神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss

『神様はじめました』とは、2008年6号から2016年20号まで『花とゆめ』(白泉社)に連載された、鈴木ジュリエッタによる少女漫画である。コミックスは全25巻刊行され、2016年時点で累計発行部数520万部を突破した。22巻から25巻は、オリジナルアニメDVD付き限定版が出版された。
物語は主人公の桃園奈々生(ももぞのななみ)が神として成長していく姿と、神使の巴衛(ともえ)との恋愛を中心に描かれている。日本に伝わる妖怪や日本神話の神が、名前を変えて登場するファンタジー要素の強い作品でもある。また現代での奈々生の生活を描く際はコメディ要素が多いが、巴衛の500年前の過去に奈々生が関わるシーンは、重く暗い話になっている。
テレビアニメは2012年10月から12月まで放送され、第2期は2015年1月から3月まで放送された。本作は舞台化もされており、1作目は2015年3月21日から3月29日まで東京芸術劇場で公演され、2作目は2016年1月15日から1月21日までアイシアタートーキョーで公演された。脚本・演出は秦建日子が担当した。

神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kissのレビュー・評価・感想

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神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss
10

もう一度読み直したいと思う名作

「いい話だったな」と思う作品は数あれど、もう1度読み直したいと思う作品はなかなかない中、こちらは自分の中でベスト5に入る。

最初は「人間と妖怪の恋物語」という王道設定にたかをくくっていた。ひょんなことから妖怪と接点を持って恋に落ちるというのはよくある話だが、そこにタイムリープが加わり、「実は500年越しの純愛だった!」という感動ストーリー。
気付くと続きが読みたくてたまらなくなるほどストーリーが練られていて、何よりたくさん伏線が散りばめられている。伏線に気付くと読み直したい衝動に駆られるの繰り返しで、でも決して小難しい話ではないため、嫌な気分にはならず楽しく読み進められる。
タイムリープものが好きな方にとてもハマる作品である。

登場するキャラクターも皆魅力的で、敵と思われる相手にも事情があったり理解できるところがあり、最初は嫌いでも後々応援したくなる複雑な気持ちにさせてくれる展開は素晴らしい。それだけ感情移入ができるストーリー展開になっているということだ。

また主人公の女の子は、自ら道を切り開いていくところが印象的で、読者としても勇気がもらえるキャラクターである。
「人間だから」「妖怪だから」と区別せず、誰にでも優しく手を差し伸べる主人公の暖かい心がじんわり伝わる漫画となっている。
最後には登場したほとんどのキャラクターが主人公を祝福するのだが、「色々あったなぁ」と感慨深くなって思わず涙が出そうになる終わり方で、名残惜しさが募る作品だ。

神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss
10

人間と妖狐の恋愛物語。

鈴木ジュリエッタ先生の作品です。女の子はみんな可愛いし、メンズはみんな個性がありカッコいいです。
主人公の桃園奈々生は、父が借金を作ったせいで家を差し押さえられてしまい、突然宿無しになります。ミカゲという男性に出会い、住むところがないことを奈々生が話すとミカゲは奈々生にメモを渡し「家を譲る」と言います。そしてミカゲは奈々生の額にキスをして去っていってしまいます。
疑いつつも教えられた場所に向かうと、そこはまさかの廃神社でした。神社の精である鬼切の虎徹とミカゲの神使の巴衛は「ミカゲが帰ってきた」と勘違いをします。すぐに誤解は解けますが、彼らの話によると「奈々生はミカゲから神様の座を譲られた」というのです。巴衛はそれを不満に思い、神社を出て行ってしまいます…。これが奈々生と巴衛の最初の出会いとなります。
奈々生と巴衛の恋物語ですが、巴衛は元野狐で下級妖怪たちから恐れられている存在です。
この2人がどのように恋仲になっていくのか、人間と妖怪という壁をどう乗り越えるのか、他の妖怪や神様との関わり方はどうなのかがとても丁寧に描かれています。
キュンキュンポイントも散りばめられているので、キュンキュンしたい人にとてもオススメです。
アニメ化や舞台化もしているので、漫画と併せて見ていただけるとより面白いと思います。
漫画とは少し変わっている部分もあり、話が進むにつれて何度でも読み直したくなっていきます。

神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss
10

今まで見たアニメの中でダントツ一位

少女漫画好きの方もそうでない方も一度見て欲しいアニメです!
ギャンブル好きで借金まみれの父親に家出をされてしまった家無しの女の子、桃園ななみがひょんなことから神様になってしまい、妖狐で神使の巴衛に恋をするお話です。漫画が原作のアニメになります。
まず主題歌がすごく良いです!
主題歌を歌っている方はハナエさんという方で、この方の歌声と歌がアニメにすごく合っていて、こんなにも主題歌とアニメが合ってるアニメは他にないと思います。
それから巴衛がとにかくかっこいい。
イケメンで獣耳付きで強くてなんでも出来て神使なんです!
主人公の桃園ななみはそんなイケメン神使の巴衛に恋をするのですが、神使だからななみのことを守り大切にする巴衛と、神様だから大切にしてくれてるってわかっていてもそれにときめいて好きになってしまうななみがきゅんきゅんして切なくて、胸が締め付けられるような思いになります。
そして、ただの女子高生だったななみがいろいろな神様や妖怪達と出会い、戦い、縁を結び立派な神様になっていくのですが、それも毎回ハラハラドキドキでななみがんばれー!と応援したくなります!
そしてなんとななみと巴衛は何百年も前に出会っていたなんて!
胸キュンしたい方、是非見てください。

神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss
7

あやかしと人間の物語。

よくある設定といえばそうなのですが、あやかし、つまり妖怪と人間の女の子との恋愛もののアニメです。この主人公の女の子ですが、父親はギャンブラーで幼少期に蒸発、母親は若くして他界して、貧乏です。そして、そんな父親のせいで、住むところをなくし、ホームレスになろうとしていました。それでも持ち前の明るさで乗り超えようとしていたのですが、不可能ですよね…。そんなときに土地神様にならないかと、とある男性に言われ、指示された神社へ向かうことになります。そこで出会う狐のあやかしとの恋の物語です。
このあやかしですが、作中ではダントツで男前ではないかとささやかれています。見た目が男前なのですが、中身もなかなかの男前です。ちょっとSっ気があるのですが、とてもやさしく、いつも主人公の女の子を守ります。契約によって女の子を守るのですが、次第に契約ではなくなっていくところも見所です。
とりあえず、このアニメは、あやかしの男前度に注目ですね。女子なら、こんな人が恋人ならいいのになと思うはずです。