ロマンシング サ・ガ2 / ロマサガ2 / Romancing SaGa 2

ロマンシング サ・ガ2 / ロマサガ2 / Romancing SaGa 2

『ロマンシング サ・ガ2』とは、スクエア(当時)が開発したSFC用のRPGである。特徴は、決まった流れを追うのではなく、フリーシナリオを採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられる。プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなる。その戦いは世代を超えて続き紡がれる。

ロマンシング サ・ガ2 / ロマサガ2 / Romancing SaGa 2のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ロマンシング サ・ガ2 / ロマサガ2 / Romancing SaGa 2
8

ロマンシング サ・ガ2のレビュー

当作品は1993年にスクウェア(のちのスクウェア・エニックス)が出したスーパーファミコン用ソフトです。
ジャンルはロールプレイングゲーム(以下RPG)。
「サ・ガシリーズ」では5作目に当たります。
七英雄という過去にモンスターによる世界の危機を救った英雄が現世に帰ってきましたが、ある事が原因で七英雄は人間を憎み、敵であったはずのモンスターを従えて人間に復讐するようになりました。アバロン帝国の皇帝がある人物から授かった秘法・伝承法によって何世代もの皇帝に記憶や能力を繋いで七英雄と戦い、何千何百年もの戦いの末に七英雄を倒して世界を救うというお話です。
ゲームシステムで特徴的なものとして、1つ目はシリーズ初の閃きシステムを採用。ドラゴンクエストなどの大抵のRPGではレベルアップで技を覚えたりが一般的ですが、当作品ではレベルアップでは覚えず特定の技を出した際に一定確率で別の技を閃くという覚え方です。
2つ目は陣形システムで、各陣形にそれぞれいろんな効果があり、前衛・後衛の攻撃力・防御力・素早さ・術力の上下補正、狙われやすさ、行動前及び後の防御状態及び解除など、奥深いものになっています。
3つ目にLP(ライフポイント)というステータスがあり、HPが0になったり特定の技を受けた時に減っていき、これが0になるとそのキャラは「死亡」となり、パーティ内から消えます。それまで地道に育てていたキャラクターが消えた時の喪失感は結構大きいので、多くのプレイヤーがショックを受けたことだと思います。
他にもあげたらかなりの文字数になるほどRPGの中では異色の作品です。
その為根強いファン層が一定数いて、スマホゲームもある長寿作品です。

ロマンシング サ・ガ2 / ロマサガ2 / Romancing SaGa 2
7

「フリーシナリオの先駆者」です。

「ロマンシングサガ・2」は、1993年12月10日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されました。このゲームは「フリーシナリオ」を採用しているので、複数のエリアの中から好きなエリアを選んでストーリーを進めることができます。ただ、このゲームは「チュートリアル」に該当する部分が極めて少なく、説明不足です。発売当時、インターネットは存在していなかったので、発売と同時に遊んだプレーヤーを大いに悩ませました。中途半端にストーリーを進めると国が滅んだり、火山が噴火したり、初見プレイで詰む人が多かったです。中でも「ラストダンジョンで待ち構える中ボスを倒した後、セーブすると本拠地に帰れなくなる」というが最大の詰みポイントです。なぜなら、「最後の中ボスは倒せたけど、ラスボスには全然、勝てない」という状態でセーブするからです。私は友達の犠牲もあり、事前に情報を知っていたので、回避することができました。このゲームのラスボスは七英雄(本体・集合体)で、ゲーム開始時は7名が各地で調査活動をしたり、暴れていたり、金儲けに走ったりしています。個々でさえ、充分な対策が出来ていないと勝てません。ましてや、ラスボスは7人の集合体なので、対策が出来ていないと勝てません。逆に言うと「しっかり対策をすれば勝てる」と言えますが、確実に作業ゲーになります。七英雄の名前の由来、佐賀県とのコラボなどユーモラスな要素もたくさんあり、今(2022年12月)になっても楽しめる作品です。今から始める方には追加要素があるリメイク版をオススメします。

ロマンシング サ・ガ2 / ロマサガ2 / Romancing SaGa 2
10

スクエニの名作!若い世代の人必見!過去の名作を振り返ろう!

ドラクエ、FFなどの歴史あるRPGに、スクウェアがいろいろなシリーズを発表していました。その一つがサガシリーズ。本作はサガシリーズの5本目となる作品です。
何故私がこのゲームを紹介したいかというと、このゲームには当時のRPGには見られなかった要素が大量に盛り込まれていたからです。プレイした当時は驚きの連続でした。では、その要素を一つずつ見ていきましょう。

1、フリーシナリオ本来のRPGは、小説を読むように決められたストーリーに沿ってゲームを進めていくものでした。ですがサガシリーズはロマンシングサガ1からそこに革命をもたらしました。それがフリーシナリオ。いろいろなイベントをどこから進めるか自分で判断します。中には、これって道徳的にどうなの?という場面も選択できちゃったりします。その選択によって今後の展開が変わってくるんです。ワクワクが止まりませんよね。

2、陣形本作から戦闘システムに導入されました。当時までは味方キャラは見えない、または画面右側に一列に並んでいましたがそこにキャラの配置を工夫した陣形が盛り込まれました。単にキャラの配置が変わっただけでなく、ステータスの補正、行動順などが補正され、陣形によって多くの戦略が生み出されてきました。

3、閃き当時のRPGでは、技能の習得はレベルアップによって行われていました。本作から閃きシステムが導入されました。戦闘中に技を閃いて習得します。ピコーンという心地よい電子音とともに強力な技を習得します。これほんと快感。

4、LPHP,MPとは別にLP(ライフポイント)なる概念が導入されました。HPが0になると気絶という扱いですが、LPが0になるといなくなってしまいます。悲しいですがキャラが身近に感じられ、感情移入しやすくなりました。

5、継承現世代から次世代へ、能力や技が継承されていきます。前世代の能力を新世代が自らの能力を残しながら引き継いでいきます。その力で強敵に挑んでいきます。これも胸あつですよね。

以上がロマンシングサガ2をおもしろくさせてくれている要素になります。ストーリーも素晴らしいものです。現代のゲームだけでなく、過去の名作に触れてみてはいかがでしょう。この作品はその中でもおススメです。ゲームの歴史などを調べてみるの面白いですよ。