空想委員会

空想委員会

空想委員会とは日本のスリーピースロックバンド。Vo&Gの三浦隆一を中心に2008年に結成され、2010年にBの岡田典之、Gの佐々木直也が正式に加入。2014年にキングレコードから、アルバム『種の起源』でメジャーデビューを果たす。2019年4月に活動を終了したが2021年4月、活動を再開。その後、2023年2月にGの佐々木が一身上の都合で音楽活動を休止。2023年4月3日、Vo&Gの三浦が大腸がんのため死去。2023年12月9日、ラストワンマンライブ「解散式~委員長ありがとう!」を以て、解散した。

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空想委員会のレビュー・評価・感想

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空想委員会
10

青春負け組の心を融かす歌詞と弾けるギター&ベースが魅力

眼鏡フロントマンの三浦隆一とヤンチャなギターの佐々木直也、天然ベースの岡田典之の3人ロックバンド。

彼らの楽曲を聞くとまず爽やかでメロディアスなイントロに耳をつかまれる。
そして歌詞。
「みんな」が少ない。クラスと謳っているのに気になるあの子くらいしか見ていない。
(むしろ、あの子を見すぎていて若干気持ち悪い節も?)
イベントで、みんなでワイワイ混じれない心の孤独とか、うじうじした気持ちとか、これ言ったら皆に引かれるよなとか、エゴとかそんな鬱々とした気持ちで学校生活を送った思い出のある人であれば、空想委員会の曲はあなたの気持ちをフラッシュバックさせる。
あの時言えなかったネガティブなエゴイズムを、空想委員会は爽やかなサウンドともに耳障り良い風に歌にしてくる。
歌詞が心に絶妙な引っかき傷をつけるころ、間奏に入ると超絶技巧なヤンチャギターがあなたの心をつかむ。
ギター、佐々木直也の出番。このバンドのムードメーカー、たぶん学祭ではみんなの中心。
そしてベースの力強いサウンドとリズム。底の見えないベース岡田の真骨頂。
その先にある、ちょっと前に心を押してくれるボーカル三浦の声とリリック。

あなたの心の中の、痛い青春を少し消化してくれる。それが空想委員会。

彼ら自身も歌詞も少しずつ進化しているので、年代順に聞くのがおすすめです。

空想委員会
8

恋愛下手の作り方

いつの時代も流行るインディーズの風刺や、辛辣でチクリとくる歌を歌うミュージシャンは沢山います。けれど、作品だったり、その時の私生活で大きくぶれる。版元の意向でなんてことありますよね。そんな中で、フラれたり、捨てられたり、ひねくれた片思いだったり。クラスで陰キャポジションや、背景のキャラなんじゃ?みたいな青春や恋愛を送ったことのある砂を噛むような恋模様。中身は辛辣で、いつだって未練たらたら、裏切られた気分でいっぱい。悪いのは自分のせいじゃない。言い訳だけが当たり前のように増えて、さらに惨めになっている自覚はあるけど認められない。
そんな、「ああ。あるある」と苦笑と気恥ずかしさ、甘酸っぱさを思い出す曲を、柔らかで爽やかな歌唱力で歌っているバンドです。

個人的には10点満点!!出かけるときや、日常生活、作業時間、流して口ずさむくらい大好きですが。
まぁ、陰キャといったのは過言ではなく。捻くれ僻みを上手く歌いすぎているため。いわゆる充実してるリア充や、ポジティブな愛を歌う曲を好きな人には受けないんです。

残念ながら、実際友人に勧めて手放しに全員いいね!!といってくれるミュージシャンではないです。自分の中に腹黒いところがある人や、悔しい恋をした事のある人は、感情を振り回されずにはいられないかも?