地下幻燈劇画 少女椿

地下幻燈劇画 少女椿のレビュー・評価・感想

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地下幻燈劇画 少女椿
8

独特な世界観が印象的

レトロチックで怪奇的な作画の丸尾末広によるアニメ映画。
その独特なイラストは、一度目にすると頭に強く残って離れなくなりました。
視聴する前は、てっきり怪奇的な画像がただ流れるだけの映画かとばかり思っていました。ですが、実際の映画はちゃんとした物語があって、起承転結分かりやすい内容であったので驚きました。但し、物語の結末は後味が悪く、とてもハッピーエンドとは言えないので好き嫌いが分かれる作品だと思いました。

戦後昭和に生きる母子が、不幸の先に待っている幸せを掴むというハッピーエンドなよくある物語を逆に皮肉ったような内容とも取れます。
少女椿にハマってしまう一番のポイントとして、作中に出演する個性的過ぎるキャラクターだと思います。
私自身、徳利児鞭棄というキャラクターのビジュアルと性格に強く惹かれました。鞭棄は、主人公であるみどりちゃんに対して酷いことをするのですが実は好きで、その想いをみどりちゃんに伝えることが出来ないまま、ワンダー正光の手によって死んでしまうシーンは可哀そうだと思いました。
見世物小屋という商売が成り立っていた時代が存在していたと思うと少し寒気がしました。レトロ調やオカルト話が好きな人はハマると思います。