時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orangeの関連記事

映画『時計じかけのオレンジ』はなぜカルト映画になったのか

映画『時計じかけのオレンジ』はなぜカルト映画になったのか

『時計じかけのオレンジ』は、1971年に公開されたスタンリー・キューブリック監督による近未来のイギリスの管理社会を舞台にしたSF映画である。この映画は主人公の暴力的な少年やその仲間たちが繰り広げる凄惨な暴力描写が多くあり、映画館での公開が禁止されたこともある。しかし同時に公開当時から今でも多くの人を惹きつけている映画である。なぜ『時計じかけのオレンジ』は人々から熱狂的な支持を集めるのか、解説する。

Read Article

シャイニング(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シャイニング(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シャイニング』とは、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー映画だ。 原作はモダンホラーの巨匠、スティーヴン・キング。 壁から出てきたジャック・ニコルソンの狂気に満ちた顔のポスターで、この映画の怖さが伝わるだろう。 小説家志望ののジャックは、冬季閉鎖されるホテルの管理人として雇われ、妻のウェンディと息子のダニーを連れてホテルに住み込むことになる。 だがそのホテルは、過去に殺人事件が起きたいわくつきのホテルだった。 ホテルでのジャック一家の恐怖を描いたのが『シャイニング』だ。

Read Article

カルト映画監督TOP20!スタンリー・キューブリックなどジャンルに縛られない作品を撮る男たちを紹介

カルト映画監督TOP20!スタンリー・キューブリックなどジャンルに縛られない作品を撮る男たちを紹介

「カルト映画監督」と称される、ジャンルに縛られない映画を撮る監督をランキング形式にまとめました。マーティン・スコセッシや、クエンティン・タランティーノ、スタンリー・キューブリックなど、世に衝撃を与える作品を作り続けてきた監督たちを1位から20位まで紹介していきます。

Read Article

ホラーの帝王!スティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画まとめ【キャリー、シャイニングほか】

ホラーの帝王!スティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画まとめ【キャリー、シャイニングほか】

ホラー映画界の重鎮である「スティーヴン・キング」をご存じだろうか。アメリカを代表する作家のうちの一人で、特にモダンホラーを得意としていることから「ホラーの帝王」と呼ばれている。彼の真骨頂であるモダンホラーは、アメリカのごく一般的な普通の日常を作品の舞台としていることが多く、距離感の地下さがより恐怖を引き立てる。本記事ではスティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画を厳選して紹介する。

Read Article

スター・ウォーズのあの子も激変!海外映画に出演した子役のビフォーアフター画像まとめ

スター・ウォーズのあの子も激変!海外映画に出演した子役のビフォーアフター画像まとめ

映画を彩るキャスト陣には子役も欠かせません。可愛らしかったり大人顔負けの演技力で見る人を驚かせたりした子役たちのその後が気になる人も多いのではないでしょうか。今回は名作映画に出演した海外子役たちのビフォーアフター比較クイズを作ってみました!主演級の有名どころから脇役まで集めてみました。

Read Article

名作映画をピクトグラムで表現したポスターを紹介!頭を柔らかくして考えてみて!

名作映画をピクトグラムで表現したポスターを紹介!頭を柔らかくして考えてみて!

トイレ入り口のロゴや映画館の非常口マークなど、日常生活の様々なシーンで使われているピクトグラム。シンプルで誰にでも分かりやすく情報を伝えてくれる便利なものである。そんなピクトグラムを使って、名作映画を表現したポスターを集めてみた。頭を柔らかくして、何の映画か当ててみてほしい。

Read Article

海外のファンが考えたマクドナルドのハッピーセットまとめ!人気映画やドラマとコラボ!『シャイニング』『エルム街の悪夢』など

海外のファンが考えたマクドナルドのハッピーセットまとめ!人気映画やドラマとコラボ!『シャイニング』『エルム街の悪夢』など

ここではマクドナルドのファンが考えた「もしも人気映画とコラボしたハッピーセットが発売されたら」という想像のもと作られた架空のハッピーセットをまとめた。『シャイニング』、『エルム街の悪夢』といった映画だけでなく、『ウォーキング・デッド』などのドラマを元ネタとした作品を紹介している。

Read Article

狂気的なまでの役者魂が魅力の映画まとめ!『シャイニング』など

狂気的なまでの役者魂が魅力の映画まとめ!『シャイニング』など

ここではもはや狂気的とも言える役者魂が炸裂している名作映画をまとめた。正気を失っていく小説家をジャック・ニコルソンが熱演する『シャイニング』、アル・パチーノが移民の無知な青年・チンピラの若者・ギャング頂点に上りつめたボス・権力を失い破滅していく男をひとりで演じきった『スカーフェイス』などを紹介している。

Read Article

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orangeのレビュー・評価・感想

New Review
時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange
9

バイオレンスとドラッグ的な陶酔が炸裂する、サイケデリック調の狂気と紙一重の迷作!

『時計じかけのオレンジ』は、1971年製作のデストピア的な犯罪映画で、監督・製作はスタンリー・キューブリックです。本作は1962年に発表されたアンソニー・バージェスによる同名の小説を原作としています。この映画は見る人の気分を悪くさせるような暴力的なイメージを多用しており、近未来のデストピア的な英国の社会・政治・経済を批判しています。主人公のアレックス(マルコム・マクドウェル)はカリスマ的な反社会的な若者で、クラシック音楽(とりわけベートーヴェン)に耽溺し、レイプを頻繁に行い、いわゆる「ウルトラバイオレンス」を嗜好していました。彼の仲間にはピート(マイケル・ターム)、ジョージー(ジェイムス・マーカス)、ディム(ワレン・クラーク)がいて、アレックスは彼らを「ドルークス」と呼んでいました。フィルムでは、アレックス一味の犯罪がおどろおどろしく描き出され、アレックスは逮捕されると内務相(アンソニー・シャープ)が啓蒙する実験心理的な療法に処せられます。映画はアレックスの一人語りで、彼の独特な俗語が嫌に耳障りな記憶として残ります。映画の全米公開は1971年12月19日で、英国での公開は翌年の1月13日でした。この作品は批評家による両極化した評価で迎えられ、暴力がグラフィカルに描かれているために激しい議論を巻き起こしました。

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange
8

映画でもあり芸術作品でもある

スタンリーキューブリック監督作品の中では個人的に最高傑作です。もう40年以上も前に制作されているのに全く古さを感じません。

思春期真っ盛りの15歳不良少年アレックスは毎晩、ドラッグ、暴力、セックスに溺れる日々。そんなある日、一緒に連んでいた仲間に裏切られ、逮捕されてしまいます。一人囚われの身になったアレックスは更生のためにある人体実験を受けます。実験台にされたアレックスが心身崩壊していく姿に注目…といった内容。

非常に残忍で胸糞悪い場面もありますが、それ以上に映像と音楽が素晴らしいです。
時折流れるクラシックの音楽が残酷さを掻き消してしまいます。特に主人公アレックスが「雨に唄えば」を口ずさみながら、老人に暴行を加えるシーンはなぜかユーモラスな?画にさせてしまいます。
それから劇中に出てくる不思議なオブジェやセット、奇抜な衣装やメイク、音楽、全てにおいてスタンリーキューブリックの世界観が溢れてます。
映像を見てるだけでも楽しめますし、これは映画でもあり芸術作品でもあります。
暴力やレイプなど非常に残忍なシーンも多々あるので見るなら絶対成人以上、家族や恋人同士で見る映画ではありませんね。

親タグ

兄弟タグ