無限の住人

無限の住人のレビュー・評価・感想

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無限の住人
7

タイトルなし

2017年に映画化されたようですが、その前に漫画で読んでいました。
映画はまだ見ていませんが、そのうち時間があったら見てみたいと思っています。ここでは、漫画を読んだ時の感想を書きます。

無限の住人というタイトルですが、無限を生きる人の話です。不老不死の能力を持った男性が主人公ですが、侍なのには驚きです。最初はすごく強いのだろうというイメージでしたが、かなり最初のほうで期待を裏切られます。というよりも、かなり最初のほうで作中でもかなり強い敵が現れますので、主人公が弱いというイメージは、序盤から強い敵がばんばん現れるせいかもしれません。全体的に見たら主人公はそれなりに強いのでしょう。主人公が敵にぎたぎたにやられるシーンが何度も書かれる漫画は珍しいです。
この漫画の印象ですが、主人公があまりかっこよくない・かっこいいシーンが少ないということです。最強クラスの敵にはまるでかなわない主人公であり、不老不死の能力がなければ序盤であっさり死んでいます。その点で好き嫌いがわかれそうですね。かっこいい主人公が無双して敵をばんばんやっつけていくというシーンを見たい人は期待を裏切られるでしょう。
全体的にストーリーにひきこまれたのは、主人公よりもむしろヒロインの復讐がストーリーの軸になっていたからかもしれません。むしろヒロインのほうが強い意志を持っていて、感情移入して読むことができました。あえて難点を言うなら、中だるみがあることです。もう少しコンパクトに物語がまとまっていたらもっと良かったと思います。

無限の住人
10

とにかく敵役がかっこいいそういう漫画です

以前に国民的アイドル木村拓也さん主演で映画化もされた、知る人ぞ知る時代劇?漫画です。
主人公の万次は100人斬りの異名を持つ不死身の用心棒で、幼い頃両親を目の前で殺された凛という少女の復讐を代行、依頼人の護衛を努めます。
ここまでは主人公目線ですが、この漫画の面白いところは凛の仇、敵である逸刀流頭目・天津影久のカリスマ性がとにかくかっこいい!
その外見は控えめに言っても強そうとは言えず、体躯は周りの剣士に比べれば見るに及ばすですが比類無き剣力で次々と門徒を拡大。
ついには江戸幕府のお抱えまで登り詰めます。
順風満帆に見えたその船路も幕府の裏切りに遭い道を閉ざされるのですが、目的を変え信念を曲げないその力強い生き様は正に理想のリーダー像でしょう。
時には去る者、犠牲になるもを言葉にせず背中だけ描くその描写はあまりにも切ないものです。
主人公目線で描く漫画ももちろんかっこいいものばかりです。
しかしながら、ここまでかっこいいだけではなく人の魅了、脆さを両立した敵役はそうそうお目にかかれないでしょう。
生まれ持った才能がなくても努力と強い信念で描かれる姿は見習いたいものばかりです。
ご興味のある方は是非ご一読ください!