ゆるふわギャング

ゆるふわギャングのレビュー・評価・感想

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ゆるふわギャング
10

cill&relax

ラッパーのRyugo IshidaとNENE、プロデューサーのAutomaticによるプロジェクト。
互いにソロで活動していたRyugoとNENEが2016年に東京で出会い、ゆるふわギャングを結成。最初に作ったミュージックビデオ"Fuckin' Car"がMajor LazorのDiploにツイートされ、88Risingなどのメディアで取り上げられるなど、海外から火が着き、2017年4月にファーストアルバム「Mars Ice House」を発表。
ゆるふわギャングに惹かれるところは、Ryugo ishidaとNENEが正真正銘のカップルであること。hip-hop界ではこれほどパンチの効いたものはない。さらにゆるふわギャングが作り出す音楽は、今までのhip-hopにとらわれない新しいhip-hopで、セカンドアルパム「Mars Ice House2」のリリースライブ(東京)ではチケットが完売した。私も前々からゆるふわギャングのライブには行っているが、毎回行くごとにライブの盛り上がりも増し、2人のパフォーマンスも熱を帯びている。hip-hop界の最前線を走っていると私は思う。これから彼らはもっとメディアで紹介されていつか海外にいくだろう。

ゆるふわギャング
10

コレを聴かずして何を聴くのか!!

ゆるふわギャングは、RyugoIshidaとNENE、トラックメイカーAutomaticの3名で結成されたグループ。
HipHopをベースにしながらも、原宿のようなkawaiiとPopで、カラフルな感覚と最新のTrapを取り込むなど、世界のどこにもない唯一無二の音楽を創り出している。
アルバム「Mars Ice House」はタイトつの通り、まるで違う惑星から来たスペーシーな世界に没入し、良い意味でジャンルという概念を超えてくれる。まるでタランティーノの映画のように、不可思議で遊び心が満載だ。どこまでもゆるく自由で、ふわふわした浮遊感に包まれ、どこかギャングのようにストリートを冒険したくもなる。だから、ゆるふわギャング、なのだ。
アルバムの中で特に注目したいのが「大丈夫」という曲だ。車をドライブする2人が夜空を眺めるシーンが出てくる。これはオスカーワイルドの「オレ達はみんなドブの中にいる。 でもそこから星を眺めている奴らだっているんだ」という言葉を連想させる、アルバムを通しての象徴的なシーンだ。そして不思議とそこには国や特定の場所は存在しない。あるのは、普遍的な生きるというテーマと、ゆるふわギャングという世界だけなのだ。HIPHOPは聴かないからといって、食わず嫌いでいるのはあまりにももったいない、最高傑作です。ぜひ聴いてほしい!!