風と木の詩 / Kaze to Ki no Uta

『風と木の詩』とは、1976年10号から『週刊少女コミック』(小学館)で連載が開始され、1981年からは『プチフラワー』(小学館)で連載された竹宮惠子による「少年愛」をテーマにした漫画作品である。この作品はまだBLという言葉がない時代に、少年同士の性行為やレイプなど過激なシーンを描き読者に衝撃を与えた。しかし寺山修司などの知識人たちはこの作品を称賛している。コミックスはフラワーコミックスから全17巻、白泉社文庫版前10巻、愛蔵版(中央公論社)全4巻、中公文庫版前8巻が出版され、2007年時点で累計販売部数は490万部を超えた。
物語は19世紀末のフランス・アルルにある全寮制の男子校を舞台に、主人公の美しく奔放なジルベールと真面目で堅実なセルジュの悲愛を描く。またその父親であるオーギュスとアスランの過去を描くことで、子供は親の鑑だと表現している。
「第25回小学館漫画賞」少年少女部門を受賞した。1987年にはOVA『風と木の詩SANCTUS‐聖なるかな‐』がポニーキャニオンから発売された。

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