Cocco

Coccoのレビュー・評価・感想

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Cocco
8

独創的で魅力的な沖縄シンガーソングライター

Coccoは沖縄県那覇出身で、アメリカでインディーズデビューしたアーティストです。
シンガーソングライター、女優、絵本作家でエッセイも小説も書くなど、とても多彩な方です。Coccoが作る歌は、歌詞も作曲も自分で手がけているものが多く、独自の世界観と感性がすごく強くて、ほんとに独創的です。激しく感情的でもあり、愛情深くもあり…強烈です。好き嫌いが分かれるかと思います。個人的意見ですが、始めの頃の曲なんかはもうほんとに怒りや悲しみの感情の方が強いようで、暗めかな…聞いてて痛々しい感じの曲が多いです。最近のはすっごく穏やかな、愛溢れる優しい歌が多くなってきたなと思います。
歌詞の言葉も表現力がすごく、語彙が豊富です。知らない言葉がいっぱい。結構直なものから、婉曲だったり、難しい言葉で書いてあるものも。英語の曲もあって割と多く、歌詞カードには英語と日本語両方書かれているものが多いです。中には沖縄の方言で歌われていたり、童謡があったり、詩人の詩があったり。沖縄に対しての愛溢れる歌もあり、とても優しい気持ちになれます。
激しいものからポップな曲、お茶目な面白いけど何気にシビアな歌もあって聴いてて飽きないです。ギターも上手で弾き語りすることも。私は行ったことないですが、コンサートのライブパフォーマンスはすごいと評判のよう…。とても魅力溢れるシンガーソングライターです。

Cocco
9

キズだらけの表現者

90年代の女性シンガーソングライターの中でも、一際異才を放つCocco。
彼女のデビューシングルである「カウントダウン」を聴いた時の感想は大きく二手に分かれると思います。傷ついた経験などがあり、カタルシスを感じる人、そういったこともなく「恐ろしい。二度と近づかない」と思うひ人、両極端だと思います。
彼女の楽曲の傾向として、「カウントダウン」のように、全面的に狂気を表現しているものと、「強く儚い者たち」のように穏やかなメロディ上に残酷なメッセージをのせているものとがあります。そして、時々、純粋にロマンティックなものもあります。
二番目に挙げた「穏やかなメロディーに残酷なメッセージを載せた楽曲」が初期には比較的多いので、聞いているほうとしては油断ができません。私は、そんなところにも惹かれました。サビ部分で爽やかに残酷な言葉を投げかけてくるので、心を引き付けられ、耳から離れません。彼女の心からの悲鳴なのだと思います。彼女は表現していかないと生きていくのが難しいタイプのアーティストなのでは?とも思っています。
そんな彼女も、最近では、健康的な表現者として活躍しています。それもまた彼女のファンとしては、喜ばしく思っています。ちなみに、初期の楽曲の中でもお勧めなのは「rainning」です。