リメンバー・ミー / Coco

リメンバー・ミー / Coco

『リメンバー・ミー』(原題:Coco)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画。日本では2018年に公開されたピクサー19作目の長編作品である。第45回アニー賞11部門受賞。第75回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞受賞。第90回アカデミー賞長編アニメ映画賞・主題歌賞受賞。『リメンバー・ミー』という題名は物語の軸となる作中の曲名から名づけられている。
伝説的なミュージシャンであるエルネスト・デラクルスに憧れる音楽好きな12歳の少年ミゲル・リヴェラは、死後の世界から先祖が家族に会いに来ると言われているメキシコの伝統行事「死者の日」に、デラクルスの遺品のギターを盗んだことで死後の世界に迷い込んでしまう。本当の先祖はデラクルスであると信じて疑わないミゲルは、デラクルスから「先祖の許し」を得て元いた世界に戻るため、死後の世界を冒険する。家族の愛を描いた本作は高い評価を得、全世界で7億8069万ドルの興行収入を得ることができた。日本での興行収入は4億8800万円を記録している。

リメンバー・ミー / Cocoのレビュー・評価・感想

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リメンバー・ミー / Coco
10

ストーリー、映像、音楽のすべてが良いディズニー映画の名作

何度でも観たい最高のディズニー映画で、家族の大切さを教えてくれる感動作品です。

映画公開時は、「何か骸骨が綺麗な世界で一悶着起こす話か~、舞台もメキシコだしサボテンとか出てくるのかな?」と全く興味がありませんでした。ディズニープラスでいつもランキング上位だったので、最初は「暇つぶし感覚で見てみよう」がきっかけでした。映画をひと通り見終わった後は、もう1度再生し、すっかり世界観にのめり込みました。

ディズニーらしいミュージカル調のストーリーですが、そこで流れる曲がどれもすばらしく、思わず口ずさんでしまうほど頭に残ります。覚えてカラオケで歌えるほどになりました。
また、映像がすごく綺麗です。特に死者の世界がインパクトが強く、色遣いは圧巻です。今までメキシコはサボテンと砂漠のイメージしかなかったですが、ぜひ行ってみたいとも思うようになりました。

そして肝心のストーリーですが、ネタバレになりますが主人公ミゲルのおばあちゃんであるココが父親のヘクターを思い出し、写真を最後取り出すシーンは毎回涙なくしては観ることができません。

ディズニー作品は今までも『アナ雪』や『ズートピア』などたくさん見てきましたが、1番感動できる作品は『リメンバー・ミー』の一択です。

リメンバー・ミー / Coco
9

家族を大切にしようと思える作品

『リメンバー・ミー』は2017年に公開された映画。

ミゲルという男の子は音楽が大好き。しかし、家族がある理由で音楽を許してくれない...。音楽を愛するミゲルは曾祖母ママ・ココの父が、今は亡き天才音楽家のデラクルスだと信じており、隠れてギターを弾いていた。
そんなミゲルは死者の日に「死者の国」に迷いこんでしまう。そこで出会った二度目の死が訪れようとしている孤独な死者ヘクターとともにデラクルスを探し、許しを得て生者の国へ戻ろうと計画していた。
ヘクターは自分の写真をミゲルに渡し、祭壇に飾ってもらう約束をし、愛する家族のもとへ行こうとしていた。

死者の国にはミゲルの亡き親族がいて、中にはママ・ココの母、ママ・イメルダも居た。イメルダは音楽を禁じた張本人。音楽をしたいミゲルにイメルダは大反対をする。
なぜなら生前、愛する夫が音楽の道を進むため家族を捨て、帰ってくることがなかったからである。

その後デラクルスに出会ったミゲルは驚くべき事実を知ることになる。ここからは涙なしでは見られない。
1度は必ず観ていただきたい作品となっている。観終わると家族へ愛を伝えたくなっていることだろう。

作中に出てくる音楽や歌がとても愉快で、柔らかい色味の画で楽しめる。自分の死後、愛する家族に忘れられたら寂しさを感じるように思う。大好きな家族のことを忘れず、語り継いでいこうと強く思った。

リメンバー・ミー / Coco
10

人生に希望が持てる作品

一度でも誰かを亡くした経験がある人間は、一度この映画を見るべきだと思う。そうでなくとも、大事な人を生涯で愛し尽くしたい人間は、この映画を見るべきだと思う。
誰かを亡くした時に、人は一度絶望する。この人に会えない人生なんて意味がないだとか、救いがないだとか思ってしまう。リメンバー・ミーは、そんな人を救う燈のような映画だ。
ストーリーは将来の夢を家族に反対され主人公が、それを打破していく情熱と家族愛の物語だ。ここまで書くとよく聞く子供向けのストーリーラインだが、作中ずっと並行して曽祖母と亡くなった父の物語が語られていく。曽祖母と父は今生ではお互いの誤解を解く事が出来なかったが、主人公の手によって互いを想う心が明らかになる。こどもの時分に見れば親にそっと近づきたくなる映画であり、大人になってから見れば親に電話をかけたくなる映画だ。親をもう亡くしている人が見れば、「死後の世界でまた隣で暮らせる。謝りたいことや甘えたい事、全てがもう一度叶う世界がある」と思わせてくれる。曽祖母と父と母がまた身を寄せ合うシーンで自然と涙が出た。いいなぁと心の中で思ったし、映画館で見た際みんなが涙にくれるのをみて、みんな会いたい人がいるんだなとほっとした心持ちがした。少なくともこの映画を見る時、私たちは誰かにまた会えるまで人生を頑張る仲間である。

リメンバー・ミー / Coco
9

笑って、泣いて、笑って、そして最後には……

昔、メキシコの一人の青年が妻と子を捨て、音楽家になりました。
残された妻ママ・イメルダは音楽を憎み、後世にまで「音楽を決して聴いてはならない」と家訓を残しました。
それからさらに幾年が経過します。ママ・イメルダの子孫、ミゲル少年は家族に内緒で音楽を聴いていました。
彼は音楽が大好きで、将来は超人気シンガーソングライター、デラクルスようなミュージシャンになりたいと憧れていたのです。

ミゲルの住む町では年に1度、死んだ祖先が子孫に会いに来るというお祭りがあります。
リヴェラ家でもその日はご先祖様のために玄関を飾り付けたり、豪華な料理を作ったりとお祭りの準備に大忙し。
そんな中、ミゲルは祭壇の上に飾ってある大昔の家族写真を見つけます。
しかし、その写真は男の顔だけが切り取られていました。
不思議に思ったミゲルが写真をよく見てみると男の持っていたギターがデラクルスのものと一緒だと判明しました。
「きっとデラクルスは僕の先祖なんだ!」興奮したミゲルはお祭りでの音楽コンテストに出場しようと画策します。
けれどこのことがあっさり他の家族に露見。
ミゲルのギターは家訓に最も忠実な祖母によって粉々に破壊されてしまいました。
ミゲルは反発して家を飛び出します。「デラクルスの霊廟にはギターが展示されている」ミゲルがコンテストのために無断でギターを借りようとしたその時、彼の姿は誰からも認識されなくなってしまいました。死者を除いて。
死者の姿が見えるようになり、半分死者の仲間入りをしたミゲルは偶然居合わせたリヴェラ家の先祖達に相談して死者の国で解決方法を探ろうとします。
ミゲルは果たして元に戻れるのか。デラクルスとミゲルにまつわる因縁とは。そして彼は音楽家になれるのか。

ディズニーが誇る正統派の心温まる物語です。
展開が目まぐるしく転換するのですが、観客を置いてきぼりにすることは決してありません。
そこはディズニーというエンターテインメントのプロフェッショナル集団の腕前ゆえでしょう。
飽きさせないストーリーもさることながら、聞いていて心地よい音楽、壮麗なアニメーション演出がこの作品のクオリティをさらにぐっと引き上げています。
家族と見るも良し、恋人と見るも良し、1人で見るも良し。どんな時見ても面白いと思える一作です。

リメンバー・ミー / Coco
9

死者の日のことがわかった

メキシコのお盆のことがよくわかりました。死んだ人が帰ってくるには写真と思い出がいるって、亡くなった家族、友人を大切に思える考え方だけど、覚えている人がいなくなると消えてしまうし、切ない考え方でもあるなと思います。そんな中、死者の国で出会ったヘンリー。彼と友情を深めて、彼の写真を持って帰りたいと思うミゲルはすごくいい子だし、家族も大事にしてるし、素敵だなと思います。あと、ミゲルの歯並びがちょっとすきっ歯なところが子どもっぽくて、なんか入り込めました。映像もオレンジの花がたくさんあって綺麗だし、ガイコツも、怖くないし、表情豊かで、さすがピクサーだなと思いました。あのガイコツの造形もいろいろ考えて作ったんだろうなと思うと、ピクサーの底力を感じます。舞台がメキシコだし、音楽がテーマの映画でもあるので音楽もすごくよかったです。タイトルにもなってるリメンバー・ミーって曲は、ミゲルやヘンリーが歌ってるのと、デラクレスが歌ってるのでは雰囲気がちょっと違う感じがして、ああ、編曲も大事なんだなと思い知りました。音楽はすてきなものだし、音楽がダメって過程で過ごすのは大変だったろうなと思います。そうやって禁止しても結局触れてしまうものなんだなと思いました。家族愛も音楽も堪能できるいい映画でした。

リメンバー・ミー / Coco
7

家族っていいなあ

とてもいい話でした。家族と音楽の話で、映像も綺麗だし、音楽も素晴らしいし、素敵な話です。音楽はダメだという家族に反発するミゲル。そりゃあ、そうだと思います。子どもにミュージシャンになってほしくないとかはわからなくはないけど、だから音楽しちゃダメって厳しすぎます。そんなことしていいことなんてないのになあと思います。まあね、ひいひいおばあちゃんはわからなくはないけど、他の家族は許しちゃう人もいるとかの方がリアリティがあると思うけどねとは思います。あと、ヘクターの正体は最初のミゲルの生い立ちの話でわかるというか、あんまりどんでん返しっぽくはないなとは思います。まあ、どんでん返しがなくても、面白い映画はおもしろいし、ヘクターがミゲルの家族でうれしいです。死者の国もすごく楽しそうでいいのですが、死ぬのが怖くなさすぎる演出はいかがなものかなとは思います。それに、誰にも覚えてもらえない人なんて、いっぱいいると思うし、今は結婚しない人も多いですしね、なんかあの設定は悲しいっちゃあ、悲しいですね。もう生者の国に戻れないとかぐらいなら、良かったのにと思います。それだとドラマチックさが足りないから無理だったんでしょうか、ちょっと悲しくなってしまいました。

リメンバー・ミー / Coco
9

私の好きなディズニー映画の一つです。

ディズニー映画の中で私が大好きな映画の1つに「リメンバー・ミー」があります。
ミュージシャンに憧れる少年・ミゲルと、ミュージシャンになることを猛反対する家族のストーリーです。
そもそも楽器自体触らせてもらえないほど音楽を嫌う家族ですが、家族が猛反対する理由もよく分かります。家族を捨て、音楽に走ったひいひいおじいちゃんの存在があるからです。
ひいひいおじいちゃんもひいひいおばあちゃんも既に他界していますが、ひいひいおばあちゃんはたくましく靴職人として成功をし、子供・孫を靴職人として育てていきました。

そんなミゲルが住むメキシコには一年に一度【死者の日】という行事があります。
この死者の日とは、亡くなった人間が今も生きている家族に会うための特別な日となります。ただし、家族に会うためには、家の祭壇に写真が飾られていないと会うことが出来ません。
ミゲルは、ひいひいおじいちゃんの顔を知りません。
なぜなら家族の中で裏切者扱いをされていたため、生きていた時の写真が破られていたのです。ですが、特徴のあるギターを持った姿から、メキシコで有名だったミュージシャンのデラクレスがひいひいおじいちゃんであることが判明しました。

死者の日をきっかけにミゲルのミュージシャンへの道が開くことになります。
ミゲルは、生きていながらも死者の国へ冒険をすることとなったのです。

ミゲルは、死者の国から今の世界に戻る為には、死者の国で自分の祖先と会い、生きている世界へ帰る許しを得ることが必須であることを知り、ひいひいおじいちゃんであるデラクレスに会うことを考えました。
ただし、デラクレスはとても有名なミュージシャンであったために、死者の国でも有名なミュージシャンであり、ミゲルにとってデラクレスに会うことはとても難しいことでした。

ですが、ヘクターという男性と出会い、デラクレスに会うことを協力してもらうことになりました。そんなヘクターも生前はミュージシャンであり、デラクレスの親友だったのです。
同時にヘクターからは、若い時に毒殺された時に残した自分の子供に会いたく、祭壇に自分の写真を置いてもらうようにミゲルに頼んだのです。
この世で生きている子孫・家族に自分のことを完全に忘れられると、死者の国からも消えてしまうのです。ヘクターにとって自分の子供は、もう高齢のおばあさんであったために、急いで写真を飾らなくてはいけません。
そんな会話から、ヘクターの子供の名前が「ココ」であり、ミゲルのひいおばあちゃんの名前も「ココ」であることから、実は、二人は家族だったことがわかりました。
ひいひいおじいちゃんだと思われていたデラクレスは、実はヘクターを殺し、ヘクターの歌とギターを盗みメキシコで有名なミュージシャンとなっていたのです。

ヘクターは仲が悪かった家族との誤解が解け、死者の国で家族が団結しデラクレスの悪事を公にし、そして無事にミゲルがこの世の世界に戻り、家の祭壇に無事にヘクターの写真が飾ることが出来ました。

音楽で家族が離れてしまいましたが、今度は音楽で家族が一つになりました。
ストーリーの展開がとても面白く、最後はほろっと涙も流れる映画となっています。

リメンバー・ミー / Coco
10

家族に会いたくなる作品

リメンバーミーは今まで見た映画で一番号泣しました。今でも、作中のシーンを思い出すと涙がでてくるくらいです。この映画は主に家族愛の話なのですが、改めて家族というものが大事な存在だと思わせてくれるし、また離れている家族にとても会いたくなるような作品でした。この作品はメキシコの話なのですが、メキシコの伝統なんかも華やかに描かれていて、感動だけじゃなく映像も綺麗でほんとに素晴らしかったです。また、主人公のミゲルが天国で先祖に会いにいくシーンがあるのですが、こんな世界が死後にほんとにあったらとても素敵だなぁと思いました。亡くなった先祖などが出てくる作品なので、正直映画を観る前は、悲しい作品なのかなと思っていたんですが全くそんな事はなかったです。コミカルに死後を表現していて、笑いあり涙ありとはまさにこの作品の事だと思いました。胸がキュッと切なくなるような、だけど優しい気持ちにさせてくれます。ハラハラドキドキするシーンもたくさんありますが、なにより思いっきり泣きたい!そんな泣かせてくれる映画を探している人にはぴったりな作品なので是非とも見ていただきたいです。数回見てもかなり泣けるのでかなりおススメです。

リメンバー・ミー / Coco
10

家族の愛は偉大だと再確認させられる作品

メキシコを舞台にしたピクサー映画。音楽を禁止された家庭に生まれた主人公、ミゲルの勇気ある行動に最後まで胸が熱くなります。恋愛要素は全くありません。テーマは家族愛に分類されるかと思います。舞台になっているミゲルのいる国、メキシコには年に1度、死者が還ってくる日があり、その日はお祭りムードで迎え入れる儀式が実際にあるらしいです。作中にもそのシーンがあり、死者が死後の世界から舞い降りてきて、みんな骨の姿で楽しそうに踊っているシーンはとても幻想的で感動します!そしてミゲルがひょんな事から死後の世界へ行き、亡くなった自分の先祖と冒険し、自分の家庭が音楽を禁止されている理由を突き止めます。最後は家族と和解し、みんなで禁止されていた歌を歌いながら賑やかに終わっていくラストは涙がとまりませんでした。歌や家族、普段当たり前にあるものがどれだけ偉大で大切なものなのか、再確認させられる素晴らしい映画です。そして、死後に本当にこんな世界があったらいいなぁ…自分の先祖もこんな風に過ごしてくれているといいなぁ、とすごく感じました。バッドエンドは嫌だけど、ハッピーエンドの作品で沢山泣きたい方には、リメンバー・ミーは是非おススメです。

リメンバー・ミー / Coco
10

音楽と死をテーマとしたピクサーの名作

「リメンバー・ミー」とは、ディズニー・ピクサーが送る感動作で、音楽と死がテーマになっています。「リメンバー・ミー」の素晴らしい点を何点かあげるとすれば、まず映画に登場する音楽です。今作のテーマ曲である「リメンバー・ミー」はもちろん観客の胸を打つ曲が勢揃いです。映画のBGMにも注目してみてください。耳を澄ませて聞いてみると、メキシコの親しみ溢れる街並みや、カラフルで鮮やかな死者の国にピッタリな曲がそれぞれの場面で使われています。次に、キャラクターの魅力です。主人公の少年ミゲルは、音楽を心から愛する純粋な少年です。見た目は平均的な感じでどこにでもいそうな等身大の少年という印象を受けます。ピクサーのスタッフは、ミゲルだけでなくその家族も、誰かに似ているような親しみを感じやすいように描いたと語っています。家族という誰にでも普遍的なテーマだからこそ、キャラクターも自分の知っている誰かに当てはめやすいような外見で描かれています。音楽とキャラクターだけでなく、死者の国のデザインは呆気にとられるほど凄いです。とにかくカラフルで鮮やかで、死の恐ろしいイメージからはかけ離れた、楽しく明るい世界です。そこで暮らすガイコツも皆愉快で楽しそうです。是非ともリメンバー・ミーの世界に浸ってみてください。

リメンバー・ミー / Coco
7

家族愛溢れる感動作品

4才の娘と一緒に観ました。

娘には少し難しいかなと思いましたが、途中説明を挟んであげると楽しんで一緒に見ることができました。

人が死ぬと言うことに対してまだうまく理解できない小さな子供に見せると、死生観というものをすこしイメージしやすくなると思いました。

内容としては、ミュージシャンになりたい主人公の少年ミゲルが、家族に反対され家を飛び出し死者の国へといってしまいます。そこで亡くなった家族と出会い、もとの世界へ戻るために奮闘します。

死者の国では、生きている人間の記憶から亡くなった人の記憶がなくなったときに2度目の死が訪れ、忘れ去られてしまった人は永遠に消滅してしまいます。
何だかとても切ないなと思いました。

ミゲルは元の世界へ戻ってから、死者の国で消えてしまいそうになっていたミゲルのひいひいおじいちゃんを思い出させるために、ひいおばあちゃんのママ・ココにひいひいおじいちゃんが作った「リメンバー・ミー」の歌を歌って聞かせます。

年老いて昔の記憶を忘れてしまいそうになっていたママ・ココがその歌を聞いて涙を流しながらひいひいおじいちゃんの事を思い出すシーンはとても感動的でした。

大人も子供も楽しめる作品です。

リメンバー・ミー / Coco
10

音楽でつなぐ、いまだかつてない壮大なる家族愛!

これほどまでの感動の笑い、そして泣き、感動する映画に出会ったことはありません。
この映画の一番の見どころはその音楽と壮大な景色にあると思います、メキシカンな音楽を基調とする軽快で楽しいジャンルにとらわれない名曲の数々は、映画好きのみならず、音楽ファンも一見の価値があると思います。そしてその景色、美しい音楽をBGMに作中で登場する死者の世界というものがあるのですが、その景色はパッケージに使われるほどで、一面に敷き詰められたマリーゴールドの花びら、その向こう側には燦然と輝きを放つこの世のものとは思えないほどに美しい街並み、死者の世界というと、暗く、怖いイメージを受けますが今作での表現はとても美しく、楽しげで、家族の歴史に残ることのすばらしさ、偉大さを伝えようとしてくれる、監督の意図が垣間見えます。実際に今も脈々と受け継がれる儀式をもとに、祭壇に写真を飾る意味、マリーゴールドの花びらを一面に敷き詰める意味を、とても分かりやすくおもしろく表現しています。そして、特筆すべきはそのこだわり、物語の準主人公とも呼べる曾おばあちゃんのそのリアルな質感、顔のしわをくしゃくしゃにして笑う姿、長く家族を愛し、支えてくたびれたその手つきのリアルさ、そこにもこの映画の深いこだわりを感じます。

リメンバー・ミー / Coco
8

音楽が家族の絆を深める

このピクサー映画は私が数多くのピクサー映画を見てきた中でも一番オススメ出来る映画です。老若男女世代を問わず見ていただける映画です。
舞台はメキシコ。「死者の日」というメキシコでは盛大な祝祭が行われる一つの祝日のお話です。
主人公はミゲル・リヴェラ、メキシコのサンタ・セシリアに暮らす12歳の男の子。靴屋を営む一家の最年少です。曲を聴いただけでギターが演奏できる天才、そして素敵な歌声を持った少年です。
ただ、リヴェラ家ではある人の所為で「音楽禁止の掟」があり、自由に演奏も出来なければ歌うことも許されません。そんな生活の中でもミュージシャンへの夢が諦められないミゲルは死者の日に開催される音楽フェスに参加しようとします。しかし、自作のギターを祖母に壊されてしまった為に有名ミュージシャンデラクルスの霊廟にあるギターを持ち出そうとし、死者の国に飛ばされてしまうのです。
死者の国に飛ばされてからある男性に出会うのですが、その男性がなんとミゲルの家族だったのです。死者の日に死者の国から普通の世界に渡るには条件があります。それは、写真が飾られていること。写真がないと一年に一回の死者の日に家族に会いに行けないのです。
その写真を巡って様々な事件が起きるのです。この映画は、音楽の楽しさ、家族の偉大さ、命の大切さを教えてくれるとても素敵な映画です。

リメンバー・ミー / Coco
9

良い意味で期待を裏切られました

音楽の街で靴職人をしている主人公ミゲル。
ミゲルは音楽がやりたいのに家族に反対され音楽に触れることも禁止していた。
ある日、死者が帰ってくると言われる祭りの夜のこと。祭壇に顔を飾ると死者の先祖が帰ってくるという時に演奏会が開かれることを知るミゲル。楽器を貸してくれないかと色々な人に話しかけるが見つからず、死んだ先祖が有名なミュージシャンと知りこっそり飾られているギターを盗み、警察が来るも体がすり抜けてしまった。

その後、死者の国に行き冒険していたミゲルですが、先祖の人も音楽に反対していたので死者の国でも追いかけられていました。急いで逃げていた時にヘクターという骸骨の男に会い、一緒に出ようと約束して行動を共にする。道中、死者の国でも音楽のコンサートがありそのコンサートに参加するという勇気ある行動っぷりがなんとも言えなく、「恐怖」より「好き」という気持ちが勝った瞬間を目の当たりにしました。

コンサート後、死者の第2の死を目の当たりにして悲しくなりました。死者の世界は生きてる人の世界の記憶から無くなってしまうと、死者の国では生存できず消滅して消えるという。
そこから勘違いしてミゲルは有名なあの人に合いに行くのですが、まさかの展開に驚かされました。

良い意味で期待を裏切ってくれる1作品です。

リメンバー・ミー / Coco
4

期待が大きすぎた

予告編を見て面白そうだと思い、シネコンに観に行きましたが期待外れでした。ネットで見たレビューも良かったし、長期上映中ということもあって「きっとすごく面白いに違いない!」と期待が膨らみ過ぎたのかもしれません。もしかしたら同時上映だった「アナと雪の女王」の新作短編映画の方の出来が良すぎたせいで、その直後に続く本作がいまひとつに見えたのかもしれません。正直あまり面白くはありませんでした。とはいっても天下のディズニー&ピクサークオリティですのでつまらなくはないんです。それなりのレベルは保たれてはいるのです。保たれてはいるのですが、とりたてて突き抜けているわけでもなく、いたって普通。普通の面白さです。
映像は素晴らしいし、色彩も綺麗で目には楽しめます。歌については主題である「リメンバー・ミ―」以外はハッとするような曲はありませんでした。舞台がメキシコで死者の日という日本でいうところの《お盆》にあたる祝祭日と死者の国で暮らすご先祖の霊─という題材に目新しさを覚え興味をひかれたのですが、いかんせんお話自体はありきたりで先の展開が簡単に読めてしまい、序盤と終盤はまだ良かったのですが、途中あたりでは退屈にすら感じました。音楽を遠ざける理由となぜそれを代々守り続けるに至ったか(家族の絆の強さとそれゆえの閉塞感)の描写が軽く説得力がなかったです。ただ映像だけは本当に綺麗でした。それとママ・ココ可愛かったです。90代のおばあちゃんをリアルなしわの描写をもってあの可愛らしさが出せるのはすごいと思います。

リメンバー・ミー / Coco
10

子供から大人まで楽しめ、ずっとリメンバーするであろう映画

トイストーリーからピクサー作品のファンであるし、2018年のアカデミー賞でも最優秀アニメ映画を受賞したばかりの本作なわけあって、見る前の期待感はすごいものだった。結論からいうと、その期待感をまったく裏切ることなく、優しい、ほっこりした気持ちで見終えることができた素晴らしい映画だった。
題材はメキシコの「死者の日(日本でいうお盆のようなもの)」。
メキシコを彷彿させるカラフルな主人公のミゲルは伝説のミュージシャン・デラクラスのようになりたいと願っていた。しかし、ミュージシャンであった先祖が家族に迷惑をかけた一件があり、一族では代々音楽が禁じられていた。そんなミゲルは死者の日、あるきっかけで死者の国に迷いこんでしまう。そこで出会うユニークなガイコツたちと元の世界へもどろうとするストーリーと、祖先の隠された謎にまつわるストーリーがテンポよく進む。
ガイコツたちが暮す魅惑的な死者の世界と、キャッチ―な楽曲、セリフのいたるにところで耳にするスペイン語の響きが、ストーリをより引き立てている。最後は涙なくしては見られないが、それは悲しみの涙というより、家族の絆の素晴らしさからくる涙となった。

リメンバー・ミー / Coco
10

主人公が歌う歌が心にしみます

元々ピクサー映画が好きで映画館へ見に行きました。予告だけでは良さがわかりませんでしたが、実際本編を見て涙が出そうなくらい感動しました。
主人公の少年ミゲルが死者の世界に迷い込むのですが、その死者の世界はとてもカラフルでみんな死んだように見えないほど、生き生きしていました。死者の日に亡くなった家族が帰ってくるのも日本のお盆に似ているなと思いました。
この映画のおすすめポイントは映像の綺麗さよりも、歌です。ミゲルはミュージシャンになりたい少年なので、ギターを片手に歌うシーンが何度があります。ミゲル役の石橋陽彩くんが本当に上手でサントラまで買ってしまいました。他のキャストの藤木直人さん、松雪泰子さん、橋本さとしさんも歌が上手いし、セリフもキャラクターにあっていました。
私はこの映画を見る数ヶ月前に祖母を亡くしていて、落ち込んでる母と見に行ったのですが、あんなにカラフルな世界だったら死んだおばあちゃんも家族と楽しく暮らしてるね、って話をしましました。
話の内容は複雑ではありませんが、亡くなった方との思い出は忘れちゃいけないなと考えさせられる映画でした。隠れピクサーキャラクターもいるので、とても楽しく見ることが出来ますよ。
かなりオススメの映画です。

リメンバー・ミー / Coco
9

家族に会いたくなる物語

ディズニー映画の「リメンバー・ミー」。映画上映されていた時、かなりCMでも宣伝されていたので、歌だけは知っているという人もいるかもしれませんね。
舞台はメキシコ。カラフルなお祭りとしても知られる「死者の祭り」。日本で言うとお盆のようなものでしょうか?その日だけは死者が地上へ戻って、家族と共に過ごすことができるというものです。
主人公のミゲルは、ギターが大好きな少年です。ただ、妻と子供を置いて音楽を選んだひいひいおじいちゃんがいたことにより、ミゲルの家では歌うことや音楽を聞くということが禁止されていました。ミゲルはこっそりギターの練習を重ねます。本当にギターのテクニックが上手くてびっくりします!
そして、死者の祭りの日、ミゲルは自分の祖父がもしかしたら超有名人なのでは?と思います。それと同時にギターを弾いていることを知られてしまいます。家族から批判されてしまうミゲル…。飛び出した先は、墓場でした。
死者の祭りや、墓場というと暗いイメージなのですが、カラフルに彩られたこの物語は悲しさを感じません。そして、墓場にやってきたミゲルはとあることをきっかけに死者の世界に迷い込んでしまいます。偶然出会う祖先たち。全体的に明るく、また楽し気な雰囲気があります。ただ楽しむ時間はなく、夜明けまでに死者の世界を去らなければ、本当に現世には戻れなくなってしまいます。自分と同じ音楽を愛したひいひいおじいちゃんを求めて、ミゲルは死者の国を探し回ります。
最後は、なんだか妙に家族に会いたくなってしまう温かい物語です。

リメンバー・ミー / Coco
9

家族に会いたい父親の奇跡。

この映画の一番大事な登場人物はヘクターだと思います。歌を作ったのもヘクター、物語の核心もヘクター、ヘクターありきの映画です。そして、そのヘクターの願いというのが映画のテーマですが、それはただただ、家族に愛していると伝えたい。それだけなのです。
こんなにシンプルなメッセージを伝えたいだけなのに、ヘクターはそれが叶えられないまま、家族から忘れられようとしている。いったい何年ヘクターは待ったのでしょうか、一番気持ちを伝えたい娘のココが子供から老婆になるほどの時間、ヘクターは悩み続けているのです。その期間、ヘクターはただ家族を思って手を尽くしています。そして、今にも忘れられそうな夜、ミゲルという少年がやってくる。その少年の騒動によって、自分の死の真実を知り、家族との和解ができ、娘への愛を伝えられる出来事がある。苦悩し続けたおかげで全て報われる瞬間がやってくるのがこの映画です。
このヘクターの人生を思えば、この映画での号泣は自然なものだと思います。自分の人生に何を求めているのか、それがわかってから始まる苦悩、そしてそれを達成するカタルシス。映像の美しさや、音楽の良さもあって、人に進めたくなる映画だと思います。

リメンバー・ミー / Coco
9

リメンバー・ミ一は歌が繋ぐ家族の物語

歌手になりたい主人公は、家族に反対されて家出しようとして死者の国に行ってしまう。国はメキシコの田舎だ。
主人公の家は靴屋だ。元気の良い主人公の祖母、それに叔父や叔母、主人公の両親、そしてもう働けないけれどずっと靴屋の一族を見守るひいお婆ちゃんがいる。
ひいお婆ちゃんはもう殆ど誰かと意思疎通ができるような会話は無くなっている。
それでもみんなから愛されて大事にされている。
そんな真面目な靴屋の一族に生まれた主人公は歌が大好きだ。
実は主人公のひいひいお爺ちゃんも歌手だったらしいが、家族を捨ててそのまま家に帰って来なかった。
夢を追う男はいつの時代にも勝手気ままだが、残された家族はたまったものじゃない。
残された主人公のひいひいお婆ちゃんは靴屋になって家族を養った。それが靴屋の歴史の始まりだ。
そういった理由で靴屋の一族は歌を毛嫌いしていた。
主人公は、死者が家に帰ってくるとされる「死者の日」に家出して、死者の国に行ってひいひいお婆ちゃんやひいひいお爺ちゃんに会う。そして色々な悲しい誤解を知るのだ。
親や身内に反対されても、自分の好きな自分の信じる道に進もうとするのはいつの時代でも同じことだ。
だけどそれに伴って誤解が生じる。
でもそれも真心や愛情があってこそなのだということがよく分かる作品だと思った。

リメンバー・ミー / Coco
9

今ここにいる幸せ

主人公ミゲルがふとしたきっかけにより、死者の国へ行くこととなってしまうお話です。
死者の国で出会うヘクターという人物を藤木直人が声優を務めています。
ミュージシャンになることを家族に許してもらいたいと願っているミゲルと、生前はミュージシャンだったヘクター。
二人が一緒に歌うシーンは、本当に楽しそうで、絆ができたような気がしました。
そして、ヘクターと一緒に過ごしているうちに、ミゲルもなついてきて、お兄ちゃんと弟というような感じにも見えます。
ただ、ミゲルは日の出までに、家族の許しを得なければ生きて帰ることができなくなってしまいます。
またヘクターも写真を祭壇に飾ってくれる人もおらず、自分の思い出を持っている人が忘れてしまえば、死者の国からも姿を消すこととなります。
二人とも時間が迫る中で、互いに協力し合いながら目的を達成しようと奮闘していきます。
それぞれが家族との問題を抱えていて、偶然出会い、協力していく。
不思議な縁だなと思いました。
最終的には問題をクリアしていくのですが、そこに隠された真実や、思いを知り、涙しました。
観終わった後、自分も家族を大切にしていこうと、思いました。
それは、今生きている家族だけでなく、亡くなった人に対してもです。
自分が今ここに存在していることのありがたさを感じる映画でした。