ひそねとまそたん / ひそまそ / Dragon Pilot: Hisone and Masotan

ひそねとまそたん / ひそまそ / Dragon Pilot: Hisone and Masotan

『ひそねとまそたん』 とは、ボンズ制作による日本のオリジナルテレビアニメである。
自分の思ったことをすぐ口に出してしまうため相手を傷つけてしまう、ゆえに自分を抑え込んで生きてきた甘粕ひそね。航空自衛隊員として、岐阜基地で働くことになったひそねは、戦闘機に擬態するドラゴンのような生物、変態飛翔生体(別名OTF)の飛行要員、通称Dパイロット(略してDパイ)に選ばれる。パイロットとの接触をずっと拒んでいたOTFとの間に、やがて絆がうまれる。

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ひそねとまそたん / ひそまそ / Dragon Pilot: Hisone and Masotanのレビュー・評価・感想

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ひそねとまそたん / ひそまそ / Dragon Pilot: Hisone and Masotan
10

日本はドラゴンに守られた国だった…!?

”甘粕ひそね”はとりたてて可愛くもないし、大きな夢があったわけでも、志を抱いたわけでもないのに、なんとなく航空自衛隊に入隊し、岐阜基地で淡々と働いていた女の子です。
そんな彼女が、ひょんなことから『Dパイ』に選ばれてしまったことから、運命が大きく動き出しました。

Dパイとは、ドラゴンを操る乙女たち=ドラゴンのパイロット、なのです。

日本には古来から国を守る竜=変態飛翔生体が存在し、それらは宮内省と防衛省が『管理』してきた、という秘密を、ひそねを始めとするDパイたちは知り、国を守るための大きなミッションをこなすために厳しい訓練を受けることになる、という物語です。

彼女らが乗り込むドラゴンは、偽装のために戦闘機や輸送機の部品を取り付けており、ひそねの相棒になる”まそたん”はF-15に擬態しています。
特筆すべきは、そうした航空自衛隊の装備品やモデルになった岐阜基地の描写の緻密さです。

シンゴジラの樋口正嗣がこだわりぬいただけのことはあって、自衛官たちの一挙手一投足はまさに本職さんの姿をつぶさに取材されて生み出されたものだなと思わせる本格的な仕上がりなのですが、そんななかにドラゴンが存在しても違和感がない、という物語の流れのナチュラルさが素晴らしいのです。

そして、若い彼女らに大きな刺激を与えてくれるジョアおばあさん(笑)。
朴璐美さんのお芝居が素晴らしく、大変印象的でした。

ひそねとまそたん / ひそまそ / Dragon Pilot: Hisone and Masotan
10

日本という国を守るドラゴンと乙女たちの物語

航空自衛隊岐阜基地、通称「各務原(各務原)」に、こんもりとした山をくりぬいたような格納庫があります。そこにいるのは一匹のドラゴン、その名を『まそたん』。
主人公はそのまそたんを操縦して空を飛ぶ通称Dパイ(ドラゴンパイロット)の「ひそね」という若い女性自衛官です。

日本には昔から変態飛翔生体(OTF)と呼ばれる生物がいて、国を守ってくれる存在であった、という伝承と、それを今は政府の命で航空自衛隊が管理していて、彼らを守るために、そして隠すために戦闘機で擬態し、操縦するために女性たちが集められている、という物語なのですが。
監督の樋口正嗣氏は「シン・ゴジラ」でも発揮したリアリズムの追及をここでも徹底的に行っており。
さすがにドラゴンの「まそたん」の存在はフィクションではありますが、それ以外の、例えば空自隊員の日常の姿や装備品、舞台となる各務原の風景などを見事に忠実に再現して、見る者をぐいぐいとその物語に引き込んでいってくれます。
物語が進むにつれて明らかになっていくドラゴンの存在の意味と、集められた若い女性ばかりの操縦者たち。
彼女らが挑むミッションの端緒が明らかにはなりましたが、それを温かく見守っているおばあさん(太平洋戦争時にDパイであった『ラバウルの天女』の異名を持つ女性)の瞳には、一見平和そうな時代の風景と、74年前の過去が交錯し、これからの物語の展開に含みを持たせているのです。

ひそねとまそたん / ひそまそ / Dragon Pilot: Hisone and Masotan
10

タイトルなし

第一話を見た限りでは、とりあえず様子見という気分で見ていたのだけど、4話でEDに出てきていた他のDパイが出そろった辺りから、面白さに神がかり的なものが入った気がする。Dパイ達がどの子も自身にコンプレックスを抱いていることがとても親近感を持てた。貝崎さんが初めて落ち込んでいるひそねの事を励ましてくれて、1話から考えると丸くなったなとキャラの成長を感じられてちょっと感動した。その影響もあってか、ひそねが貝崎さんの頭のぬいぐるみをサバイバル訓練に持ってきていたのは、ひそねにとって貝崎さんが心の支えになっている。今回で他のDパイの自己紹介というか個々のキャラを深く知る回だったんだけど、OTF達が遊んでるの見て、疲れるのを待とうよとひそね達が言った後のF2の女性パイロットを目指す星野の「私はあんたたちOTFの飼育員とは違うんだ」という不穏な発言とカットで今回は終わるのだけど、ここまで見せといて続きは来週てのがまた憎いというか生殺しというか、この1週間がとても長く感じられた。5話見た後じゃEDの印象も変わって、ホント色々ターニングポイントな回でした。あとはまそたんのぬいぐるみでも発売されたら100点なんだけど

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8

ついにボンズがやった!

簡単にいうと「自衛隊戦闘機に扮するドラゴン」とそのパロットの女の子の奮闘を描いた話です。
全体的に昭和なテイストが盛り込まれており、怪獣映画を彷彿とさせる感じがオシャレ。コメディータッチの話やキャラクター、ドラゴンとのやり取りも凄く面白い。
そしてそもそも何故にそんなにトキメクというのかというと、監督が映画『シン・ゴジラ』の監督として知られる樋口真嗣ということ、この制作会社がボンズのオリジナル作品だということ。ドラゴンのキャラクターがめちゃくちゃ可愛いということでしょうか。
樋口監督の作品は好きだし、樋口監督のミリタリーな表現はとても格好いい。それもさることながら、ボンズのオリジナルが面白いということが嬉しくてたまらない。この作品の1話を見て小躍りしたくらいです。ボンズの作品は大好きなのですが、原作付きはまぁいいとして、オリジナルがどうしてああも残念なのかとずっと気をもんでいたのです。どんな脚本家をつれてきてもどうも話が面白くない(…と私は思っていた…)。今回、樋口監督と岡田麿里さんがボンズの作風にピッタリだったんだな、本当に良かったな…と僭越ながらまるで母のような気持ちでしみじみ思って見ています(笑)

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