柔道部物語

柔道部物語のレビュー・評価・感想

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柔道部物語
8

夢中になることが青春なのかも

タイトルそのまま、素人君が部活に柔道部を選ぶことから始まる。思いがけず、恋バナもあり、挫折から達成を通し、ふざけた名前の三五十五(さんごじゅうご)君の青春を楽しめる。
始まりはかなりのお粗末。入部勧誘を断れずズルズル始まる柔道生活。出会う先輩はことごとくカスだけど、涙もろくて各々得意技を持つ。指導してくださる顧問は、すごい実力者。指導も的を得ている。が、なぜか、マイカーと会話できる。そして、ボインボインの、今時見ないかなりの横走りの持ち主の彼女。彼女が現れるシーンは、漫画だけど、きっと世の中の全ての時間が止まっているように感じる。
なかなかふざけたコネタをかなりの数挟みつつ、内容は熱い熱い柔道ネタ。私はかなりの柔道ファンの為、技のこだわりなども理解でき、なかなか深さを感じた。
素人君がある試合でライバルとなる同級生に出会う。彼はかなりの努力家。努力が実り、三五十五を破り優勝。三五十五は、かなりの毛深いキャラ設定だが、ショックのあまり眉毛に十円ハゲができる。が、彼女の横走りに励まされ?復活。ライバルは、地道な努力家から、優勝を機に天狗に。結局最後は、再び決勝出会い、三五十五がリベンジ、優勝。試合後、三五父が営む寿司屋に食べに来て、実は貧しかったと…。
ここだけしんみりの、青春マンガ。