カーク・フランクリン

カーク・フランクリンのレビュー・評価・感想

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カーク・フランクリン
10

ゴスペル愛好家に大人気のアーティスト

映画『天使にラブソングを…』公開以来、日本でも宗教に関係なく、一つの音楽のジャンルとして「ゴスペルを歌う」と言うことがポピュラーになり、ゴスペル教室なるものも増えてきた。本場アメリカからの来日ライブも人気だが、ゴスペル愛好会たちが増えた事により、「ゴスペルフェスティバル」と言うような参加型のイベントも開催されるようになり、コンテストも行われるようになってきた。
そもそも「ゴスペル」と言うのは福音=神の御言葉=God Spellからきており、アメリカでのゴスペル音楽の前提は「神を讃える、神に感謝する、神の素晴らしさを伝える音楽」であり、一人で歌っても100人で歌ってもゴスペルなのである。なので「音」としてはポップスやロック、ヒップホップ、アフリカンビートを取り入れた楽曲まで多岐にわたっており、どれもゴスペルなのである。
そんな中で人気を博しているのが、Kirk Franklinと言うアーティストだ。流行音楽の要素をゴスペルに取り込み、伝統的な形式のスタイルにとらわれない新しいゴスペルを提唱してきた。1993年にリリースしたデビュー・アルバム『カーク・フランクリン&ザ・ファミリー』ではゴスペル界初のプラチナ・ディスクを獲得し、グラミー賞を受賞したと言う実力も持っている。
「Hossana」といったつい体が動いて、手拍子してしまいたくなる楽曲や、「Why We Sing」といったエモーショナルでグッとくるバラードまで様々な作品を世に送りだりている。