女王蜂

女王蜂のレビュー・評価・感想

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女王蜂
9

新しい音楽

女王蜂は日本のバンドの1つです。最大の魅力はなんと言ってもボーカル担当アヴちゃんの歌声です。いったいどんな喉をしているのだろうかと考えさせられるほど、高音域から低音域まで使い分けて歌います。その歌声を聴くと、自分の中で揺り動かされるものがあります。また、女王蜂のライブに足を運んだときに、他のバンドとは異なる演出を感じることができとても驚きました。一言で言うと、ミュージカルなのです。バンドなのに、なぜか私はミュージカルに来たのだろうかと錯覚させられてしまいます。演奏、アヴちゃんの歌い方、照明などの工夫がそう感じさせているのではないでしょうか。ライブに足を運ぶ観客はチャイナドレスを着て来たり、扇子を振ってリズムにのったりします。こうした雰囲気はミュージカルというよりクラブに近いとも感じられます。また、女王蜂のメンバーが着ている服装も個性的です。女王蜂の写真を見るとそれが分かると思います。これも女王蜂の大きな魅力の1つです。そのような女王蜂にしかない感性は曲にも表れています。多くの曲をアヴちゃん自身が作詞作曲しています。
女王蜂の曲、メロディーは他のバンドには全く異なる中毒性があります。これは女王蜂に興味を持った人たちにぜひ実際に曲を聴いて感じて欲しいです。女王蜂は音、服装、パフォーマンスなどアートの塊なのです。

女王蜂
10

ボーカル''アヴちゃん''が放つ圧倒的なカリスマ性と圧巻のライブパフォーマンス

2009年に神戸で生まれた4人組ロックバンド「女王蜂」は、独特な世界観と洗練されたサウンドが売りで、注目されているバンドの一つです。80年~90年代のディスコサウンドから爆音のガレージロックなど、色々なジャンルが混ざった音楽はどこか懐かしく、そして若い人は新鮮に感じるかもしれません。私が初めてこのバンドの音源を聴いた時、雷に打たれたような衝撃を受けました。
まず最初に度肝を抜かれたのが、ボーカル''アヴちゃん''の圧倒的なカリスマ性でした。男声の低い音域から女声の高い音域まで歌いこなし、優しさも力強さもそなえた中性的な歌声は唯一無二の存在感があります。そして、ファッション誌でも取り上げられるほど抜群のファッションセンスを持ち、ジェンダーレスな衣装とモデルのようにスラっとしたスタイルは、ビジュアル面でも類まれなるオーラを放っています。
さらに、楽曲はすべてアヴちゃんが作詞作曲を担当していて、アヴちゃんは女王蜂の絶対的なカリスマであり、このバンドの核とも言える存在でしょう。

このバンドの魅力が最大限に発揮されるのがライブです。極彩色のライトに照らされながら、アヴちゃんが歌い、踊り狂い、ジュリ扇を振り回し、圧巻のライブパフォーマンスで、会場全てを女王蜂の世界で包み込んでしまいます。激しくも洗練されていて、CDとはまた違ったアレンジで楽曲の良さを引き出す演奏は、その時そのライブでしか味わうことが出来ません。一回ライブを見てしまえば、別のライブもまた見たくなる、中毒的な魅力を持っています。

女王蜂は、とても異彩を放つバンドでありながら、美しくてかっこいい、一度聴いたら忘れられないバンドです。もしこのレビューを見て、女王蜂に興味が湧いた、という方には、是非CDだけでなくライブDVDもオススメします。きっとあなたも、一瞬で働き蜂になってしまうでしょう。