シュタインズ・ゲート ゼロ / STEINS;GATE 0 / シュタゲゼロ

シュタインズ・ゲート ゼロ / STEINS;GATE 0 / シュタゲゼロ

『シュタインズ・ゲート ゼロ』とは、5pb.製作の同名ゲームを原作としたアニメ作品であり、前作『シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)』の続編。前作で大学の友人と偶然タイムマシンを開発してしまった岡部倫太郎は、幼馴染である椎名まゆりを救うために奮闘するが、その結果恋人となった牧瀬紅莉栖を失うこととなる。第1作目の物語における分岐点となった第23話から続く「β世界線」において、岡部倫太郎が辿る運命を描く。これは、救えなかった「未来」の物語。

シュタインズ・ゲート ゼロ / STEINS;GATE 0 / シュタゲゼロのレビュー・評価・感想

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シュタインズ・ゲート ゼロ / STEINS;GATE 0 / シュタゲゼロ
10

引き込まれるストーリー シリアスと萌えの見事なバランス

本作は2011年に放送されたシュタインズゲートの正式な続編である。
約8年の歳月を得て、続編のアニメ化で期待していた作品。
内容としてはシュタインズゲートで語られた内容の続きになっており、シュタインズゲート上で岡部倫太郎が選択した、β世界線を選び、牧瀬紅莉栖の死から立ち直れずに生活をしていく岡部倫太郎が立ち直り誰も死なない世界線(シュタインズゲート)を再度見つける為に進んでいくといった内容になっている。
アニメ上では約20話を掛けて岡部倫太郎が立ち直り、鳳凰院凶真が復活するまでが描かれている。
20話の間ずっと、復活しないの?と思う方もいるかと思うが、視聴していて復活した時のタイミングは素晴らしいと思いました。
見ていた時は身体中の鳥肌が一気に立ったぐらい感動しました。基本的に復活するまでは岡部倫太郎は暗く闇を抱えている状況でストーリーが進行していく為、重たい雰囲気が続くが、時折混じる萌シーンがあるおかげで時ににやけ、時にシリアスになり、と見ている側としては忙しいがこれがまた楽しかったです。
また、鳳凰院凶真が復活した後はこれからどうなる?どうなる?という展開がさらに激化する為、見ていても飽きず続きが気になって一気見してしまう方も多いかと思います。
最終話を見た後は早く続編は来ないのか!!とうずうずしてしまいました。

元々シュタインズゲートでは牧瀬紅莉栖が人気でゼロでは出ないの?と思う方もいらっしゃると思いますが安心してください。でます!
そしてゼロでは椎名まゆりの可愛さに驚いてしまいました(笑)元々嫌いだったので…。

声優陣の演技もものすごくよく、時に岡部倫太郎が演じる宮野真守さんの迫真の演技が素晴らしかったです。
特に鳳凰院凶真が復活した際の高笑いをするシーンは今まで溜めに溜めた思いを全てぶつけるような演技で見ている側も引き込まれること間違いなしです。

とにかく皆様に絶対に見て頂きたい作品の一つになります!皆でシュタゲを盛り上げて続編を早く出してもらいましょう!!

シュタインズ・ゲート ゼロ / STEINS;GATE 0 / シュタゲゼロ
10

タイムトラベル作品での成功例

この作品はゲームが原作でアニメにもなっています。
セリフ等の時代設定は2010年あたりになってるのに、物語の舞台となっている秋葉原やスマホなど2018年にしか見えず「ん?」と思うかもしれません。
前作「シュタインズゲート」はテレビで何度も再放送されていますし、その人気が伺えます。

主人公は偶然にもタイムマシンに似たものを作ってしまい、それによって過去に起きた物事が歪められ、その結果大切な人を失ってしまうという不幸に見舞われます。
どうにかしてそれを元に戻そうと、タイムマシンによってもたらされた過去改変を修正しようと悪戦苦闘します。そして主人公は苦悩の決断を何度も迫られ、本来起きるはずの無かった幸福を次々と無かった事にしていき、大切な人を守る事ができました。
しかしそれと同時に気付いたのです。その大切な人を救うために奔走していた中で知り合った人物、その人の事も大切になってしまっていた事に。
1人を助けるという事はもう1人を見捨てる事。主人公は苦悩します、両方は助けられないのか…と。

タイムマシンという存在を扱っている以上、やり直しが出来ます。しかし主人公は何度も何度も何度も何度も大切な人が不幸に見舞われるのを目の当たりにし疲弊しています。もしかしたら2人とも助けられたかもしれない、けどもう主人公は立ち向かえませんでした。
そうして主人公が運命に抗う事を諦めた世界でのお話です。

原作ゲームでは2人とも助かるエンディングがきちんとありますが、このゼロはそういったいくつもあるエンディングの可能性の一つです。
お勧めです。