テルマエ・ロマエ / Thermae Romae / 続テルマエ・ロマエ

『テルマエ・ロマエ』とは、2008年2月号から2013年4月号まで『コミックビーム』(エンターブレイン)で連載された、ヤマザキマリによる異色コメディ漫画である。コミックスは全6巻刊行され、累計発行部数は2013年時点で900万部を超えた。
物語は古代ローマ人が現代日本にタイムスリップして、日本の風呂文化に触発される姿を面白おかしく描いている。
本作品は「書店員が選ぶマンガ大賞2010」を受賞し、「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞」の短編賞も受賞した。また2011年には「このマンガがすごい!」でオトコ編第2位を獲得し、「全国書店員が選んだおすすめコミック2011」で第3位になった。2013年にフランス「アングレーム国際漫画祭」ノミネート、アメリカ「アイズナー賞」のアジア部門にもノミネートされた。
テレビアニメは2012年1月に全5話で放送された。実写映画は主演阿部寛で2012年4月28日に公開され、初日2日間で映画観客動員ランキング第1位となった。イタリアでは「第14回ウディネ・ファーイースト映画祭」でマイムービーズ賞を受賞し、イタリア全土で配給された。アメリカでは「トロント国際映画祭」のメイン部門ガラ・プレゼンテーションに正式招待され、実写映画で史上初の快挙を成した。

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テルマエ・ロマエ(ヤマザキマリ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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テルマエ・ロマエとはヤマザキマリによる漫画作品である。本格的古代ローマ史に日本の浴場文化という異色の組み合わせが話題を呼んだ。ローマ人ルシウスと現代日本の人々との心温まるやり取りが魅力の一つだ。浴場の設計技師であるルシウスは突如、現代日本の浴場へとタイムスリップしてしまう。そこで得た日本の浴場技術をローマに持ち帰り再現することで皇帝に一目置かれる存在となり、古代ローマ史のキーマンとなっていく。

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『続テルマエ・ロマエ』とは、ヤマザキマリによる漫画。同作者の出世作にしてローマ時代の風俗の正確な描写で世界的に高い評価を受けた『テルマエ・ロマエ』の続編である。前作終了から11年後となる2024年に『ジャンプ+』で連載が開始された。 前作から20年。妻の小達さつきが失踪して以来、ローマ人のルシウス・モデストゥスは建築技師としての情熱を失っていた。しかし久し振りに大きな仕事を任された時、彼は再び現代日本にタイムスリップ。未来の温泉システムをあれこれ調べては刺激を受け、往年の気力を取り戻していく。

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テルマエ・ロマエ / Thermae Romae / 続テルマエ・ロマエのレビュー・評価・感想

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テルマエ・ロマエ / Thermae Romae / 続テルマエ・ロマエ
7

濃い人ばかり

よくこんな顔の濃い人ばかり集めたなと思いました。
日本人で構成されているのに、ローマが舞台としかおもえませんでした。
市村正親さんとかはのりも日本人離れしています。
劇団の人っぽい派手さがローマ人らしさを表していたと思います。
お話は、風呂をめぐるもので、風呂好き民族としてはおもしろいです。
日本では当たり前の銭湯の仕組みとか、家の風呂の装備とかが、ローマ人には新鮮というのはおもしろいなと思います。
今は普通に使っているものも、初めて見たらすごいことなのだなと思います。
阿部寛演じるルシウスはいい風呂を作ろうと必死で職人らしい人でした。
今も昔も職人さんは変わらないのだなと思います。
原作だと連続モノぽくもないけど、彼と漫画家志望の女性との恋の話を主軸とすることで2時間もたせていてすごいと思います。
オリジナルストーリーもあるけど、原作から大きく外れたイメージもないし、すごく上手くまとめたなと思いました。
漫画家志望の女性は上戸彩さんがやっていて、かわいかったです。
上戸彩さんなんてキラキラした人が漫画家志望に見えるやろかと見る前は不安でしたが、ちゃんと文系女子に見えました。さすがです。
最後のオチは読めてしまいましたが、こう終わって欲しいと思うエンディングでよかったです。

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8

ローマ人にしか見えない。

阿部寛とか北村一輝とか、顔が濃すぎて日本人に見えないとか言われますが、そういう役者さんを古代ローマ人としてキャスティングしているのがとてもグッドだと思いました。彼らが日本人だと私は知っていますが、彼らはローマ人にしか見えません。お話に違和感なく入り込めました。役者さんたちものびのびと大げさな演技をしていて、非日常の役をするのも楽しそうだなと思いました。北村一輝とか結構好きなので嬉しかったです。私はお風呂が好きなので、本作の原作も楽しく読ませていただきました。でも、一応ストーリーがあるといっても1話完結の日本にはこういう風呂文化があるよねって漫画だし、長編映画にできるかなと思っていました。できてました。漫画家志望の女の子との出会いを入れ込むことで、ちゃんと長いストーリーとして繋がっていたと思います。あと、風呂描写もよかったです。温泉地で撮られていて、すごくあったかそうだし、銭湯とかだってみんな気持ちよさそうに入っていました。そうそう、日本の風呂ってこうなんだよと妙に納得しながら見ることができました。本作を観たあとは、温泉、銭湯に行きたくなること必須です。漫画もまた読み直したいなと思いました。

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8

物を作る心得とセンスを磨く方法を学べる作品

この作品では、ローマの国でお風呂を作る職人「テルマエ」がおり、その一人でもある主人公アトレウス。アトレウスが不思議な事にお風呂に入ると未来の日本のお風呂にタイムリープしてしまう。そこで彼は現代の日本のお風呂の文化に感激とローマのお風呂の違いを見つけて、日本のお風呂文化をローマに持ち帰り、ローマのお風呂文化に革命をもたらせる映画。
私はこの映画を観て、彼は日本のお風呂文化をローマに持ち帰り、その技術を真似する。これは人がセンスを磨く上でとても大事なことだと思います。元々彼には、革命的な発想はなく、昔からある作り方しかしてこなかったため、センスはないと思われていたが、日本のお風呂文化を取り入れた事によってセンスのある「テルマエ」になりました。なので、私はセンスを磨くことを学べる作品だと思います。
それから、この作品では彼の物作りへの情熱から物を作る中で大事なものが学べます。彼はお風呂作りの中でローマの人々の疲れを癒す、ローマにはない新しいお風呂を作りたいと思う情熱。
これは物を作る上でとても大事なことだと思います。この作品の中で何回もタイムリープをするのですが、毎回、上記の情熱を持って何か1つでも学んで帰る。そんな彼の作品に対する情熱を学べる作品です。

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9

映画は原作以上の面白さ

映画は元々漫画が原作となっている。個人的には原作漫画を超えた仕上がりとなった大変面白い作品である。
この物語は、ローマ帝国の風呂(テルマエ)職人ルシウスが雇用主から解雇されたところからスタートする。
(あらすじ)
雇用主は「今のローマは斬新さを求めている。ルシウスの生み出す案が古い」と言う。ルシウスも「裏をかいて現代社会が忘れた古きよきものを…」と反論するが聞き入れてもらえなかった。
がっかりしながらもその後テルマエに浸かり、その浴場の騒がしさから解放される為、湯船の中に全身を沈める。すると、壁際に妙な排水溝を発見した。構造を見ようと近づいた途端、ものすごい吸引力によって、その排水溝の中に吸い込まれてしまう。

吸い込まれた先で、明かりを見つけたルシウスは空気を確保するため、急いで明かりに向かって泳ぐ。そして水面から出た先には、顔が平たい人々がいたのである。
この時、ルシウスがいたのは現代の日本の銭湯だったのであった。

ルシウスはその銭湯で、壁画のベスビオ火山(実際は富士山)、大きな鏡、催し物の広告、着替えを入れる籠、瓶のフルーツジュースなど、現代では当たり前の代物に仰天する。

だがハッと気が付くと、彼はローマの浴場に倒れており、周囲の人々に心配されていた。

ルシウスは自分が見たものを、実際にテルマエで取り入れるとこれが大うけであった。
その後、彼は頻繁にローマと現代日本を行き来し、その中で現代日本のものをローマに取り入れていく。これによって、彼の活躍はローマ皇帝の目に止まるようになった。

この映画の魅力は、阿部寛演じるルシウスが現代日本の代物に驚く様である。ローマ人の価値観で驚くため、「どれほどの奴隷が働いているのか?」などと、だいぶずれた分析が笑いを誘う。
また、そのほかの俳優陣もローマ人らしく顔が濃い人々ばかりが選ばれており、違和感がない。

ストーリーとしても悪くはないため、ぜひ見てみることをお勧めする。

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