Cö shu Nie / コシュニエ

Cö shu Nie / コシュニエ

Cö shu Nie(コシュニエ)とは、中村未来(Vo,Gt,Key,Manipulator)と松本駿介(Ba)による2人組ロックバンドである。2011年に大阪で結成され、2018年にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりメジャーデビューした。代表曲「asphyxia」は、アニメ『東京喰種 トーキョーグール:re』の主題歌として注目を集め、iTunesチャートではTOP5を獲得するなど、アニメファンや音楽ファンから高い評価を受けた。ダークな世界観と、ボーカルの力強く美しい歌声が魅力。

Cö shu Nie / コシュニエのレビュー・評価・感想

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Cö shu Nie / コシュニエ
10

鬼才・天才でも足りない!?中村未来の才能!

みなさんはCö shu Nie(コシュニエ)というアーティストをご存じでしょうか。2018年に『東京喰種トーキョーグール:Re』の主題歌としてメジャーデビュー曲「asphyxia」が採用されたため、もしかしたら知っている方もいらっしゃるかもしれません。

私はメジャーデビューする前からコシュニエを好きだったのですが、当時の彼らは人気があるというよりも一部のコア層が好きなバンドという位置づけだったと思います。
初めて彼らの曲を聞いた時、正直すごい衝撃が走りました。その時聞いたのは「蓮沼の集会」という曲だったのですが、変拍子・不協和音・独特な歌唱法・暗たんたる空気感からの信じられないほど爽やかなサビメロディーという展開が、未知なるものに触れたような気持になったのを今でも覚えています。
これはとんでもない才能に出会ったと思った私は、それからも聞き続けていたのですが、コシュニエの曲は際限がないのです。どういうことかと言うと、変幻自在過ぎて曲によって全く違うアーティストを聞いているかのような気分になるのです。
一般には受け入れられ難いアバンギャルドな空気感を出すことは勿論、一般のど真ん中に刺さりそうな凄まじくキャッチーな曲も中村未来さんの才能にかかればお手の物なのだと思いました。

こんなに才能があるのになかなか売れないなんて世の中は厳しいと思いながらもコシュニエを応援していたある日。あの東京グールの主題歌に抜擢されると本人たちのツイッターからの報告がありました。どうやら東京グールの作者である石田スイさんが前々からコシュニエのことが好きで注目していたようなのです。そこから話が持ちが上がり、主題歌に採用という展開になったそうでした。個人的にずっと応援してきたバンドが抜擢されて嬉しかったのですが、それと同時に「見ていてくれる人はちゃんと見ていてくれるんだな」とメンバーの努力が報われたことがたとても嬉しかったように思います。

さらにその後もアニメ「約束のネバーランド」や「PSYCHO-PASS 3」等も主題歌に採用されるという、今や破竹の勢いでその才能を世に知らしめています。

知っていた人も知らなかった人も是非コシュニエの素晴らしさに触れてほしいと思います。

因みに最近話題の一発撮りYoutubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて中村未来による「asphyxia」の動画もあげられてますので興味のある方は是非ご視聴ください。

Cö shu Nie / コシュニエ
10

今までにない個性のぶつかり合いの調和

『東京喰種トーキョーグール:re』のOPテーマとなった「asphyxia」でメジャーデビューを果たし、『約束のネバーランド』のEDテーマとして「絶対絶命」,「Lamp」と続き、『PSYCHO-PASS サイコパス 3』では「bullet」を出すなど、今注目のバンドだと思います。
実際にツアーライブに4回行きましたが、ボーカルの中村未来さんが作詞作曲する曲には、残酷さの中に救いを求めるような魅力があると思います。また、彼女の声が加わることで残酷さの中に美しさが出て、人間の本質を改めて考えさせらます。
ベースの松本俊介さんは圧倒的なベーススキル、彼のタップはもはや狂っている(褒め表現です)と思うほどの演奏力です。
このボーカル、ギター、ベースをうまくまとめ、殺さずに自分を出していくドラムの藤原亮介さんは、Cö shu Nieの最後の調整をして仕上げてくれている気がします。
たくさんのバンドの音楽を聴きライブに行ったことがありますが、ここまで互いがストッパーをかけずに最大限の個性を発揮しながら一曲を作っているバンドには初めて出会いました。個性を一切殺さずに生かす。作詞作曲を含め、曲を重ねれば重ねるほど互いのスキルが上がっていくのが分かります。Cö shu Nieの曲に中毒性の高いものが多いのは、この3人の個性が聴き手に“1回聴くだけでは満足できない!”と思わせるほどに魅力的だからなのだろうと思います。

Cö shu Nie / コシュニエ
8

一度聴いたら忘れられないバンドCö shu Nie

Cö shu Nie(コシュニエ)は2011年に大阪で結成された3人組ロックバンドです。メジャーデビュー曲の「asphyxia」はアニメ「東京喰種トーキョーグール:re」の主題歌に抜擢され一躍注目を集めました。デビュー後も「PSYCHO-PASS 3」、「約束のネバーランド」といった話題作の主題歌を担当し、アニメファンとしては今後に注目せざるを得ないバンドです。ボーカル、ギター、キーボードを務める中村未来が作詞作曲する音楽は、変則的なメロディーと複雑に絡み合う伴奏が特徴的です。ボーカルの透き通るようなハイトーンボイスからはどこか儚さや危うさが感じられ、バンドの独特な楽曲の中毒性をさらに高めています。ピアノパートのインパクトが強い楽曲が多く、特に「絶体絶命」という楽曲のイントロのハイテンポかつトリッキーなピアノパートは癖になるかっこよさです。ハイテンポでカオスな雰囲気の楽曲だけでなく、「LAMP」などのバラード曲もCö shu Nieの魅力の一つです。狂気的とも言える独特の音楽性とボイスから、好き嫌いが分かれるバンドであることは確かですが、好みに合えば虜になること間違いなしです。「凛として時雨」や「egoist」が好きな方なら絶対に一度は聞いてみてほしいです。