からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuriのレビュー・評価・感想

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からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
10

男性ならハマること間違いなし

父親の死により莫大な遺産を手にした少年・才賀勝、ゾハナ病という奇病を患う中国拳法家・加藤鳴海、銀髪に銀の眼を持つ謎の美女・しろがねが主な登場人物。
莫大な遺産を手にし、親族から命を狙われていた勝は、暴漢に襲われていたところを鳴海、しろがねに助けられる。3人の運命が複雑に絡み合い、世界を動かす歯車が今廻り始めた…。唯一の薬は「他人を笑わせること」である奇病ゾナハ病を世に振り撒く、自動人形(オートマータ)の集団「真夜中のサーカス」、これ対抗する人形遣いの集団「しろがね」、これらがキーワードとなり物語は進んでゆく。
”成長”と”心”をテーマにした作品であり、個性あふれるキャラクター達が、物語を通し様々な表情を見せてくれる。主人公達はもちろん、敵となるオートマータ達も個性豊かで、感情移入させられることもしばしば。絵柄が独特なため、好き嫌いは別れるかもしれないが、この物語の壮大さを体験してもらいたいので、是非読んでもらいたい。
閉じていた心が出会いや経験を通して大きく開き、燃えていく勝。大きな心が過酷な経験や現実を通して、閉じてしまっていく鳴海。心は何処にあるのか。勝や鳴海との出逢いを通じ、心を取り戻していくしろがね。人形は心を持つことが出来るのか。複雑かつなんとも不思議な物語を是非、体験してもらいたい。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
10

何度も読みたくなる名作です

この作品を描いた作家である藤田和日郎さんは数々の名作を手掛けており、どちらかと言えば「うしおととら」が有名ですが、こちらの作品もかなりおすすめです。むしろ私はこちらの「からくりサーカス」の方が好きです。
その絡み合うストーリーと、終盤に掛けて畳み込むように回収されていく伏線が評価されており、私もそこがかなり好きではあるのですが、このからくりサーカスの一番の魅力はそこではないと私は思っています。ではからくりサーカスの一番の魅力は何かというと、盛り上がりです。絡み合うストーリーも、魅力的なキャラクターも、全ては盛り上がりが最高潮に達したときの大ゴマとその台詞のためにあると言って良いでしょう。正直言えばストーリーについては細かく詰めて考えれば矛盾点や疑問点はあります。しかしそんなことはどうだっていいのです。ここぞ、という時に必然的に出てくるかのような台詞と登場人物の表情が良いのです。43巻と長いのですが、近年の長編化しつつあるマンガ作品に比べればかなり内容はぎゅっと詰まっているのも良いところです。少しずつ買い揃えて読んでいくのも良いですが、できれば一気に読み切って欲しい作品だとも言えます。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
8

人気漫画、待望のアニメ化

誰かを笑わせなければ呼吸困難になってしまう奇病ゾナハ病の鳴海(なるみ)は、サーカスのビラ撒きのバイト中に誘拐されそうになっている少年、勝(まさる)と出会い助けることにする。誘拐犯が列車の中に入ってきて応戦したところ怪我をしても平然としている様子を見て、誘拐しようとしていたのが人間ではなく人形だと知る。勝のピンチに現れた銀色の髪に銀色の目の『しろがね』という女性は、勝が持っていたトランクの中から出した、からくり人形を操り、鳴海達を助けたが油断した隙に勝を誘拐されてしまう。それに気付き助けに行くが敵の罠にはまり鳴海と『しろがね』捕まってしまう。様々な、からくり人形達をかいくぐり、勝は、からくり人形のこと、からくり人形を操る者達のこと、自分の存在意義に疑問を持つ物を見つけてしまう。
からくり人形を操る者、世界中で暗躍をするオートマータ達や、バラ撒かれ続けているゾナハ病を治療するために戦う者達との出会いによって少年の成長や人間の熱い気持ちに動かされる人々を描いたアニメ。エヴァンゲリオンの綾波レイを演じた林原めぐみなど豪華な声優を起用し、細かくて美しい、丁寧に描かれた映像がなめらかでとても綺麗なアニメ。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
8

絡み合った伏線は正に「からくり」

学生の時にちょこちょこ読んだことがありました。アニメ化されたのを機会に全巻読み直したのですが、非常に面白かった。
全巻40巻を超える大作なので若干尻込みしてしまいましたが、読み始めると次が読みたくなる怒涛の展開で、読み終えるタイミングが分からない。
最終章一歩手前が若干ゆっくりしたペースで、最終章は若干駆け足なペース。
しかしながらも見事に収束していくストーリーはカタルシスを覚えるほど。
些細な事件からスタートした物語がドンドン広がりを見せ、様々な魅力的なキャラクターが登場し、そして綺麗に終焉を迎える流れはサーカスのよう。
昔から名作と名高いの評価があるのも頷ける。
イッキ読みをしたせいか、ダラけている、などと評価されている章も特に苦も無く、若干丁寧な進み方だなと思った程度で駆け抜けるように読めた。
ばら撒く様に撒かれた布石が、絡み合う様に様々な複雑な伏線となり、全てが繋がっていく快感は記憶を一度消して読み直したいほど。
読破後に全てを読み直す楽しみも多く、何度も何度も読み返したくなる様な名作。
同じ作者の「うしおととら」が少年漫画的展開を続けるのと違い、どこまで作者が初めから想定していたか分からないが、綿密に組み合わされたストーリーは文字通り「からくり」。
名シーンも非常に多く、是非読む事をオススメしたい名作。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
8

からくりサーカス、アニメの話数でどうまとめるか?

大河漫画からくりサーカスのアニメ化である。この作品についてはファンの方はサブタイトルのようなファンが多いと思う。私もそのような気持ちで第1回を見た。オープニングを見て、本編を見て思ったのはこのアニメ版は成功するかも知れないと言うことだ。作品を見て思ったのは原作の味を上手く出しながらまとめているなと言うことだ。それぞれのキャラクターの見せ場をつくり、これから始まる運命に対する多くの伏線をはり、きちんと見せ場を作っている。原作を読んでいる私はこれだけで涙が出てきた。それぐらい素晴らしい原作をアニメに料理しているのだ。ただ先ほども述べたようにアニメの話数は3クールである。原作は40巻を越す作品だ。違う作品で20巻以上の原作を持つ作品を2クールでまとめたものがあった。内容は最悪であった。ただまとめて大事なところも、とばしてしまう。1話めから胸にくるものはなにもない。最後までそうであった。からくりサーカスの原作からのファンは今回のアニメ化は大変、ファンであると思う。でもこの第1回で希望を持てたのではないだろうか。私としてはアニメとして再構築されたからくりサーカスの世界を1から楽しむつもりである。人生の楽しみが一つ増えたと言ってもいい。さあ。楽しもう!