機動戦士ガンダムF91 / Mobile Suit Gundam F91

機動戦士ガンダムF91 / Mobile Suit Gundam F91

機動戦士ガンダムF91は、1991年に劇場公開されたアニメ作品。
シリーズである「機動戦士ガンダム」の劇場公開10周年を記念して製作された。
宇宙世紀0123年を舞台に、地球連邦軍と貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードとの戦いを描く。
「人は、いつ戦争を忘れることが出来るのか?」がキャッチコピーとしてつけられた。

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機動戦士ガンダムF91 / Mobile Suit Gundam F91
6

ガンダム新世紀 君は生き延びることができるか

「機動戦士ガンダム」劇場版。1991年に公開(同時上映はSDガンダム)。
人類が宇宙に住み始めて1世紀以上が経過した宇宙世紀0123年、地球連邦軍と貴族主義を唱えるクロスボーン・バンガード(CV)軍の戦いを描いた劇場用オリジナル作品です。さて、本作品は様々なガンダム作品が公認非公認を含めて跳梁跋扈した80年代後半、初心者が視聴するには敷居が高い存在になりつつあったガンダム作品を「一度リセットしよう」として、新たな時代設定を基に作られました。そのため、大ヒットした初代ガンダムのメインキャラクターであるアムロやシャアはじめ過去作品からの登場は一切なく、作品に登場するロボット(作品ではモビルスーツ(MS))も同様に従来から大胆にリデザインされました。主役MSであるガンダムF91はそれまでにない流線型けでデザインで、公表当時は「これはガンダムではない」という意見もありましたが、現在では美しいMSとして人気が高く、今年プラモデルもリニューアルで発売が決定するほどです。
作品内容は平和に慣れきった怠惰な連邦軍とCV軍の戦いが、おなじみ富野節炸裂の台詞廻しで物語が進みます。クライマックスには主人公シーブックスの搭乗するF91の秘められた力「質量を持った残像」でCV軍の大将を倒しますが、映画はここまで。初代ガンダムのように三部作とかはなく単発で終わりました。今見ても映像は綺麗だし当時のスタッフのやる気が伝わってくるだけに映画での続編がなく残念ではありますが、このあと宇宙世紀は何十年と続くため、ゲームやマンガなどで後日談が展開されています。