ぼくたちと駐在さんの700日戦争

ぼくたちと駐在さんの700日戦争のレビュー・評価・感想

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ぼくたちと駐在さんの700日戦争
7

嘘だろうけど、うまい

コメディとしておもしろかったです。元はブログということですが、まあ嘘が多いんだろうなとは思います。それにしてはうまい展開です。昔、第一次ブログ全盛期には、こういったうまい話を書く人もたくさんいたのかななんて思いました。
駐在さんが、子どものいたずらをちゃんと注意し、それは罪だと教えながらも、仕返しするところがなんともほほえましかったです。
その駐在さんを演じているのが、佐々木蔵之介というのも結構大きな要因で、彼ってちょっとつかみどころがない感じがするんですよね。怖い気もするし、優しそうでもあるので、この不思議な役がぴったりでした。
それに市原隼人さんも、まさに彼が得意とする役って感じです。また、若いころの作品なので、今以上にやんちゃ感がありました。
花火の件は、いや、だから何だと思わなくはありません。私も大人になったものです。もっと、純粋に彼らのいたずらを楽しめればいいのになあと思います。
まあ、子どもが見て、あれはしても大丈夫なんだと思われても困るから、見るのに適した年代は結構限られるのかもしれません。
こんな青春だったら楽しかっただろうなと思います。男同士の友情の話もありましたし、感動的なところもあって、いい映画だったと思います。

ぼくたちと駐在さんの700日戦争
8

くだらないけど憧れる!青春をかけたイタズラ戦争

時は1970年代。とある田舎町に住むやんちゃな高校生たちと、町の駐在さんが繰り広げるイタズラ合戦。 主人公「ママチャリ」役に市原隼人さん、駐在さん役に佐々木蔵之介さん、(半分)実話の人気ブログを映画化したこの作品。
「レーダー測定(ねずみ捕り)で自転車は捕まるのか!?」「むしろ金属を身にまとって徒歩で行くのはどうだろう!?」という何ともおバカな、しかしなんとなく興味をそそられるイタズラから、高校生たちと町の駐在さんの戦争は始まります。
ぼくちゅう的「悪戯の定義」は、「1.相手に怪我を負わせてはならない」「2.仕掛けられた相手も笑えなくてはならない」「3.相手が弱者であってはならない」「4.償いができないものは悪戯ではない」という、意外としっかりしたもの。その信念の揺らがなさも見どころのひとつです。
あるときは、口に出すのも憚られるようなどぎついエロ本を駐在所に届けてみたり、またあるときは、セクシーな下着を駐在所のところどころに忍ばせてみたり。
そんなバラエティ豊かな「ぼくたち」のイタズラ作戦に、駐在さんも黙っちゃいない!法スレッスレ、むしろ「法なんて関係ねえ!」ぐらいの勢いで猛反撃する大人げなさ!この人、本当に警察官か…?
おバカで笑えてアツくて泣ける!くだらなさすぎるけどちょっぴり憧れる、真夏の青春物語です。