ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡のレビュー・評価・感想

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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡
6

地味なシーン

遭難シーンは、ただただ、ジャングル内をさまよい、幻覚が見えたり、襲われるのは虫で、地味な場面が続きました。でも、実話だからそりゃそうだよなと思います。あんな弱ってて猛獣とか出たら生き残れないし、生き残れたのはたださまようだけですんだからです。でも、みているほうはちよっと眠くなりました。それに、あの人たちがなんでジャングルの奥地に行ったのか、理由もよくわからないし、友達が足に怪我をしたのに、旅を続行した理由がわからないし、友達にも冷たかったしで、そんなに共感できる人物ではありませんでした。また、その友人が行方不明のままなんて、ショックです。結局、お前が誘ったせいで人が死んでんじゃねえかと思いました。きっと本人さんはそのことを悔やんでいるんだろうし、別に無理に連れてきたわけでもないんでしょうけど、映画としてみると、みんな助かってほしかったなと思ってしまいます。こんな目にあってるのに、まだ世界中を旅しているなんて、冒険家ってすごい人たちだなと思います。ラドクリフくんは、ハリーポッターのイメージが強いせいか、顔は大人だし、シワとかもあるんだけどなんか子供に見えるなと思いました。遭難して、激痩せした人物を演じるための肉体改造、すごく大変だったと思います。もう、骨と皮だけって感じですごいです。

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡
10

久々に見た面白いサバイバル映画

主演はハリーポッターでも有名なダニエル・ラドクリフ。
ボリビア現地で出会った2人の仲間及び先導役とともに、ジャングル奥深くの秘境の地を求めて進んでいく物語。その中で人間の脆さ、弱さ、そして仲間の大切さを改めて認識することのできるストーリーである。
壮大な自然を土台とするこの手の映画は、ありきたりな構成内容のものが多い気がするが、本作品に関しては非常に没入感があり、随所にハラハラさせられる展開が盛り込まれている。土台となっているジャングルの雄大さや恐さにも目を見張るものがあり、見どころの一つになっている。
一方で、ジャングルの中を進むという一筋縄ではいかない過酷な状況下において、裏切りや仲間割れなど、次第に人間の本性が表れる様子や、理性が崩壊していく様がリアルに描写されている。こうした人間の脆さや弱さを、ストーリの中で絶妙に描写して組み込んでいる様子が、ストーリーをいい意味で複雑にさせ、興味や面白さを引き立てている。
この物語の中で特に印象に残っている場面として、イカダで川を下っている最中に、多少の気の緩みからか、激流に飲み込まれて岩に打ち付けられ、仲間とはぐれてしまうという部分を挙げたい。私自身、ラフティングでの激流下りの経験があり、その最中でボートから落ちてしまったことがあるのだが、そのときの恐怖が頭をよぎった。これほどの激流の中で落ちてしまい、どうすることもできずに岩に張り付いていることが、どれほど恐怖か想像に耐えがたかった。それだけに、特に印象に残っているのかもしれない。
いずれにしても一見の価値はある映画なので、こうしたジャンルの映画に興味がない方でも騙されたと思って一度は見てみることをお勧めしたい。