鬼談百景

鬼談百景のレビュー・評価・感想

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鬼談百景
7

本当にあったことのよう。

残穢の主人公の小説家がまとめていた百物語という設定の話で、オムニバスです。
どの話もなかなか怖くて気に入っています。なんだかよくわからない終わりのもありますが、怪談ってそういうものだし、その余韻がいいと思いました。
私が好きな話は、空きチャンネルという話です。とある高校生の体験談なのですが、その子の友達がラジオの空きチャンネルから流れてくる女の人の愚痴を聞いているうちに変になってしまい…という話です。
空きチャンネル!この響きだけで怖いし、私もラジオのチャンネルを合わせるとき、何も聞こえないチャンネル、ガーガーいうところ、を聞いたりするから、余計怖かったです。
それ以外の話も結構日常系で、ほんとに起きそうなことでした。
実話怪談によくある話はよくある話なのですが、出ている役者さんも有名どころを使っておらず、本当にあったことだよ感を強調した作風でした。
でも、一人だけ有名どころも出ていて、それはナレーションの竹内結子さんです。
竹内さんは残穢の時も思いましたが、ナレーションがすごくうまいと思います。
なんだか、落ち着いていて、わかりやすい話し方をしていると思います。
別の映画でもナレーションとかしてほしいです。

鬼談百景
9

タイトルなし

残穢とリンクする作品があると伺ったが、それは書物の時だけで、映画版は鬼談百景のリンクすると言われる2話を既に残穢に取り入れていたので、映画「鬼談百景」には収録されていないので、映画版での残穢と鬼談百景のリンクはナレーションが竹内結子ということだけで、中身は懐かしの「ほんとにあった怖い話」や「新耳袋」を彷彿とさせるものだった。どろぼうという話が何故どろぼうという題名なのか私にはピンとこないのだけど、最近でも産み落とした赤ん坊6人をバケツに詰め込んで殺したというニュースを聞いたのでおとぎ話とは決めつけられない現実があると思う。あと、肝試しツアーをしている若者が幽霊にビビらされるラストが幽霊の顔面アップENDはちょっとありきたりすぎて飽きた感がある。あれ、遠くのカメラから車と幽霊の状態を映したショットは出さない方がよかった。あのシーンのせいですごく冷静になったし、笑えた。でラスト幽霊顔ドアップでくるんでしょって、すごい予想できてて初っ端から白けた。密閉はよっぽどこの男悪いことしたんだろうけど、いくらなんでも助けてあげてもって思ってしまう。いまどき黒い長髪と白い体は定番過ぎいて怖くない。でも、幽霊怖いでしょって話ばかりじゃなく、どろぼうや密閉のような生きてる人間も怖いよっていうのがあってよかった。