ダンケルク / Dunkirk

ダンケルク / Dunkirk

『ダンケルク』とはクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画。第二次世界大戦の「ダンケルクの戦い」における史上最大の救出作戦、通称「ダイナモ作戦」を題材に描かれている。ポーランドを侵攻しそこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。絶望的な状況の中、若き兵士トミーと仲間たちの命がけの撤退を描いた物語。ノーラン監督にとって初の史実を基にした映画である。

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ダンケルク / Dunkirk
8

リアル志向でダンケルク撤退戦の極限状況を描き出す映画『ダンケルク』

『ダンケルク』は2017年戦争映画で、第二次世界大戦時のダンケルク撤退戦を描いています。脚本・監督・製作はクリストファー・ノーランが務めました。出演は、フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン-カーネイ、ジャック・ロウデンなど。この映画の配給元はワーナーブラザーズです。ダンケルクは撤退戦を、陸、海、空の3つの視点から描いています。会話はほとんどありません。それはノーラン監督が映像と音楽で緊張感を創出したかったからです。撮影は2016年5月にまさにダンケルクで始まり、その年の9月にロサンゼルスで終わりました。その後はポストプロダクション処理です。カメラマンのホイテ・ファン・ホイテマはIMAXの65ミリフィルムと65ミリの大判フィルムで撮影を行いました。ダンケルクは実写にこだわり抜き、数千人ものエキストラを動員し、また撤退用の舟艇は「歴史もの」、また航空機は第二次大戦時の実機を使用しています。『ダンケルク』は脚本、監督、音楽譜、音響、映像美において高い賞賛を獲得しました。一部の批評家はこの作品をノーランの「ベスト」、また戦争映画の傑作のひとつと呼んでいます。
1940年、フランスの戦いのときに、連合国兵士はダンケルクに撤退しました。若き英兵のトミーはドイツ軍の待ち伏せに遭って壊滅した部隊のただ1人の生存者です。海岸で撤退を待つ数千人規模の部隊を目にし、死体を埋葬していたギブソンに出会います。ドイツ空軍の急降下爆撃機の攻撃に遭いながら彼らは病院船に乗り込もうとしますが、その病院船は急降下爆撃機に撃沈されてしまいました。トミーはもう1人の兵卒アレックスを救います。彼らはやっとのことで英海軍駆逐艦に収容されたのですが、駆逐艦がダンケルクを離れる前に雷撃されて沈んでしまうのです。