君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas

『君の膵臓をたべたい』とは、住野よるの青春小説。略称は「キミスイ」。2016年に本屋大賞で第2位となるなど高い評価を受け、2017年に実写映画化され、2018年にはアニメ映画にもなった。
映画の監督は月川翔、脚本は吉田智。浜辺美波と北村匠海のダブル主演である。原作とは異なるのは、原作にはない12年後の世界が描かれている点である。山内桜良を浜辺美波、「僕」を北村匠海が演じている。そのほか、小栗旬や北川景子らが出演している。
ちょっとしたことから桜良の死ぬまでにやりたいことに付き合わされるはめになった「僕」。桜良と出会ってから別れが訪れるまで、最初は面倒に思っていた「僕」の心境の変化と人としての成長を、北村匠海が見事に演じている。泣ける映画として話題となったこの作品の見どころは、ストーリーが大きく動く終盤である。なぜ膵臓で、なぜたべたいなのか。一見すると変わったタイトルではあるが、その理由を最後に知ることができる。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreasのレビュー・評価・感想

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君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
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忘れかけていた気持ちを思い出させてくれる物語「君の膵臓をたべたい」読了レビュー

「君の膵臓をたべたい」について、簡単に解説していきます。
この小説は、佳野よるさんによって書かれた作品です。
2015年刊行。著者は高校時代から執筆活動を行っており、本作がデビュー作となっています。
2016年には、「本屋大賞」で第二位を獲得。
その後、2016年にオーディオドラマ化、2017年に実写映画化、2018年にはアニメ映画化もされています。
この作品の見どころは作品を通して、「誰かへの気持ちは、言葉にして伝えることが重要。」ということを、思い出させてくれることです。
ストーリーについて、簡単に解説していきます。
ある日、とある用事で病院に訪れていた高校生の主人公「僕」は、『共病文庫』と書かれた、一冊の文庫本を偶然拾います。
それは、主人公のクラスメイトである、「山内桜良」が書いた、秘密の日記帳でした。
主人公が文庫本を開いて読んでみると、彼女が膵臓の病気にかかり、余命いくばくもないことが綴られていました。
驚きながら内容を読み進めていると、読んでいるところを山内本人に見つかってしまいます。
そこから二人は秘密を共有する仲になります。
誰も知らない彼女の病気の秘密を知った「僕」と、病気でありながらも、明るく優しく振る舞う「彼女」の、奇妙な日常が始まっていく…そんなストーリーになっています。
この物語は、とても悲しく、儚い物語です。
しかし、ただ悲しいだけでなく、人間が大切にするべき気持ちを思い出させてくれる、そんな物語になっています。
興味のある方は、ぜひご自分の目で、結末を見届けてあげてください。

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どんでん返しの大号泣映画

2016年に「本屋大賞」第2位に選ばれた住野よるによる日本の青春小説を映画化したものでとにかく泣ける。

よくありがちな難病の子と恋愛をして、うまくいったりうまくいかなかったりを繰り返していくといったものとは少し違っていて(もちろんそういった映画を批判している訳ではないのですが)最終的に思っていた方向とは全く違った方向に行っていしまい、この映画を見終わった後の喪失感はものすごかったです。

キャストも小栗旬、北川景子、浜辺美波、北村匠海といったちょっと美男美女すぎてリアル感が抜けてしまう面子なのですが、そこはキャストの完璧な演技でそれほど気にならなかったです。

特に印象深かったシーンが、この映画中ずっと喜怒哀楽を表に出すことが苦手でコミュニケーションもまともにとれない北村匠海が喜怒哀楽の哀をぶちまけたシーンでした。それは、やっと感情を出せるようになった相手(浜辺美波)ではなく、それほど関わりのない浜辺美波のお母さんの前でこぼしてしまった涙だったので、本当に我慢ができずに溢れでた涙だったのだろうなとこちらの感情を揺さぶる程の名演技・名シーンでした。

僕は恋愛映画があまり好きじゃなく映画に誘われた時はあまり乗り気じゃなかったのですが、恋愛映画とはまた少し違った要素があり本当に見に来てよかったなと思いました。
恋愛映画が苦手で少し敬遠している方には、これを見ないのはもったいないと言いたくなるほどの映画なのでお勧めします。

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君の水槽をたべたい

今回ご紹介をさせていただきたいのは実写映画版『君の膵臓をたべたい』です。
私が何度も何度も見返してしまう。心をぎゅっと締め付けられてしまう。そんなお話です。
まだ見たことがないという方へ向けて推しポイントをご紹介。

1. 豪華な出演者陣
主人公の『僕』を演じるのが俳優の『北村匠海』さん。そしてヒロインの『山内桜良』役を演じるのが女優の『浜辺美波』さんです。
この作品が北村匠海さんと浜辺美波さんの知名度を上げる名作となったといっても過言ではないでしょう!
さらに、大人になった『僕』役を演じるのは大人気俳優の『小栗旬』さん。
山内桜良の親友『滝本恭子』役を『大友花恋』さん、大人になった『滝本恭子』役を『北川景子』さん。
他にも矢本悠馬さん、桜田通さん、上地雄輔さんなど、超豪華な出演者となっているのです!

2. ヒロインと主人公の関係性
主人公とヒロインの関係の始まりが作品を見ていく中で非常に重要なカギを握ります。
膵臓の病気により余命が少ないヒロイン『山内桜良』(以降桜良)とクラスメイト『僕』が病院で出会うところから始まります。
それもただ出会うわけではありません。桜良が闘病の記録を綴った『共病文庫』という本を偶然僕が拾うことから物語は発展していきます。
家族以外で唯一桜良の余命の事実を知る僕は『桜良の死ぬまでにやりたいこと』に付き合わされていくうちに全くの正反対な性格の桜良とお互いにかけた部分を補うような関係になっていきます。

3. 衝撃の結末
この物語は『桜良の余命』を軸に時間が進んでいきます。
『残りの命』を桜良と僕が過ごし、余命により桜良が亡くなる。
ここまで読んでいただいた方はそう思うかもしれません。
しかし実際をそうはなりません。『命はいつなくなるかわからない』からこその結末です。
しかし、それは実際に見てから知ってほしいのでここでは書けません…

と、ここまで3点の推しポイントをお伝えしましたがどうでしょうか。
ちょっとでも見てみたいと思っていただけたでしょうか?
ちょっとでも興味を持っていただけたのであればVODでいつでも見ることができますのでみていただけると幸いです。

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感動できるアニメ

皆さんは感動するアニメがあることをご存じでしょうか。その中でも上位に入る作品のなかにこのアニメがあります。このアニメは高校生活の中で人との関係をあまり持たないハルキが、学年で愛されていたサクラとの出会いをきっかけに思いが変化する物語です。サクラには「すい臓の病気」で余命宣告をされていた。しかし、普通の生活を何よりも第一に考えていたサクラはこの事を誰にも話そうとしなかった。そんなある日たまたま病院で出くわせたハルキに自分の書いていた「共用文庫」を見られてしまい病気のことを知ってしまうのであった。しかしサクラは、あまり人との関係を持たないハルキのことを薄々気にしていたため、サクラのやりたいことリストに参加させられるのであった。サクラとの関わりを増やしていく中、ハルキの人に対する感情、誰かと過ごせる楽しさを学ぶのであった。そんなある日、サクラは入院することになり唯一病気を知っていたハルキのみが薄々死に対する思いに気づき始めるのであった。しかし、周囲はその事を知らないために、サクラの親友モモコには妬まれ、恨まれるのであった。そんなある日、サクラの退院をきっかけに二人の通いつめていたカフェに行くことが決まったのであった。しかし、その日にサクラはハルキの前に現れず、帰宅後人身事故による死を知らされるのであった。突如思いを馳せていた人物の死により、受け止めきれなかったハルキは葬儀、通夜に参列することはなかったのであった。一週間を経てハルキはサクラの実家に行き、共用文庫を渡され、彼女の真相を知るのであった。果たしてそこには何が…ちょっぴり変わった青春物語、現実でも可能性があり得るものだからこそ人間の儚さを第一に考えれられた作品です。自分に自信が持てない方、感情移入しやすい学生、全世代の人におすすめです。是非見てみてはどうでしょうか

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気になるところもあるけど

原作では12年後の話はないらしくて、映画で足したのかと思うと、すごいなと思います。
話は、悲恋ものによくある話で、でもけっこう唐突に別れが来て、人はいつ死ぬかわからないってのもすごく伝えてくる映画だと思いました。
何でわざわざそんな死に方にするんだろうと思わなくもないけど、たしかに別れを予想しててもそれとは別の別れもあるし、リアルっていえばリアルかもしれません。
高校生2人の役者はすごくよくて、とくに浜辺美波さんはキラキラしてました。とても人気な子って感じが出ていてよかったです。浜辺美波さんって結構人気な人ですが、なるほど、魅力的でした。
話も人気者と陰キャっていい組み合わせです。女の子の親友の子の話とかもありそうな話でした。
でも、台詞回しとかはどこか小説っぽくて現実味がないというか、なんか変な感じでした。字で読んだら気にならないのかもですが、実写映画だと気になります。
膵臓を食べるの意味もあんな説明しなくてもわかると思うし、ちょっと観客を舐めすぎでは?と思いました。くどいです。
いろいろ気になるところも多いですが、いろいろ感じるところもある映画でした。
原作は読んだことないのですが、読んでみたいなと思います。

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生きることについて考えさせられる

この作品は、タイトルから内容を想像することは難しいでしょう。
膵臓をたべたいってどういうことだろう、なぜ膵臓なのだろうと思う人も多いことと思います。答えを言ってしまうと恋愛ものです。膵臓に重大な病気を抱え、余命宣告をされている少女と、同じクラスの男の子の物語です。
実はこの作品、思い出をたくさん作りながらも最終的には病気で死んでしまうという、映画やドラマなどにありがちな、お涙ちょうだいの内容とはなっていないのです。最終的にはその少女は死んでしまうのですが、死因は病気ではないのです。ある突然の出来事によって、命を落としてしまうのです。このような展開は予想していなかったので、私は衝撃を受けました。
しかし、ただ見た人に驚きを与えるだけではありません。これには、作者の大きなメッセージが隠されていると思われます。
それは、人はいつ死んでしまうのか分からないので、一日一日を大切にして生きなければならないということです。例えば余命3ヶ月と宣告されたとします。しかしそれは、必ず3ヶ月は生きることができると保障されたわけではないのです。全く関係のない理由で、宣告された次の日に死んでしまう可能性もあるわけです。この作品は、このことを伝えているのだと思います。

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その猟奇的なタイトル

このマンガは上下2巻からなります。
小説が原作でキャッチーなタイトルで書店に平積みしているのを目撃された方もいらっしゃるかと思います。
タイトルだけをみるともしかしたらオドロオドロしいホラーなのでは?ともとれますが全く違います。

高校生二人の純愛物語です。

キスシーンすら出てきません。しかしお互いがお互いをとても大事な存在へと昇華していくさまが高校生らしい爽やかなやりとりで描かれています。

主人公の「彼」はクラスメートとも距離をおき誰とも関わろうとしない言わば陰キャラです。
一方の「彼女」は明るく可愛らしく友達も多くクラスでも中心にいる陽キャラです。

そんな二人が関わりを持つことになったきっかけは彼が病院の待合室で置き忘れていた文庫本を手に取り内容を読んでしまったこと。

そこには日記風に綴られた彼女が重い膵臓の病気があり先が長くないことが書かれていました。

その文庫本を探しに来た彼女は誰にも知らせてない秘密を彼に知られたことがわかり口止めをします。

秘密を共有した二人は徐々に接近していくこととなります。
アプローチは彼女からばかりで彼はと言えばそれを渋々受け入れるといった状態でしかし誰とも関わろうとしない彼が彼女だけは受け入れてもいい存在へと変化していきます。

二人はお互いがお互いに持っていない相反する部分に憧れを抱き惹かれあって行きます。

病魔が刻一刻と二人の時間を奪っていきますが彼はまだ彼女に死んで欲しくない。彼女と出会い自分が知らず知らず自分以外に興味を持つことになった事をとても感謝していることを伝えたいと思い一通のメールを送ります。

「君の爪垢を煎じて飲みたい」

しかしこれでは捻りもないと思い直し一番ピッタリくる言葉を探します。

「君の膵臓を食べたい」

この言葉は物語の冒頭で二人で焼き肉を食べているシーンで彼女から昔の中国では悪いところがあると同じ臓器を食べると良くなるという言い伝えとともに彼女に言われます。

しかし彼女からの返信はありません。

そのほぼ同時刻彼女は通り魔から小学生を守ろうとし命を奪われていたのでした。

「彼の言葉は彼女に届いていたのか」

その答えは幾日も経過した後に彼女の家を訪ねたときに明らかになります。

彼女のお母さんは彼こそが名前を伏せられて文庫に綴られいた人物だと察し、病院で見て以来のその文庫に彼は目を通します。

その最後のページに同じように彼女は彼に感謝しておりこの言葉を記します。

「君の膵臓が食べたい」

上下2巻のすぐに読めてしまうマンガです。
二人のやりとりや細かい描写を是非読んで頂きたく思います。

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彩りを感じられる名作

難病を患い、余命わずかになった浜辺美波演じる「桜良」と、唯一その秘密を知るクラスメイト、北村匠海演じる「僕」が織りなす切ない青春ドラマ。
作画の綺麗さはもちろんだが、人物の感情や想い、成長が画面を通してひしひしと感じられ、色鮮やかに映った。
特に、明暗のコントラストが印象的である。
迫り来る病気の足音におびえながらも人前では明るく振る舞おうとする「桜良」。
しかし、1人になったときにはその恐怖に押しつぶされそうになる。
「僕」という信頼できる人と出会い、限られた時間を一緒に過ごす中で無理矢理の明るさではなく、心から生を楽しむようになっていった。
しかし、楽しい時間は無慈悲にも、通り魔の手によって突然終わりを告げる。
この「桜良」の人生は、リアルを生きる私たちの人生と大きく違わないだろう。
楽しいことが永遠と続くわけでもなく、かといって苦しい出来事が永遠と続くわけでもない。
人の命に絶対はなく、何かの拍子に突然こぼれ落ちてしまう命も存在するのだ。
この等身大の「桜良」の人生が、私たちを作品により引き込んでいく要因だと思う。
ぜひ、自分の人生を振り返りながら見ていってほしい。

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泣ける青春物語

「?膵臓をたべたいとは?」と引き付けられるタイトルです。映画のキャストでは、高校時代の設定は浜辺美波、北村匠海、大人になってからの設定では、小栗旬、その友人役に北川景子という美男美女揃いなのも興味を惹きつけられました。高校時代、普段は関わることがなかった人気者クラスメイトの病気を偶然知ってしまった青年が彼女と関わりを持ち、二人の関係性を深めていく…というストーリーです。『君の膵臓をたべたい』というこの言葉の中に、作品の甘酸っぱさや切なさ、憧れなどの素晴らしさが全てギュッと閉じ込められていました。王道な展開ならば、病気の彼女に恋をし、恋愛をし、死までの期間にお互いの青春をぶつけ合うようなストーリーなのでしょうが、この作品は、お互いが相手に興味を持ち恋愛に発展するのではなく、恋愛にも近いような、それでいて遠いような、不思議な関わり方をしていく姿がとても新鮮で、ありきたりでなくとても美しく感じられました。
そして、二人だけの世界で終わるのではなく、友人への確かな愛情と思いやりも描かれているストーリーになっていて、二人だけの世界とは別に、この時期にしか味わえない青春を感じられる映画になっていました。

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ありきたりかと思いきや予想外の展開に泣ける

作品タイトルが『君の膵臓をたべたい』という、なんだか今まで聞いたことない衝撃的なタイトルなのですが、冒頭、膵臓を食べることとはどういう意味か、主人公が説明してくれます。

ストーリーの主人公が重い膵臓の病気で、ある民族では自分の体の悪い部分を健康な動物から摂取すると状態が良くなると信じられていると言う迷信からその言葉をクラスメイトの彼に伝えます。
2人は特に接点のないただのクラスメイトだったけど、病院で彼女の病気のことを知り、それがきっかけで秘密を共有しながら二人は交友を深めていきます。

ここまで見ているとこのまま恋に発展していく、純愛ストーリーに感じられるのですが、この物語はそうではないのです。お互いにお互いのことを探り合いながらも、理解し合えないところを二人で共有しながら楽しみあっているような姿を何度も経験していきます。

結果、彼女の死期は徐々に近づいていくのですが、いつしかそっけなかった男の子の中に彼女への憧れを抱くような気持ちが生まれ、それを伝えようと心を開き、彼女との最後になるかもしれない時間を持った時にストーリーが急展開を迎えます。

そして、男性は大人になり、彼女は自分と彼の時間だけでなく、大切だった親友にもメッセージを残していたことを知ります。そのメッセージを繋げるために彼は動き、彼女の気持ちをさらに知ることになります。
青春時代の淡い気持ちや、なんとも言えない悲しみや切なさを感じた映画でした。

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映画『君の膵臓を食べたい』を観ての感想

『映画 君の膵臓を食べたい』は、とても人の命について考えさせられる作品でした。人間の命は有限であることを改めて感じました。だから私もこの残りの人生をどのように日々生きるかが大事であるということを思いました。膵臓の病気で余命が少ない山内桜良とクラスで友達がいない地味な生徒である僕(志賀春樹)が共にお互いのことを次第にわかりあっていく作品でした。そしてお互いの友情が芽生えていく物語でした。それが分かるのが山内桜良が主人公である僕に対する呼び方です。はじめは、「地味なクラスメイトくん」でしたが、途中から「春樹」と名前で呼ぶことから親近感を持ち始めたことが伝わってきます。
そしてクラスで一番人気者の桜良はいつも誰かと繋がっていないと不安という弱さがあり、クラスで一番地味で根暗キャラの僕に関心を持つことになります。桜良の死後、涙を流す僕の姿からは、両者がお互いの足りない部分を認め合える関係であったことに気付かされました。他者にあまり興味がない僕が、初めて感情をあらわにしたシーンもありました。桜良は、事件にあって亡くなってしまいますが、その後の僕は国語の先生になり、図書館整理担当をしている際に桜良との出会いを現在の生徒にも語っている場面は、今でも桜良のことを思い続けているんだなと思いました。

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君の膵臓を今から見たい方

君の膵臓を食べたい作品物凄く良いです。
17歳の高校生であるヒロインの女の子が、膵臓の病気に、犯されており、ある日病院にクラスメイトの男の子が、やってきます。そこで、病院のイスの上に、置かれていた一冊の本を見つけます。その本は、共同文庫と書かれていました。たまたまその本を見つけ読んでしまいます。するとそこに、ヒロインが現れます。本を読んでしまったのか女の子の方が、男の子に尋ねますします。男の子は、図書委員なのですが、女の子も図書委員になります。学校帰りに一緒に遊びに行く事もたびたびありました。また、クラスメイトで女の子の病気を知っているのは男の子ただ一人だけです。他のクラスメイトには内緒です。ある日女の子が、男の子を旅行に誘います。男の子は、日帰り旅行だと思っていましたが泊まりの旅行でした。色々な場所に行き旅行を楽しみます。その夜ホテルに、泊まるのですがホテル側の間違いで一緒の部屋になってしまいます。一緒の部屋の出来事も見所です。旅行から帰ってきた男の子にも変化があります。しかし、旅行から帰ってきた女の子は数値が悪かったため検査入院してしまいます。男の子がお見舞いに行きますがその時のお話も良いです。退院したらまた何処かに行こうと約束します。女の子が退院して男の子が彼女をカフェで待ちます。女の子はメールを送っていますがメールは途中で途切れてしまいます。女の子は通り魔に刺されてしまっていたのです。男の子はひどく悲しみ、お葬式にも出ませんでした。お葬式が、終わり男の子は女の子の家を訪問し共同文庫を取りに行きます。男の子は共同文庫を読み、今まで抑えていた感情が一気に出てしまい泣いてしまいました。その後男の子は、女の子の親友に彼女が膵臓の病気だったと伝えました。親友も泣いてしまいました。
余り話しはまとまっていませんが素晴らしい作品なのでぜひ見てみて下さい。

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余命わずかの彼女から伝わること

『君の膵臓を食べたい』という、どこか異常さを感じるタイトルからは想像できないとても爽やかな作品です。主人公の男子高校生が拾った一冊の日記帳からストーリーが始まっていきます。
その日記帳は、クラスメイトの人気者山内桜良の物で、膵臓の病気によって余命を宣告された桜良の気持ちを知ってしまってことから彼女のペースに巻き込まれていきます。
彼女は自分の運命を受け入れても笑顔で明るく残りの生活を楽しみ、わずかな命を精一杯生きているのです。主人公は彼女に巻き込まれながら、半ば無理やり一緒になって彼女の死ぬまでにやりたいことを叶えていきます。他人の事になどさほど興味を示さなかった主人公の気持ちの変化や、成長と共に病気に立ち向かう人間の生きざまとの両方を描いています。
彼女のパッと明るい笑顔に隠された真の気持ちに胸が締め付けられ、そんな思いテーマにも関わらず、光輝く明るいシーンが目に残ります。
残念ながら事件という形で彼女の人生の幕は閉じますが、彼女が周りに残していったものは決して意味の無いものではありません。
主人公は数年たって気が付いたこともありますが、何年かかってもすべてが必要な時間であるというメッセージを受け取ったような余韻が残る作品です。

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レビューを最後まで読まずにピンと来たらすぐにみるべき作品ですよこれ。

これは泣ける話。ジャンルで言えば「恋愛物」。恋愛物なんて無理!見たくない!って人もジャンルで食わず嫌いせずに是非見てほしい。
導入からアニメならではの演出OP。そしてアニメならではのキャラデザイン。話のテンポはストレスなくどんどん物語が進みます。「膵臓を患った少女」「余命1年」というワードからなんとなくラストの死別を予想してしまうのですが、結末は予想外の展開となりました。
主人公の「僕」がヒロイン「桜良」と出会って成長していく。その僕の成長していく過程を楽しみながらヒロイン「桜良」の言動にキュンキュンしつつ。物語が進むにつれて「桜良」の容体に変化が出てきます。複雑な伏線はありません。頭を空っぽにして最後まで「桜良」にキュンキュンして見てください。
作中のセリフもよいものが多いです。「私たちは皆、自分で選んでここに来たの。偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今まで選んできた選択と、私が今までしてきた選択が私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。」こんなん美少女に言われたら堕ちるにきまってます。原作小説、実写映画、見てなくても大丈夫です。むしろ見てない人のほうが素直に楽しめる。そんな映画になっています。やっぱり2次元は最高だぜ!

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涙なしには見られない。ハンカチは必須です。

原作がヒットし、実写映画、そしてアニメ映画も公開した作品です。タイトルからライトノベル系だと思って敬遠する人もいるかと思いますが、ひとつの青春小説としておすすめの一冊です。
主人公はとある出来事をきっかけに、クラスメートの咲良が膵臓の病気を抱えており、余命1年生きられるかどうかという事実を知ります。もともと周りに興味がなく内向的な性格だった主人公ですが、膵臓の病気を咲良が抱えていることは家族以外には誰も知らず、秘密を共有するクラスメートという関係になりました。
共通の秘密を抱えているということをきっかけに、咲良は主人公と仲良くなるためにいろいろなところに連れていかれたり、いろんな話をされます。そんな状況でクラスメート達ももともと一人でいることの多い主人公と友達の多い咲良が仲良くしている光景を見て、いろんな感情が芽生えます。
そんな状況で、トラブルがあったり、少しシリアスなシーンなどがあり、いろんな出来事をきっかけに主人公にも感情の変化がありました。一方、咲良は感情豊かに主人公と行動したりしますが、病気のことを暗く語ったりせず、明るくふるまっていますが…。ネタバレをしすぎると、実際に泣ける部分の感動が薄れるのでここまでにしますが、後半の展開にさしかかったあたりからハンカチが手放せなくなりますので、この作品はお勧めです。

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「君の膵臓をたべたい」の素晴らしさ

最初はインパクトのある題名に驚きましたが、観てみると純粋で素敵な映画でした。

あらすじは、主人公の「僕」が共病文庫を偶然にも拾ったことから、クラスメイトの山内桜良との物語が始まる。地味で目立たない高校生なのにクラスの中で大人気の山内桜良が距離を縮めてくるので、ある意味クラスの中で有名人になってしまった「僕」でした。一緒に旅行やスイーツパラダイスにも行ったりして2人は友達になりました。2人はまた旅行に行く約束をしたのですが、旅行当日に桜良が通り魔に会い亡くなってしまい、「僕」が大人になった12年後に桜良の本当の想いを知り、桜良の想いと一緒に生きていくと誓った大人になった12年後の「僕」でした。

キャストも豪華で、波に乗っている若手俳優や女優が出演しています。「僕」を演じたのは、個性的な作品で実績を積んでいる北村匠海さん。「山内桜良」を演じたのは、フレッシュな演技と可愛い顔立ちで人気の浜辺美波さん。大人になった「僕」を演じたのは、ベテラン俳優の小栗旬さん。桜良と高校時代から仲が良い滝本恭子を演じたのは、若手女優の大友花恋さん。大人になった滝本恭子を演じたのは、数々の作品に出演している北川景子さんです。私のこの映画に対する評価は「10」です。まず出演しているキャストの方がみなさん好きで、何度も観ました。難しい役柄にも挑戦している北村匠海さんや浜辺美波さんの演技に心を打たれました。
この映画を観て「生きるとは何か」を考えさせられ、監督のメッセージ性というのも伝わる映画となっていると思います。

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感動にあふれるストーリー

ラブストーリーというよりはドラマチックな映画です。
ある日、ある男の子(H)が抜歯のため学校を休み病院へいった。そして、前からHくんを気になった子のSさんは「共病文庫」という本に、がんのせいで寿命が少なくなったことで日記のように毎日書いていた。それを読んだHくんはSさんとの二人の秘密となって仲良くなった。数少ない時間の中でSさんはKくんとよく遊んでいました。最初はカフェ、次に焼き肉、さらに、ケーキの食べ放題屋またお泊まりまでした。だが、そのがんが悪化し入院することになった。3週間には学校に戻れるはずだったが1週間延長してしまった。退院するころHくんはSさんと一緒にいつも通りのように遊ぶ約束してた。だが、退院して誰かに腹部に刺されて殺された。Hくんは人との関わりが苦手な子だったはずが、Sさんが死んでしまってSさんの書いた共病文庫にメッセージがあった。それを読んだKくんは我慢ができなくなって思わず号泣した。そして、Kくんはどんどんと変わっていき自分の高校人生が変わっていく。この映画を鑑賞して感想はとにかくおもしろいです多数のキャラクターやその個性が違い十人十色のようなもので改めて人間関係って難しいと思わせるドラマチック映画です。

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生きるとは何かを考えさせられる

2017年に実写映画化されているが、ここでは2018年にアニメーション映画化されたものについて書く。映画「君の膵臓をたべたい」は、「住野よる」による青春小説が原作である。
家族以外の人間との関わりを必要と思わず、持とうとしない主人公の少年と、膵臓に病気を持って残された時間が僅かな少女がふとした理由で関わり合うようになり、主人公が少しずつ影響されて変化していく様子を描いたものである。
この映画を見た感想としては、主人公の少年と、病気の少女の二人のやり取りの軽さがありながらも、少女の死を前提としいるため生きていくというのでどういう選択があるか、生きるとはどういうことなのかというテーマに着実に近づいていっていることが感じられた。また、主人公の少年が少女と出会い、関わり合う中で彼の人間関係についての考え方が変化していく様子も生きるというテーマと密接に関わっており、人間関係の大切さについて考えさせられる作品であると思った。
当初甘い恋愛物の映画だと思っていた節もあり、映画を見たあとは生きるとは何かについて考えさせられた後なのでほぼ絶句で映画館を出るような状態になり面白いが他の人と面白い映画を見るという感覚では見難い映画だと感じた。一人で映画を見ることが好きな人のほうがこの作品は楽しめるのではないだろうか。

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彼女は最期まで。

小説から映画化された作品です。
膵臓の病気である山内桜良と、彼女と同じクラスメートである高校生の僕との話。
彼女はまるで、病気という重荷など背負ってないかの様に楽しそうに話します。それに比べ、康体な僕は冷静沈着で、ただただ過ぎ去る毎日を過ごしている様な感じ。
真逆な二人が他愛ない会話をしながら過ごしていくのを見ていて、むずがゆさを感じたり、どこかクスッと笑えてしまったりしました。
もしも自分が僕であったなら、膵臓に病気を抱える彼女に何も声を掛けてあげられそうにないと思いました。きっと勇気が出ないと思います。だから2人は凄いと思いました。

私はこの作品を映画館で観たのですが、開始10分位で隣にいた男性が泣いていました。私自身も涙無しでは観られなかった話でした。病気を抱えている彼女が病気以外で命を亡くすはずがないと、僕も視聴者である私もどこかで決めつけていました。彼女の終わりがこんなにもあっけなく終わってしまって良いのかと号泣しました。僕の後悔する気持ちがひしひしと伝わってきました。誰にでも突然明日が奪われる事があるのだと痛感させられました。そして、毎日を大切な人や時間と後悔しないように生きていきたいと思いました。

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君の膵臓をたべたいを観て。

こんな恋愛映画は初めて観た。主人公の春樹は「愛してる」や「好き」という台詞を使ってない。二人は付き合っているわけでもない。もちろん、キスシーンすらない。つまり、恋人ですらない関係。しかし、春樹と桜良の間には友達以上の独特な親密さを感じる。
キミスイと略して呼ばれることが多い作品だが、かつてのセカチューとはまた違ったタイプの文学作品だと思う。桜良の強さと、春樹の強さは全く種類が違う。桜良の屈託のない笑顔と、それとは対照的な人前では絶対に弱さを見せないという心の脆さ。彼女自身は本当の弱い自分を誰かに話したかったのだ。そこに現れたのが春樹という孤高の存在。彼には同性の友達と呼べる存在すらいない。休み時間に誰とも話すことなく、一人で小説を読んでいる。もちろん、春樹も友達が欲しくなかったわけではない。ただ住んでいる世界の時間軸のスピードが他人とは大きく違ったんだと思う。はたから見れば一人を楽しんでいるようにも見える。他人を必要としない。孤独を受け入れて生きているかのような姿は桜良からはあまりにも強く見えたのだろう。二人とも自分の殻から抜け出せずにいる点で互いに、確実に共鳴した。明日どうなるかもわからないのはすべての人間に共通している。限りある生命を懸命に生きることの儚さと美しさをこの映画は実に見事に表現しているように思う。

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泣ける映画が見たいあなたにおすすめの映画「君の膵臓をたべたい」

映画の「君の膵臓をたべたい」を見ました。
高校生役の2人の男の子と女の子が役にぴったりはまっていて、そんなに有名な俳優さんたちではないとは思いますが、見事にピュアな青春物語を演じていたし、演技も良かったです。
この映画のいいところは、ただ単に女の子と男の子が恋愛するとか、好きだ嫌いだとか、恋の駆け引きとかではない点。勿論、高校生役だから若さからくる特有の男女として意識するとか、こんなことしてみたいとか、あんなことしてみたいなんて事が絡んできます。でも、それはただの好奇心ではなく、女の子が「死ぬ前にしたいこと」のリストにあるものだったから妙に納得だったし、女の子を応援したくなる気持ちになりました。
全くタイプの違う二人。男の子の方は、クラスでほとんど友達がなく常に1人で静かに本を読んでいる孤独な少年。一方、女の子はとにかく明るくクラスの人気者。ある、きっかけがあり、2人はお互いに言葉を交わすようになります。
男の子は女の子が近づいて来ることにも戸惑いますが、図書委員という接点ができた二人はお互いに全然違うタイプだということを認識しながら、よりいっそう自分にないものを求め、あこがれ続けます。主人公の女の子は死んでしまうのですが、男の子が大人になってからも死んだ女の子の存在に励まされ続ける。感動のラストです。男の子が大人になった小栗旬もよかったし、ミスチルの音楽もよかった。泣きたい人に是非おすすめです。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
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愛してるより尊い言葉

住野よるのデビュー小説をアニメ化した作品。2017年には浜辺美波・北村匠海ら出演で実写映画化もされている。

クラスメイトの誰とも関わろうとせず、いつも本を読んでいた地味なクラスメイトの「僕」は、病院で『共病文庫』という本を拾う。その本の持ち主は明るく、クラスの中心にいる自分とは正反対の山内桜良の持ち物だった。彼女の秘密を知った僕の生活は、微妙な変化を遂げていく。

実写映画も観ていたが、これは現在の僕の視点で描かれる等、原作とは大きく異なるストーリーだった。
アニメ版はどうなるのかと胸を膨らませていたが、ほぼ原作に沿ったストーリーだった。
それだけでなく、最後の『共病文庫』を僕が読むシーンでは、桜良の大好きな本である、『星の王子さま』の世界観の中、僕と桜良が対話するという、アニメでしか表現できない方法が取られていた。
また、原作にはなかった花火のシーンは、映像をsumikaの楽曲が彩り、この映画で一番印象に残るものとなっている。

『君の膵臓をたべたい』タイトルのインパクトが強い作品だが、最後まで観るとこの言葉の意味が分かる。

「僕」と桜良だけが分かる特別な言葉。友達とも恋人とも言い表せない二人の関係。この言葉は好きや愛しているより尊い。