街の灯

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街の灯
10

この優しさを持てる人になりたい

チャールズ・チャップリン監督作品の中でも、人気が高い一本です。1938年に製作されたサイレント映画で、製作・監督・脚本・編集・作曲をチャップリンが自ら担当しています。マルチな才能をお持ちでした。
不景気な世の中。放浪者(チャップリン)は、ある日盲目の花売りの少女に一目惚れします。少女はちょっとしたことから、放浪者をお金持ちの紳士だと勘違いしてしまいます。放浪者は、お金持ちのふりをすることなるのです。そしてある日、少女の目は治せることが分かり、放浪者は少女のためになんとかお金を工面しようとするのですが…というのがあらすじです。

チャップリンの映画は放浪者がよく出てくるのですが、この作品の放浪者は特に素晴らしくて、誰かのために頑張る姿に心から感動できます。自分のためではなくて、誰かのために行動することってどういうことなのか、ということをチャップリン自ら面白おかしく描いており、涙なしでは観られません。
80年以上昔の名作で、今も語り継がれています。どの時代を生きていても通ずる「幸せとはなにか」について描いている風刺映画です。何かに失敗してしまったときや、落ち込んだ時に是非観て欲しい傑作です。