結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero

結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero

勇者であるシリーズの第2段。2014年10月に第1期が放送。2017年10月から第2期が開始される。タカヒロIVプロジェクトの第4段。略称は「ゆゆゆ」。「勇気」や「勇ましさ」、「勇者であること」をテーマにして、少女たちの戦いが描かれている。アニメ本編のコミック化や勇者部の日々を描いたコミック作品も展開されている。

結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Heroのレビュー・評価・感想

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結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero
7

1クールでこれだけのボリューム!

ジャンルはバトル、日常、シリアス、感動。
主体は「結城友奈は勇者である」。
あらすじを簡単に言うと、神から勇者の力を授かった少女たちが、人類を滅ぼそうとする化物と戦うという物語。
これだけのボリュームが1クールに収まっているのが本当に奇跡です。
タイトルや、時折流れる緩いノリからは想像もできない、壮大で深い世界観になっています。

本作はバトルだけでなく、日常シーンも非常に多いのが特徴。
日常アニメとしても通用するレベルです(笑)。
この辺りは「過酷な戦いと日常を映すことで、何気ない日常が尊いものである…。と痛感してほしい」という制作側の意図があります。

キービジュアルの可愛い少女たちからは想像できないと思いますが、彼女たちの生きざまに「本当の勇者とは?」、「生きること、死ぬこと」、「勇気、根性、友情」を考えさせられるとても深い作品になっています。

登場人物(メインキャラ)がほとんど女性なため、男性キャラクターがかっこよく活躍する物語が好きな方には合わないかもしれません。
しかし、本作を観てもらえれば彼女たちの「真の勇者であること」、「カッコよさ」、「尊さ」 を感じてもらえると思います。

いつだって、神に選ばれるのは無垢な少女達である。そして多くの場合、その結末は…。

結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero
9

結城友奈は間違いなく勇者である

これは「勇者」に選ばれた少女達のバーテックスとの戦闘と、彼女達の日常を描いた作品です。
主人公の結城友奈、親友の東郷美森、部長の犬吠埼風、風の妹の犬吠埼樹の4人は、人々の役に立つためにさまざまな活動を行うことを目的とした「勇者部」に所属しています。
そんなある日、突然アラームが鳴り響き、神樹が作る樹海へ飛ばされます。そこで風から自分がこの世界を統べる大赦から派遣された使者であること、勇者部は勇者適正を持つ者を集めた集団であることを聞かされます。
バーテックスと呼ばれる敵が神樹に到達した時、世界は滅亡すると伝えられ、最初は困惑していた友奈達は神樹、そして人類を守るために戦うことを決意しバーテックスに立ち向かいます。
大赦から派遣された勇者の三好夏凛が加わり、バーテックスを全滅させることに成功するが、その際に「満開」という勇者の力を開放する能力を使用したため、友奈、美森、風、樹は身体の一部の機能を失ってしまいます。
そんな時、友奈と美森の前に元勇者の乃木園子が現れます。そこで「満開」の代償として自らの身体機能は供物として神樹に捧げており、治らないものであると伝えられます。それを聞いた友奈達は…。
ここから物語は佳境を迎えます。少女達の戦いの行方をぜひその目で見届けてほしいです。

変身シーンは美麗で、コスチュームや武器は美しさ、可愛さ、強さを兼ね備えており、キャラクターの個性が輝いています。1話の友奈の特殊変身が彼女の決意を表しておりとてもよかったです。
アクションシーンは迫力もあり、キャラ、武器による戦い方の違いがよく描かれており、少女達が勇敢に立ち向かいバーテックスを倒していきます。
「満開」による身体機能の喪失を知った後のそれぞれの戦いへの想い、向き合い方は共感できるものがあり、彼女達の戦い方を見届けなければいけないという気持ちにさせられます。
彼女達の絆、勇者としての決意、それぞれの想いにとても感動します。
「結城友奈は勇者である」のとおり、結城友奈は強く、優しく、そして間違いなく勇者でした。
この作品に出会えてよかったと思えるような素晴らしい作品でした。
同シリーズの「鷲尾須美の章」の視聴もおすすめします。

結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero
10

過去最高作(個人的)

1期と2期で放送されたアニメで、時は神世紀300年。
舞台のモデルは香川県観音寺市。
主人公は中学2年の結城友奈。
彼女は同じクラスメイトで親友の東郷美森と共に「勇者部」という部活に所属しています。

部長は3年生の犬吠埼風。
そして妹の1年生の犬吠埼樹の4人です。
最初は平穏な日常なのですが、突然のスマホのアラームによって異世界へと飛ばされます。
そこは人類に恵みを与える神樹が作った「樹海」と呼ばれ、部長の風から自分は神樹を管理する大赦から派遣された事、自分達が神樹に選ばれし勇者としての適正を持っている事、そしてこの樹海でバーテックスという敵と戦うことを告げられます。
バーテックスの目的は神樹の到達で、そのまま破壊されれば人類は滅んでしまいます。
最初は突然の出来事に怯えたり戸惑いを隠せない友奈たちですが、戦う事を決意しバーテックスに立ち向かいます。
途中で新たに大赦から派遣された勇者三好夏凜も勇者部に入部。
これからの戦いに備えつつも友奈達は夏凜を歓迎。
初めは緊張感のない友奈たちに呆れていた彼女も次第に心を開いていきます。

その他にも結城友奈の物語より2年ほど前の鷲尾須美は勇者である、初代勇者の乃木若葉は勇者である。

結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero
10

神に見初められた少女たちのお話。

毎日の生活の中できっとあったであろう、勇気を出して一歩を踏み出せなかった時や、誰かに頼ることが出来なかった時。
そんな時にこそ、この作品を見ていただきたいです。
物語の舞台は、四国、香川県。
未知のウイルスによって人類が四国内でしか住めなくなってしまった世界。
主人公「結城友奈」は、親友の「東郷美森」、先輩かつ部長の「犬吠埼風」、風の妹で後輩の「犬吠埼樹」と共に、人の為になることを勇んで行う部活「勇者部」で地域の清掃活動や慰問活動等のボランティアを行う中学生。
ある日突然、勇者部という組織は、実は未知のウイルスの正体「バーテックス」と戦う為に、風の所属する組織「大赦」が秘密裏に風に用意させたものだという事実に友奈達は直面します。
戸惑いながらも与えられた「勇者システム」を用い、「勇者」に変身することで何とかバーテックスを撃退する友奈達ですが、その後も戦いは続きます。
新たな勇者「三好夏凜」の加入。
戦いの中で明らかになっていく勇者システムの残酷な真実、そして友奈達が選んだ答えとは──
「新日常系」という分類に属するストーリーで、何気ない日常と過酷な戦いの両方を描くことで、普段送っている生活がこんなにも大切な物だったんだということに改めて気付く作品となっています。
話数が増えていくにつれて明らかになっていく重すぎる真実は「鬱展開」とも言われますが、それ故に感動というカタルシスも大きい作品です。
勇者部の部員同士の絆も、物語をより熱く盛り立てる重要な要素になっています。
絆があるが故にぶつかり合うこともあるけど、ぶつかり合ってこそ生まれる感動もある。
声優の方々の気迫溢れる演技も相まって、強く心を揺さぶってきます。
また、この作品は様々な時系列の姉妹作が存在し、その時代その時代で戦ってきた少女たちが存在します。
「結城友奈は勇者である」を見終わった後は、それも合わせて見てみることもオススメします。
彼女たちが紡いでいく「勇気のバトン」は、見る人々に勇気と感動を与えます。
未視聴の方は、是非一度ご覧ください!

結城友奈は勇者である / ゆゆゆ / Yuki Yuna is a Hero
10

いかなる時も生きて…『結城友奈は勇者である』

四国の香川県を舞台とした、少女達の優しさと勇気と描いたアニメです。
主人公は中学生の少女達なのですが、これがまた純粋でいい人ばかりです。時にバカをやったりもしますが、見ていてストレスになる人は誰もいません。
そんな彼女達は、ひょんなことから『バーテックス』という謎の怪物から世界を守る『勇者』として、戦いに身を投じていく事になります。
戦いの中で過酷な現実を突きつけられ、悩み苦しみながらも「みんなで過ごす日常」を守るために前に進もうとする彼女達の姿には、とても勇気をもらえます。
世界は残酷かもしれないけれど、それでも生きていく価値はあるんだ、と思わせてくれるほどに。
「いかなる時も生きて」。
主題歌にもあるこのメッセージが、見終わったあなたの胸に確かに刻まれる事でしょう。
単なる美少女ものだからと敬遠せず、多くの人に見てもらいたい作品です。

なおこのアニメには、『鷲尾須美は勇者である』『乃木若葉は勇者である』『楠芽吹は勇者である』という外伝小説も存在し、そちらも併せて読んでいただくともっと楽しめる事間違いなしです。こちらの登場人物達もまた、純粋でいい人達ばかりです。何度でも言います。