フォー・オブ・ア・カインド

フォー・オブ・ア・カインドのレビュー・評価・感想

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フォー・オブ・ア・カインド
9

日本のトップミュージシャンたちが結集したスーパー・バンド!

「FOUR OF A KIND」は本田雅人(sax)、塩谷哲(pf,key)、青木智仁(b)、沼澤尚(ds)といった4人で2001年に結成されたフュージョン・グループ。’02年1月に1stアルバム「FOUR OF A KIND」を発表し、同年ジャズクラブメインでのライヴツアーが行われた。因みに東京でのライヴの模様はNHK−BSでも放送された。8月には「ライヴ・アット・ブルー・ノート」と銘打ってライヴCDもリリースされた。このバンドはギタリストがいない所謂ギターレスというのが大きな特徴でそこが若干のジャズらしさを醸し出している。本田氏もEWIをプレイしていないのもジャジー雰囲気があるような気がする(「ジョリー・ビッグ・フィート」という塩谷氏のオリジナルでは本田氏はバリトンを吹いていたが)。特に青木氏のオリジナル「ショート・カット」はベースラインの素晴らしさとそこへ乗っかる本田氏のサックスが印象的なアップ・テンポなナンバーだ。青木氏よれば、自分のベースと沼澤氏のドラムによるリズム隊と本田氏、塩谷氏という2人のソリストに思う存分ソロをとってもらおうという思いがあったようだ。当初からギタリストを加えようとは思っていなかったようだ。
そして’04年セカンド・アルバム「FOUR OF A KINDⅡ」がリリースされた。ここでも彼らの持つ音楽性の高さが堪能できるアルバムだったが、周知のように’06年に青木氏が逝去。残念ながら活動することがなくなってしまったのだった。