いぬやしき / Inuyashiki

いぬやしき / Inuyashikiのレビュー・評価・感想

レビューを書く
いぬやしき / Inuyashiki
10

新宿、見知った街が弾けていく衝撃

佐藤信介監督は「GANTZ」や「図書館戦争シリーズ」、「アイアムアヒーロー」などでスピード感あふれるアクションを多々撮っている人です。
今回はひょんなことから宇宙人に身体を改造されてしまった高校生・獅子神(佐藤健)と、ガンを宣告された余命いくばくもない初老の男”犬屋敷(木梨憲武)”の二人が人類の存亡をかけて、そして家族の命を懸けて壮絶なバトルを繰り広げる、という物語です。
アクションが展開される舞台は東京、新宿ですが、見知った街が尋常でない力で破壊されていくシーンは、もしそこに自分がいたら、と思うと怖さが倍増します。
普通の、日常の空間が壊れる怖さとでも言いましょうか。
世の中のあらゆる不幸を背負い、存在そのものが人類の中の異物のようになってしまった獅子神と、彼の行いを止めて、娘の命を守ろうとする父親としての犬屋敷の攻防戦は、木梨憲武さんの見事な老けメイクとメカニカルな体の融合というギャップによってむしろリアルさを増していくのです。
この作品で不思議な魅力を放っていたのが獅子神を助ける少女を演じた二階堂ふみさんでした。
どちらかというと存在感の濃いイメージの女優さんでしたが。
この作品の中では見事にそのオーラを消して、普通の女子高生、でも結構苦労している女の子、というイメージを作り上げていて、最初は彼女とは気づかないほどの変貌ぶりでした。それだけでも一見の価値あり、です。

いぬやしき / Inuyashiki
9

知ってる街が吹っ飛んでる…!

生身で空を飛ぶとこんな感じなのかなー、というシーンがたくさん出てきます。
宇宙人によって機械の体に変えられてしまったのが初老の男(犬屋敷)と少年(獅子神)でしたが、彼らはその体と凄まじい力を得たものの、それぞれの思いから真逆な方向に進んでいってしまいます。守るものと壊すもの。ことに獅子神の悲しみ、絶望は大量殺りくへと向けられてしまい、そんな彼を思うがゆえに助け、そしてかばって哀しい結末を迎える同級生を二階堂ふみさんが演じています。
最初、彼女とはわかりませんでした。それほど地味で、オーラを消した状態のお芝居を見せてくれていましたが、獅子神と空を飛ぶ時の絶叫で「あ!」とわかる感じ。シアワセとは言い切れなかった彼女の小さな恋は、獅子神のちいさなやすらぎになれたのかどうか…本編で、そのシーンは最も切なく、悲しいものとなっていました。
さて、機械の体を使ってフルパワーで暴れまわる獅子神と、それを押しとどめようとするいぬやしきですが。その対決シーンは新宿の街をぼこぼこに吹き飛ばしています。ヘリコプターを吹き飛ばすアクションの凄まじさは佐藤信介監督ならではのお得意分野だけあって、凄まじい迫力とカメラワークでした。

いぬやしき / Inuyashiki
9

タイトルなし

コミックで人気の作品を映画で観ました。木梨憲武さんのサエないお父さん役の演技が素晴らしかったです。
ミスばかりするサラリーマンの主人公は病気になり、家族に連絡するにも誰からも相手にされず、このままの人生でいいのか考えていました。ある日、このサラリーマンと、長女のクラスメイトの同級生男子が同じ場所で突然の事故にあい、不思議な体に変化しました。
クラスメイトの男子役が「るろうに剣心」の佐藤健さんで、高校生役にしては違和感のない演技力で魅力的でした。
家族や地球の人類を守り、命を救う決心をしたサラリーマンと、人類を滅亡させる憎しみを持った高校生の対決。お二人の演技力もが素晴らしかったですが、それ以上にCG効果・音響や迫力あるシーンが圧巻でした。上空を飛びまわったり、ピストルがなくても人を撃てる不思議な手、そして頭や腕も機械のように変形する姿が笑えました。
都心を次々に殺す高校生に対し、立ち向かおうとするサラリーマン、佐藤健君の方が個人的に好きな俳優さんですが、平和を守り続けようとするお父さん役の木梨憲武さんを応援してしまいました。力の差がありましたが、結果的にはサエないサラリーマンの勝利で終わりました。平和を取り戻しましたが、続編がでる事を楽しみにしたいです。

いぬやしき / Inuyashiki
7

ちょっと悲しい、そして怖い

名前だけは聞いたことがあったのですが、内容は良く知りませんでした。ネットで読んだのですが、最初は結構辛いな~と感じました。
4人家族の戌屋敷家。父親はまだ50代なのに、見た目は70代くらいに感じます。それだけ苦労しているということなんでしょうね…。
奥さんはパートで働いていて、高校生の娘と中学生の息子がいるようです。ある日、戌屋敷家は引っ越しを決意。念願の一戸建てです。しかし、隣に大きな家が建ち、日中は全然日が当たらないという物件でした。それでも念願のマイホームということで、父親は満足しています。ただ、やっぱり他の家族はテンションが下がってます。

とにかくお父さんが可哀そうすぎて、読むのがちょっと辛いなと感じました。一人で牛丼食べたり、柴犬のはな子をペットとして飼っても、家族はうるさいとかしつけができていないと文句ばかり。こういう家って普通なのでしょうか。お父さんの肩身狭すぎです!そんなある日、お父さんにガンが発覚!誰も悲しんでくれないのかなと思ったら、泣けてきます。公園で犬のはな子と二人でいたら、上から何かが落ちてきます。それは宇宙船で、この事故がきっかけで、お父さんの体はアンドロイドになってしまうのでした。人間の体が割れてメカニックな部分が出て来たりと怖いです。
気持ち悪い部分もあるのですが、それまで勇気が出ず言い返したり、人を助けるということもできなかったお父さんが変わっていきます。
今後の展開も気になりますし、もう一人アンドロイド化された青年がいるので、その人も今後どうなっていくのかが気になります。