リアルアカウント

リアルアカウントのレビュー・評価・感想

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リアルアカウント
8

キャラ設定やストーリーは現代の社会問題みたいで考えさせられるものがありとても面白いが、グロが苦手な方は注意

友達に紹介されて読んでみました。SNSから始まるデスゲームに主人公たちが立ち向かっていく話。
物語の冒頭から次々と人が死んでいき衝撃を受けました。

現代では考えられないような近未来的技術が多いですが、現代でも問題となっているSNSについてとても考えさせられます。
生きるか死ぬかのデスゲームの中で、仲間との絆や裏切り、恋愛要素もあり感情移入しやすい作品であると思います。

よくあるマンガのように、登場人物はみんな生き残ってハッピーエンド。という作品では無いです。
好きだったキャラクターが死んでしまった。という事もも少なくないと思います。
しかし、本当は生きていたりといったことも少なからずあるのでその点は嬉しかったりします。

皆さん大好きなサービスシーンもあるので、多くの人が死んでいく中オアシス的な役割も果たしていると思います。
それにただのデスゲーム物ってわけでもなくストーリーもしっかりしていて、序盤でも伏線が張られていてそれを後半になって回収することがあり、物語が繋がっていく感じがとても楽しめます。

現代でもよく取り上げられているネット社会での問題。
これからもこの社会で生きていく上で、決して他人事ではないと考えさせられるとても面白い物語でした。

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9

ハラハラドキドキの読めない展開が魅力

スマホやネットを題材とした、デスゲームものの漫画です。
第一部は柏木アタルという少年が、第二部からは向井ユウマというが主人公になる事で目線が途中から変わる漫画です。漫画では、既読スルーや歩きスマホ、ネット犯罪などのネタが扱われていて、情報社会が抱える問題がふんだんに盛り込まれています。
ジャンルがデスゲームなので、読み進めていくとたくさんの犠牲が出てきます。なので、慣れてない人には少し刺激の強い作品かもしれません。しかし、リアルアカウントはデスゲーム好きにはたまらない作品になっています。次々と行われるゲームの中で、主人公達がアイデアを駆使して乗り越えていく様が痛快であり、登場人物達の機転や行動に毎回うならされます。
先の読めない展開ばかりですが、読者が内容に付いていけないという事はないです。取り扱われるネタは、身近な題材であるスマホやネットに関係する事が多く、難解な専門用語などは出てきません。そして、ストーリーばかりではなく、キャラクターも魅力的です。出てくる人物の一人一人が個性的で、目が離せなくなります。主人公をとりまく身辺事情や、ヒロインや仲間の家庭環境や成長なども含めて、面白い話です。特に第二部からの主人公である向井ユウマの精神的成長や、仲間との絆は、呼んでいて胸が熱くなります。

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8

ネットワーク社会の闇

この漫画の世界では数あるSNSが一つになり、リアルアカウント通称「リアアカ」がネット社会の中心となっていた。
その中の一人である高校生のアタルが主人公ですが、彼を含め選ばれた多くのユーザーが突如ゲームをこなしていくという話です。
フォロワーが0人になれば死、ゲームに負けても死。

最初はよくある少年漫画かなと思い読んでいましたが、ゲームの内容が「歩きスマホ」「SNS中毒」「既読スルー」など、今やほとんどの人が持っているスマートフォンに対する問題がテーマとなっています。
常識的なところを考えてもいろいろと考えさせられるところがあります。
たくさんの登場人物が出てきますが、互いが負ければ死ぬという状況下の中、仲間となり、協力をし絆を高めていきます。
しかしやっぱりここで出てくる裏切り行為。
毎回誰が黒幕なのか、死と隣合わせのゲームにハラハラします。

そして見所は主人公だと思っていたアタルは序盤からユウマという別の人物サイドに代わります。なんとアタルとユウマは双子の兄弟であり、物語が進むにつれ、アタルには黒幕疑惑が浮上します。もつれ合う二人。
なぜアタルは黒幕サイドにいるのか。この二人の和解はあるのでしょうか。
そこに注目です‼︎

果たしてゲームを仕切る黒幕は誰なのか、そしてゲームの目的は!?
どんどんのめり込んでしまう漫画です。