ヨルシカ / Yorushika

ヨルシカ / Yorushika

ヨルシカとは、日本の2人組ロックバンド。メンバーは、ギタリスト兼コンポーザーのn-buna(ナブナ)と、ボーカルのsuis(スイ)との男女2人。結成は2017年。2012年からボカロPとして活動していたn-bunaが、ワンマンライブにゲストボーカルとして参加したsuisと共に結成した。
2019年、セカンドフルアルバム[『エルマ』で、ユニバーサルJよりメジャーデビュー。ヨルシカという名前は、1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』の収録曲である「雲と幽霊」という楽曲の歌詞“夜しかもう眠れずに”という一節に由来している。
また、鹿の目のようなデザインのロゴマークは、月と月が向かい合った形がモチーフになっている。中央のラインは時計の針も表しており、“6時から夜”という意味が込められている。
n-bunaには「ヨルシカ自体も1つの作品である」という想いがあり、作者が作品より前に出ないよう、顔や詳細な情報は非公開である。

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ヨルシカ / Yorushikaのレビュー・評価・感想

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ヨルシカ / Yorushika
9

心に余裕がないときに聴きたくなります

コンポーザーのn-buna(ナブナ)と、ボーカルのsuis(スイ)の男女2人組ユニット。
n-bunaが描くストーリーに沿って音楽が作られているため、すべての楽曲に詩的にもメロディ的にも繋がりがあり、1曲聴くとほかの曲も聴きたくなるような不思議な力を持っているのが魅力です。
代表曲の「ただ君に晴れ」「だから僕は音楽を辞めた」のようなノリやすいロックな楽曲もあれば、「ノーチラス」や映画の主題歌にもなった「左右盲」などのしっとりと愛を歌うバラードもあり、聴いていて飽きることがないでしょう。よくあるロック・ポップスバンドのように思えますが、注目してほしいのは歌詞です。

すべての楽曲がまっすぐ前向きだったり愛を歌っていたりするわけではなく、皮肉を含み、どこかの誰かを嘲笑っているようなそんな歌詞が印象的です。
しかしよくある綺麗に並べられたような言葉ではなく、少し歪んでいながら寂しさを感じさせる人間味のある詩だからこそ、心に染み込んでいくのではないでしょうか。

ライブの形式の独特で一般的なバンドとは異なり、会場では立たずに着席し声出しも無く、終始静かにステージを見る形をとっています。
まるで映画を見ているような、静かなライブは、ライブ特有の騒ぐ感じが苦手な方にはピッタリだと思います。

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10

魅力の詰まったアーティスト「ヨルシカ」

多くの若い者からの人気が高いアーティスト「ヨルシカ」。
メンバーは、ボーカルのsuisさんとギターのn-bunaさん。
ヨルシカの楽曲には、「花に亡霊」、「だから僕は音楽をやめた」、「言って」などの人気な楽曲が多くあります。
その中でも特に人気の高い「ただ君に晴れ」はYouTubeでは2億再生されるといった絶大な人気を誇っています。
アニメ「僕の心のヤバいやつ」やドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」の主題歌もつとめています。
多くの人気楽曲を生み出すn-bunaさんの楽曲にはそれぞれストーリー性があります。
例えば、「だから僕は音楽をやめた」は主人公の音楽をやめた理由が歌詞の中に含まれています。
n-bunaさんが考えるストーリーを鮮明に映し出した映像、suisさんの透き通った声とどんなストーリーでも表現できる表現力によって素晴らしい楽曲が作り出されます。
その楽曲まるで、一つの本を読み進めているかのような感覚になります。
個人的には「春泥棒」、「夜行」がおすすめです。
多くの若者たちから愛される「ヨルシカ」には、他にも魅力が色々あります。
実際に「ヨルシカ」の音楽にふれて、沢山の魅力を見つけてほしいです。

ヨルシカ / Yorushika
10

心に刺さる歌詞と歌声

作詞作曲をn-buna、歌唱をsuisが担当する2017年に結成されたバンドで、一切顔出しなしで活動しています。100曲近い楽曲を生み出しており、「エルマ」という人物が度々歌詞に登場します。切なく、心に深く刺さる歌詞や、独特でどこか懐かしいメロディーに乗せられる美しい歌声が特徴です。
私が最初に好きになったのは、「準透明少年」という曲で、死んで幽霊になってしまった少年が、存在証明のために「あの日君が歌った歌」を歌っているものです。死んだ後に、あれをしておけばよかった、などの後悔を残すのは、悲しくてどうしようもないことなのだと教えてくれます。suisさんの綺麗な高音も活きる楽曲で、歌詞をより引き立てています。
ヨルシカはこれまでに、アニメーション映画の主題歌や、ライブなどでも活躍しており、ヨルシカの顔と言っても過言ではない「ただ君に晴れ」は、2023年にYouTube再生回数が2億回を突破する人気ぶりです。
音楽だけでなく、ミュージックビデオも魅力的で、公開されているものが、ほとんどアニメーションによるものです。それぞれ、ミュージックビデオありきでストーリーがより伝わってきますので、ヨルシカをこれから聴きたいという方は、是非YouTubeでミュージックビデオと共に視聴してみてください。

ヨルシカ / Yorushika
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作品の裏にあるストーリーに引き込まれる

ヨルシカは、男女二人のロックバンドとして活動している。2017年に結成し、2019年にユニバーサルJよりメジャーデビューを果たした。ボーカルsuisの透き通る歌声に、日本語の美しさを感じるn-bunaの作詞が頭に刻まれる。
そんなヨルシカの楽曲の裏には物語があることを知っているだろうか。それは「答えのない物語」である。つまり、曲を聴く私たちが歌詞を読み取り、情景や言葉の意味を探すのだ。感じることは人それぞれであるので、ヨルシカファンはYouTubeのコメント欄などでたびたび意見を出し合っている。
皆さんもぜひ、コメント欄をのぞいてみてほしい。投稿された意見や考えを意識しながら聞くと、新しい曲のように感じ方が変わることだろう。そしてその物語は、複数の曲から1つの物語になっているため、くみ取りながら聴くと曲と曲の情景がつながることが多くある。そのつながりを見つけた瞬間から、あなたもヨルシカの虜となるだろう。また、これほどまでに日本語の美しさを感じたことはないと思わせる歌詞と、それを最大限に引き出す歌声には鳥肌が止まらない。ヨルシカの楽曲にはまだまだ見つかっていない意見や情景が埋まっている。
皆さんも一緒にヨルシカの世界で考察を始めてみませんか?

ヨルシカ / Yorushika
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【ヨルシカ】気分別、聴きたい曲3選!

初めまして、Kenと申します。
ここでは、音楽好きな僕がぜひ聞いて欲しい、アーティスト「ヨルシカ」さんについて紹介させていただきたいと
思います。
その時々の気分に応じて当てはまる様に、曲を紹介していくので該当する気分になった時は
参考にしていただければと思います!

【ヨルシカさんの全体的な特徴】
ボーカルのsuisさん、楽曲制作を担当されているn-bunaさんの男女2人組バンド。
季節を感じられる曲から憂鬱な曲、恋愛の曲まで幅広く制作させています。
また、意味深な歌詞が多数あり、考察しながら聞くのも面白いです!

【季節を感じられる曲】
春:「春泥棒」夏:「花に亡霊」秋〜冬「風を食む」
こちらの作品はそれぞれの曲の歌詞に、季節を感じさせるフレーズが出てくる上、
ボーカルsuisさんの高音が特に際立った作品達になっています!

【憂鬱さ、悔しさが感じられる曲】
「思想犯」「だから僕は音楽を辞めた」「盗作」
こちらは、音楽を通じての「葛藤」や「悔しさ」が表現されている曲になっています!
誰もが1度は感じた事のある「葛藤」や「悔しさ」。
自分に当てはめて聞いてみるのも、面白いかもしれません。

【恋愛系の曲】
「ただ君に晴れ」「夜行」
こちらは、爽やかな恋愛ソングとなっています!
ボーカルsuisさんの、爽やかな高音が曲と、とても合っていて爽やかな気分に
なれる恋愛ソングです。

いかがでしたでしょうか。
気分別にヨルシカさんの曲を紹介させていただきました。
自信に当てはめて聞いてみるのも、良いのではないでしょうか。
レビューは、以上となります。ありがとうございました!

ヨルシカ / Yorushika
9

ヨルシカ初の配信ライブ レビュー

2021年1月、ヨルシカ初の配信ライブ開催。普段から素顔を見せない男女2人組のユニットだが、今回の配信ライブでも素顔を見せることはなく、魚たちが悠々と泳ぐ巨大な水槽をバックに生演奏でのライブ配信。時折、映されるボーカルのsuisの手元や、椅子に腰をかけて歌う青いワンピースのシルエットが、時に不安げで、時に力強く、ヨルシカの歌詞の世界観そのものを体現していると感じた。特にボーカルsuisの歌声の魅力は、その類まれな表現力の中に見え隠れする不安感にある。歌声を聴けばまるでいつも泣いている様だ。そして静かな怒りを感じる。
ライブの始まりは「藍二乗」。疾走感のあるメロディーに佇む空っぽな主人公が叫ぶ。
「人生は妥協の連続なんだ そんなこととうにわかってたんだ」
「人生の価値は 終わり方だろうから」
空っぽな主人公のもがきや葛藤を静かに歌い上げる。音楽は止まらない。魚たちは泳ぎ続ける。ライブでは、もがきながらも生きることをやめない人間を描く、ヨルシカの楽曲を存分に表現されていた様に思う。ラストの「冬眠で」は音楽がフェードアウトするまで、この世界が無限にループする様な感覚さえ覚える。このライブがいつ始まりいつ終わったのかがわからない演出になっていて、気が付けばまた最初に戻っている。映像化もされているので、ヨルシカの世界観をより聴覚だけでなく視覚でも捉えたい方には是非おすすめしたい。

ヨルシカ / Yorushika
8

他とは一線を画すなんだか懐かしいピアノロック

女性ボーカリストとコンポーザーの二人組ユニットというアーティストの形はもしかしたら制作の効率としては一番良いのかもしれません。
ヨルシカ・YOASOBI・ずっと真夜中でいいのにの3組を並べて「三大夜アーティスト」などと聞いたことがありますが、これらのアーティストはボーカリストとコンポーザーが手を組み、シンガーソングライターでもなくバンドでもなく一番効率良く小回りの利く形で創作活動に臨めているのだろうと想像できます。世界的に有名なBillie Eilishもそのような形をとっていますね。

DAWと呼ばれる音楽制作ソフトが充実したことにより、音楽はほとんど一人でハイクオリティな制作ができてしまいます。
本来であればわざわざ譜面を作って演奏家を雇ってリハーサルをしてやっとレコーディングとなりますが、その工程を全てすっ飛ばすことができてしまいます。
それもそのはず、このコンポーザーたちは元々「ボカロP」として活躍していたため、ボーカリストが初音ミクから人間になったというだけでやることとしては特に変わっていないんですね。Billie EilishのコンポーザーのFinneasはどうか知りませんが。

前置きが長くなりましたが、その中でも私がヨルシカをオススメする理由は「バンドサウンドにこだわっていること」です。
生演奏のドラム・ギター・ベース・ピアノという至ってシンプルなバンド編成で時折スパイスとして無機質な電子音を使うことはあっても基調としているのはがっつりとしたバンドサウンドです。

曲調は2000年代に流行した『君の知らない物語』や『メルト』などで有名なボカロPのsupercellを髣髴とさせる疾走感のあるピアノロック。
意外とこういう曲調を持つアーティストって他に例えようがないくらい少ないんですよね。けっこう好きなんですけど。
あまり他と比べるのは野暮だとは思いますが、他の同系統のアーティストを聞くといかにも電子音がごちゃごちゃと詰め込まれているのに対して、かなり爽快感と哀愁のあるバンドサウンドなのでとても聞きやすいです。

ヨルシカ / Yorushika
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物語調の音楽のすばらしさ

Z世代と言われる人々は音楽配信のサブスクリプションサービスを使い、曲の聴き方は1曲ずつを別に評価する風潮があるが、そんな世の中に風穴を開けるがごとく現れたヨルシカは、物語調で1曲ずつはもちろん、すべての曲を通して聴くことで味わえる、小説を一本見た後のような充実感と終わってしまったという喪失感を楽しめる作品を作り出している音楽ユニットである。
エルマとエイミーの二人を中心とした『だから僕は音楽を辞めた』と『エルマ』は二作品で一つの完成形となるとても珍しい形のアルバム作品となっている。
さらにその次の作品となっている『盗作』では音楽を盗作する男の話になっているのだが、これは現代の商業音楽に対する疑問とメタファーとして挑戦的な課題に挑戦している。
作編曲とギターを担当しているn-bunaはボカロPとしてもボカロ界を代表する中の一人であり、爽やかなサウンドと自身も得意としている俳句などの日本的な文化も取り入れた唯一無二の形を誇っている。
ヴォーカリストのsuisはとても透明感のある歌声ももちろんのこと、曲ごとに歌い方が変わる憑依のような歌いまわしも特徴的な素晴らしいヴォーカリストである。
このような革新的な音楽ユニットに期待が募るばかりである。

ヨルシカ / Yorushika
9

ヨルシカとはどんなアーティスト??ヨルシカ入門!!

ヨヨルシカとはコンポーザーのn-buna(ナブナ)さんとボーカルのsuis(スイ)さんによる二人組のロックバンドです。YouTubeのMVの再生回数が1億回を突破している作品もあるなど、大人気のアーティストと言っていいでしょう。CMなどのタイアップも多く行っており、街のどこかで自然に耳にしているかもしれませんね。
曲の特徴としては全体的にさわやかでおしゃれな場面を題材とした曲が多いです。特に春や夏を連想させる曲が多く、疾走感のあるサウンドにsuisさんのさわやかながら時に力強い声が合わさって思わず走り出したくなるような気持ちになります。また、ゆっくりめな曲であってもしっとりと歌声に聞き入ってしまいます。また、楽器のサウンドに注目して聴いてみてもいいかもしれません。特にギターのフレーズが特徴的でとてもかっこいいです。
おすすめ曲は「ただ君に晴れ」。こちらの曲はヨルシカを聞くならまず最初に聞いてほしい定番の曲になります。YouTubeなどでMVもあわせて聴いていただくと夏の太陽が照り付けるさわやかな空の情景が浮かんでくる…そんな曲です。
しっとりめの曲としては「春泥棒」「花に亡霊」といった曲もおすすめなのでぜひ聴いてみてください。

ヨルシカ / Yorushika
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もっともおすすめするピアノバンド

数あるJ-POPアーティストのなかでも、最もおすすめしたいのがヨルシカである。
音がきれいめなピアノバンドが好きという方なら、まず気に入っていただけると思う。
こうしたピアノバンドは今でこそ数多く存在するが、王道であるのに常に目新しさがあり、まさに温故知新を地で体現するアーティストである。
とくにヨルシカのピアノサウンドの耳当たりの心地よさは、ほかの同じようにピアノ形態をとるバンドとは一線を画している。
ヨルシカもいわずもがなバンドなので、というよりむしろギターを中心とした王道のバンドスタイルである。
ギターサウンドは歪む音がゆえにそういった心地よさはエレキギターからはうまれにくいが、ピアノならではの和声を中心としたコードとサウンドメイクがむしろ濁りある自然な彩を感じる。
さらに、ジャンルを問わない作曲自体の幅の広さにも驚きがある。
もともと作曲者のn-bunaさんはボーカロイド・プロデューサー(いわゆるボカロP)出身なので、数々の有名アーティストにあわせた音楽観で楽曲提携・提供してきた実績がある。
ヨルシカにおける世界観はその正反対、人間的で自然という部分に非常に重きを置かれており、意識的に聞こうとせずとも楽曲がすうっと耳に入ってくる感覚を感じるのは、こうした超自然的で細部まで作りこまれた制作背景にあると考える。
ぜひその美しい世界観を一度は聞いてみて、そして感じてみてほしい。

ヨルシカ / Yorushika
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音楽に物語のようなストーリー性があり、一冊の小説を読み終えた感覚

音楽とは芸術の中の一つですが、このヨルシカというアーティストは音楽だけでは飽き足らず歌詞にストーリー性を持たせ、アルバムを1枚聞けば小説を1冊読み終えた満足感を得る事が出来ます。

ヨルシカのアルバムには一枚一枚コンセプトがあり、そのコンセプトに沿った物語と共に曲があり、歌詞があり、曲順があります。
歌詞カードを手に取り音楽を流し始めればストーリーが始まり、エモーショナルなサウンドと共にヨルシカの世界観に浸った後に物語は終結していきます。
アルバムを跨ぎ、続編として出ているアルバムもあり次の作品を楽しみにさせてくれるワクワク感もあり、スピンオフに近い表現になるため前編を聞いていなくても楽しめる作品です。

一般的な小説とは違い全ての背景や感情を事細かく書いてあるのではなく、一部を抜粋されたり揶揄された歌詞のため様々な考え方や捉え方が出来るので一度聴いた後に他の方の意見も聞いてみるのもいいですね。

MVはアニメ調のタッチで一曲の情景を描かれています。
ストーリー性や世界観を多く伝えましたが音楽としても素晴らしい作品となっており、ボーカルのsuisさんの透き通った声はn-bunaさんの優しい楽曲とマッチして聞き入ってしまう曲ばかりです。

音楽としてでは留まらず物語を作り、芸術という枠の中で活動するアーティスト「ヨルシカ」の作品を是非一冊手に取ってみてください。

ヨルシカ / Yorushika
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心を揺さぶる歌声とメロディー

ヨルシカは、作曲家であるn-buna、ボーカルのsuisによる男女二人組のロックバンドである。ジャンルはjポップではなく、ロックバンドとして扱われる。初めは敷居が高いと思い敬遠していたが、一度アルバムを手に取ってから、ヨルシカの大ファンになってしまった。ロックといっても、曲調は本当に様々。バラードだったり、日常を歌ったような素朴なものもあるが、曲の全てにギターが入っている。このギターが絶妙なメロディーを奏でる。Cメロを担当していたり、大切な歌詞の中に合わさるその音は、何度聞いていても鳥肌が立ってしまう。私は音楽的なものに疎いが、この人の曲は胸を揺さぶられるようなフレーズが、必ずどこかに存在する。ハッキリ言ってしまえば、好きな部分、という意味だ。ボーカルsuisの歌い方も良い。ヨルシカは考察が必要な歌詞も多い。一つのアルバムごと、テーマがあり、そこにはキャラクターが存在し、まるで小説を読んでいるかのような心持になる。「だから僕は音楽を止めた」「エルマ」は二枚で一つの小説となっている。アルバムを聞き終えてから涙が流れる。ボーカルのsuisはそれらの歌詞を心から奏でようとする。激しい曲は激しく、低い声で、優しい曲はささやかな朝陽のような、柔らかさをもって歌う。それら全てが一つに凝縮し、この世に一つとも存在しない作品となる。ぜひ一度、聞いてみて欲しい。

ヨルシカ / Yorushika
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現代の私達が失った夏を描くヨルシカ、その魅力に迫る

ヨルシカというミュージシャンをご存知だろうか。
「ウミユリ海底譚」等のボーカロイド曲を手掛けたn-bunaがボーカルsuisと共に年から活動を始めたバンドである。
このバンドの魅力は何といっても確立された世界観だ。
一環として夏の曲を書き続けている、いや、書かねばならないという書き方が正しいのかもしれないが、とにもかくにもそんなバンドはまあ珍しい。
ヨルシカの楽曲には、エルマとエイミーという二人の男女が登場する。
音楽を志し、音楽を残して姿を消した少年エルマ。エルマの残した音楽に導かれ、その音楽を模倣することでエルマの面影を探し続ける少女エイミー。
ヨルシカはデビュー当時より一貫してこの二人の”夏”を描き続けている。
初回限定盤には「手紙」や「日記」といった特典がついており、二人の物語が文字として浮き上がってくるような工夫がなされている。
それほどまでに徹底した世界観構築のもと、私達はいつしかこの二人の物語の目撃者となるのだ。
現代の私達は、夏を意識することがあるだろうか。イベントとしての夏ではない。夏自身が持つ強烈なエネルギーと、それと同じ程の寂しさを胸いっぱい吸い込むことがあるだろうか。
日陰にそよそよと揺れる夏草に思いを馳せたことがあるだろうか。
ヨルシカは、エルマとエイミーの物語に、夏そのものの持つ空気を纏わせ、私達を魅了し続けているのだ。

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最高の音楽

こちらのミュージシャンの方はボーカルの方と、音楽作成をする方二人で活動しておられて圧倒的な歌唱力ととても綺麗な音楽で沢山のひとを魅了しております。ボーカルは女性の方で高低音をとても綺麗に出せる方で、他の人にまねできない澄んだ声を持っておられます。最近では他のアーティストの方ともコラボされておりEveさんなど有名な方とも一緒に歌われております。
次に作曲メインのn-bunaさんなのですが、元々ボカロで活躍されており人気の方でした。私個人もとても好きな方だったので初めてヨルシカの今日を見つけたときはうれしかったです。最近では、ラジオやYouTubeなどでとても人気になっており若い方中心に知名度が上がってきております。季節や夜という時間帯を思い起こす表現の音楽で、アルバムによって全てストーリーがあるので、新しい音楽が出されるたびに沢山の人が考察をするという楽しみ方もあります。
今までに無い音楽の種類で、どの曲も人の心を震わせる、動かすという大きな力をもつ曲だなと思います。アルバム包装もとてもこだわられていて、つい写真に撮りたくなるようなものばかりです。こちらのグループは顔出しをされておりませんので、先入観無く聞けるのも魅力だと思います。

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ヨルシカの魅力

透明感のある歌声と圧倒的な歌唱力。若い世代を中心に人気を博しているのがヨルシカだ。MVがお洒落で曲調も綺麗な雰囲気が特徴的。女性シンガーsuisと、コンポ―サーのn-bunaによる男女二人組のバンドである。15歳の頃から音楽を作り始めたn-bunaは、2012年にニコニコ動画に楽曲を初投稿。毎年のように同人アルバムを発売するなど、精力的に活動していた。2016年に初開催したワンマンライブにsuisがゲスト出演したことがきっかけで、2017年にバンドとして活動を開始した。注目されたきっかけは、2019年4月に発売された初アルバム『だから僕は音楽を辞めた』だ。オリコン初登場5位を記録したことで、2019年の6月に本格的にメジャーデビューを果たした。2020年8月に発売された『ただ君に晴れ』は、YouTubeにて1億3000万回以上再生を突破している。心に染みわたるこの楽曲は多くの世代から支持され、suisの透明感歌声が際立っている。人気が出てきたことで、タイアップも増加した。『心に穴が開いた』が帝京平成大学のCM、新海誠監督による大成建設TVCMのタイアップソングに『春泥棒』、ニュースのエンディングテーマに『風を食う』等、テレビでも聞く機会が大幅に増え、ヨルシカを知らない人でも一度は曲を聞いたことがあるだろう。幅広い世代に受け入れられるであろう歌声と楽曲。これからの活動に益々目が離せない。

ヨルシカ / Yorushika
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すべてが作品

ボーカロイドプロデューサーとしても活動しているn-bunaが、suisと共に2017年に結成。n-bunaがボーカロイドとは違った人間的な表現を形にするためにできたグループ。n-buna自身は「ヨルシカはバンドとは正確には少しイメージが違う」としたうえで、ヨルシカ自体も作品であるとしている。なお、「先入観で音楽を聴いてほしくない」とのコンセプトから、2人の顔や詳細なプロフィールは公開されていない。
主にアルバム発売とユーチューブ上の動画で作品を発表している。ユーチューブ上ですべての音楽が聴けるわけではないが、かなり多くの作品を投稿しており、そのコンセプトワークのようなものが、ほかのミュージシャンとは大きく違うところであると思う。一つの作品に登場した背景が、別の作品で別の形で登場したり、一つの歌と別の歌につながりがあったり、歌詞の意味を考えると、別の歌とつながっていたりと、動画や歌の作品の意味や目的を考察することが面白みとなっており、ユーチューブのコメント上にも、多数の考察コメントが寄せられている。
それについて、ヨルシカの公式なコメントがなされているわけではないが、本人たちはさぞかしシメシメと思っているに違いない。考察があっているかどうかではなく、多くの人に見たり聴いたりしてもらえることが目的であろうから。曲調や歌詞は、どちらかといえば後ろ向きというか、悲観的なものが多い。パッと聞いて、「なんだ?」と思う例として、「だから僕は音楽をやめた」という曲がある。なんでだ?と思って聞いていると、だんだんと考えずにいられなくなり、ほかの曲を聴いてしまったら、この時点でもう後戻りはできなくなること請け合い。

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風景を描く音楽

ヨルシカはn-buna氏とボーカルのsuis氏の男女2人の音楽ユニットです。suis氏の柔らかく優しい歌声とn-buna氏の描くどこか懐かしく、世間や聞き手に向けたメッセージ性の強い歌詞とメロディが特徴のアーティストです。
音楽を聴いているのに、目の前に風景が広がるような世界観と、日常に溢れている何気ない風景を思い出させてくれるます。また、聞き手に対する投げかけや世間に対する不満や誰もが一度は感じたことのある、生きていく上での疑問、価値観を込めて作られた歌は多くの人の心をつかみます。
ミュージックビデオに最新のCGやアニメーションを使用しているにもかかわらず、歌詞には短歌や俳句、和歌を連想させる古風な歌詞が書かれています。作詞、作曲のn-buna氏本人も短歌や和歌が好きなようで良い歌は風景を連想させると言っており、聞き手の頭の中に風景を描き出すような曲の表現力が非常に長けています。
何よりも魅力的なところはヨルシカの2人が自分たちの作ったものを愛していてるというところにあります。
自分たちの好きなものを世の中に発信しているという、強い自信と拘りがあるからこそ多くの人たちの心に響く歌が作れるのだと思います。

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