少女☆歌劇 レヴュースタァライト

少女☆歌劇 レヴュースタァライトのレビュー・評価・感想

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少女☆歌劇 レヴュースタァライト
9

日常に隠れた細かい演出

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』は、日常×百合×宝塚のような作品。
はっきり言って内容を完璧に把握するのは難しいだろう。何気ない日常の描写も「設定」であったり「演出」なのだと、後からネットで調べてわかった部分もあるぐらいの難易度となっている。
だが、それ以上に人間関係の描写あや戦闘シーンがかっこよくて見とれてしまった。音楽や演劇内容もその子たちにあったものとなっており、細部までこだわっていることが、視聴者にも伝わってくるだろう。

自分が特に好きなのは、花柳香子(CV:伊藤彩沙)と石動双葉(CV:生田輝)の2人がメインで、物語が進んでいく話だ。2人の戦闘シーンではお互いが気持ちをぶつけ合い、戦いの中で自分の気持ちに改めて気づいていく。
この2人がメインである7話ではEDをこの2人で歌っているのだが、主旋律とハモリで分けているのも演出の1つなのだと思うと鳥肌が立ったので、おすすめする。
そしてまた別のキャラクターがメインの8話のEDも今までにない演出だったので、見てみてほしい。

宝塚やミュージカル好きな人はもちろん、あまり知らない人でもとても楽しめる作品になっているので、気になった人は検索してみることをおすすめする。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
8

舞台をアニメ化した作品

この作品は、舞台の世界でポジションゼロと言うセンターを目指していく作品です。
ミュージカルとアニメが相互にリンクしてるので、新しい観点から作品を楽しむ事ができます。
この作品では、9人の舞台少女にスポットを当てています。
全部で12話で構成されていて、9人の心情や背景が鮮明に書かれています。
1話ごとにそれぞれのキャラクターが成長し続けていく作品なので、色々な観点から楽しむ事ができます。
また、1話ごとにレヴューオーディションと言われる最も強いきらめきを見せた部隊少女には、トップスターの道が開かれる戦いが行われます。
このレヴューオーディションはただ戦うだけでなく、歌いながらやるので、宝塚歌劇団や劇団四季などを見ているような感じになります。
私は、今まで宝塚歌劇団や劇団四季を見たことのないのですがこの作品を視聴してから、興味を持ちました。
主人公である愛城華恋は、幼き頃に神楽ひかりと見たスタァライトを鑑賞してから部隊を目指す決意をしました。
彼女らが2年生になった頃にイギリスの王立演劇学園から転向してきました。
それまでの華恋は、寝起きが悪くレヴューオーディションも最下位でした。
しかし、偶然にも神楽ひかりが戦っている様子を目撃した華恋はレヴューに飛び入りで参加して、トップをめざしていく作品です。
一つのアニメとして一番好きな作品です。
声優だけでなく、イラストも素晴らしいと思います。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
9

9人の舞台少女たちの運命がすごい

ミュージカルとアニメーションが相互にリンクし展開していく新感覚ライブエンターテイメントと銘打たれて誕生し2017年4月30日に発売された。
原作がミュージカルという新しい形が魅力であり、主要キャストたちはその他に展開しているアニメやゲーム作品でもその役を演じているため、キャラクターとキャストのシンクロ率が高い。
物語の舞台である国内有数の演劇学校聖翔学園に通うスタァを目指す9人の舞台少女たちがメインキャラクターだ。
1人ずつの夢への想いと成長が描かれておりそれぞれに魅力的だ。
この聖翔学園で行われる聖翔祭での演目こそが古くから愛される戯曲スタァライト。
3年間上演することでその演目を洗礼させていく伝統があり、2年目の準備を始めていたところから物語は始まる。
主人公愛城華恋はイギリスからの転校生である幼馴染と再会を果たし、レヴューオーディションと出会う。
そこでは選ばれた少女たちだけがキラめきをかけて壮絶な決闘を繰り広げていた。
学院内での少女らしい可愛らしさや青春の様子もあるが、舞台での夢に向かうひたむきさと一途な強い想い、たった1つのポジションゼロを目指し頂点へと上り詰めようとする姿はこれまでの日常系作品やアイドル作品とは異なる力強さがある。
その一人ずつがもつ強さがとにかく見るものを魅せつける。
それぞれのストーリーに歌、舞い、踊りとどれも素晴らしい。
舞台少女たちは何を手にし、何処に辿り着き、どんな運命と出会うのかぜひ見て欲しい。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
10

劇場でしかできない『歌劇』体験、分かります。

今作品は、TVアニメ劇場版再生産総集編を経ての完全新作映画になっています。そのため今までの作品を見たことがある方がより楽しめる作品になっていることは間違いないですが、この劇場版のレヴュースタァライトからご覧になっても楽しめると思います。物語の時系列は、星翔音楽学園に通う99期生のみんなが3年生になっているところから始まります。しかし、実際の映画のスタートは画面いっぱいのトマトが突然爆ぜスタートします。その時の映像・SE、そして音楽。そのどれもが圧倒的で開始から一気に引き込まれてしまうと思います。その後、タイトルから前半は各進路に関する話を担任の先生としていく様子とともに授業風景を見ることができます。ここで、決して穏やかに流れていかないのがこの作品。そして物語の後半から続々とレヴューが開催されます。このレヴューの皮切りである<皆殺しのレヴュー>がまず凄まじい。列車が変形しライトが出現し鳴り響く音楽。その音に合わせたたずむ、大場ななこと「ばなな」がとってもかっこいい!バトルは一対大勢の形でおこなわれていきます。無双する際の一挙手一投足が本当に素晴らしく、『レヴュースタァライト』が始まったと肌で感じることができます。そして、各々の思いを胸に次々とレヴューバトルが繰り広げられていきます。そのどれもがとてもキラめいているので、この作品の良さを体感するために一度でもいいです。是非、この圧倒的な音と画面を劇場でご覧にってください!!

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
10

アニメとミュージカルのリンク!どんどん展開されていく世界から目が離せません。

少女☆歌劇 レヴュースタァライトは2017年4月に始動したプロジェクトです。
大きな特徴として
・ミュージカルが原作であること
・ミュージカルのキャストがアニメ等の声優を務めること
が挙げられます。原作となるミュージカルを中心に、アニメやコミックス等のメディア展開がされています。
主人公含むメインキャラクターの9人は、国内有数の演劇学校である「聖翔音楽学園」の「俳優育成科」の99期生であり舞台少女。
彼女たちは謎のオーディションに参加し、スタァを目指して仲間同士で競い合います。

なんと言っても舞台の迫力がすごいです。これまでアニメや漫画等の完全な2次元作品しか馴染みがなかったのですが、惹き込まれるストーリー展開や演出にリアルタイムで繰り広げられる演技、そして何よりアニメ好きな人にとっても入り込みやすい作品に感じられました。
舞台上映後しばらくしてから放送されたアニメは、舞台とはまた違った展開となりましたが、やはり2つのリンクを強く感じる箇所が多く、よく作られてる作品だなと思います。
舞台だけでもアニメだけでも十分に楽しめる作品ではありますが、二つが合わさることで何倍も面白くなると感じます。
原作は舞台ですが入りやすいのはアニメだと思いますので、まずはアニメから見て興味を持ったら舞台#1の映像を見るのが良いのではないでしょうか。
2017年に始まったばかりのプロジェクトですが既にとても盛り上がっています。今後が楽しみです!

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
10

新しい2.5次元作品

この作品は舞台が原作となっており、その出演者達がそのままアニメの声優を務めるという形式になっています。
アニメだけではなく、スマホゲーム、漫画などメディアミックス作品となっており、メインキャスト9人によるユニット「スタァライト99組」として音楽活動もしています。
物語の舞台は演劇学校である聖翔音楽学園。その演劇学校に通う主人公・愛城華恋は夢であるトップスタァになる為、そして自分を「舞台少女」にした戯曲「スタァライト」の舞台に立ち、いつかその主役に!と日々頑張っているがなかなか実が結ばない少しダメダメな少女。
その華恋のクラスに突如、転校生神楽ひかりが加わり物語は大きく動き始めます…
アニメも舞台も導入はほぼ同じですが細かい設定、メイン9人以外の登場人物は違いますが、共通しているのは9人が「オーディション」という決闘を行い、歌って踊って、「あるもの」を奪い合うというものです。
この「オーディション」に9人がそれぞれ自分の想いを馳せ挑んでいくその姿が凄くかっこよく、魅了されます!
幼い頃の約束の為、出会ってしまった夢の為に、誰にも負けない為に、追うのではなく一緒にその景色を見る為に、そして誰も傷つかないように皆を守る為に…
このそれぞれの想いと葛藤が舞台少女達を「再生産」させ、成長していく姿にきっとあなたも感動するはずです!
そして登場キャラクターによる口上にも注目、これがまたカッコ良いんですよね!
更に!アニメには、あっと驚く仕掛けがあり、必ず1話から見直したいと思うはず!そして舞台もリンクしています。
この作品は劇中の細かい所だけでなく、CDやBRにも仕掛けがしてあり本当に計算されている素晴らしい作品です。
マジでおススメです!

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
10

イクニの弟子版少女革命ウテナ!

念願の第3期がスタートの「進撃の巨人」や1話から話題沸騰中の「はたらく細胞」「あそびあそばせ」と話題作が続々上がる2018夏アニメ。そんな中、1話の急展開が話題となり、「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」で有名なイクニこと幾原邦彦監督作、「ユリ熊嵐」で副監督を務めた古川知宏監督作「少女☆歌劇レヴュースタァライト」。

舞台少女を夢見る少女たちが聖翔音楽学園で繰り広げる青春物語です。
注目ポイントは三つあります。一つ目は1話後半からの度肝を抜かれる超展開!ほのぼの学園生活が急転…!実際に自分の目で確かめていただきたいです。
二つ目はイクニアニメ初心者でもわかりやすい内容!イクニアニメはコアなファンが多い反面、「難解アニメ」と評されるほど緻密な伏線とメタファーが特徴的です。「少女☆歌劇レヴュースタァライト」もイクニアニメを連想される舞台的な描写が多いですが、イクニ作品の初心者からファンまで自信を持ってお勧めできる作品です。
そして三つ目は、安定した作画です。劇場版なのかを疑うほどの動きと勢いのある作画、なのに作画崩壊や手抜きが一切わかりません。アニメ制作はハイレベルな背景で話題となった「メイドインアビス」と同じキネマシトラス。一切崩れない作画に1秒も目を離せません!
一人一人少女たちが抱える悩みと葛藤、支える仲間、迫力満点の作画、丁寧な伏線回収…今期アニメで1番毎週楽しみにしています。今後の展開も見逃せません!ぜひ1話から視聴して、舞台少女たちの虜になってください。