心理学が大流行しつつあります。少しずつ「自分の心」に目を向け始めている人が増えています。ふと立ち止まり、わがままな少年少女の恋愛物語を見てみませんか?

『心が叫びたがってるんだ』の映画予告編はこちら
→https://www.youtube.com/watch?v=xjsJPAExuLg

心が叫びたがってるんだ。 / ここさけ / The Anthem of the Heart
9

特に若い世代にオススメ!1度見て何年か後にまた見直してほしい!

とある一人の女の子が主人公のお話です。普通の家庭に生まれた女の子です。ある時、実の父親が知らない女の人とホテルから出てくるところを目撃してしまいます。それを母親に言ってしまいました。母親からは喋らないで、誰にも言わないでと言われ、追い出される父親には全部お前のせいじゃないかと責められてしまいます。それから女の子は自分を強く責めてしまい、話すとお腹が痛くなるようになってしまいました。よく喋って明るい女の子だったのに、暗くて何も話さない、話したいけど話せない子になってしまいました。
その状態のまま高校生になり、担任の先生に委員会を勝手に決められてしまいます。そこから、その子の人生が変わっていきます。話したらお腹が痛くなってしまうので、携帯を使って話しながら、同じ委員会の子たちと地域の交流会のようなもので発表するミュージカルを作っていきます。その時に喋るのはだめだけど歌いながら言葉を話すときにはお腹が痛くないことに気づくのです。
この子の声が可愛くていいなと見ていたのですが、歌を歌った時の感じもすごく素敵でした!携帯を使いながら話すという所なんかも現実っぽくていいなと感じるところです。何より、話のしょっぱなでホテルから出てくる父親を見つけてしまうという衝撃的なものってないですよね(笑)現代の問題を含めながらそれをどう受け止めていくか、どう変わっていくかを上手く表している映画だなと思います。ぜひ一度見てから何年か後に見返してどう感じるかも含めて楽しんでいただきたいです!