ラスト サムライ

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ラスト サムライ
8

時代の流れに逆らってでも残したいもの

明治の日本で、西洋文化の移入による近代化という波が押し寄せるなか、時代の流れに逆らってでもサムライとして生きようとしているというところが、時代の流れに流されるままの人間ではない、気骨のあふれる人間、真に自分の信念をもった人間という感じがしてすごく好きだった。私は歴史好きなところもあり、明治の世でサムライがどう生きるかというところを見てみたかったが、思ったより迫力があって感動した。まあ、サムライの本拠地がどうも日本の伝統的な文化をごっちゃにしているようなところが少し違和感があったが。なんかまるで日本の伝統文化を誤解している外国人の作ったイメージという感じで違和感があった。主人公の外国人がサムライ討伐に出て、捕虜になったのちサムライの生きざま、文化に魅了され、サムライの仲間となって戦いにいくのは、西洋の戦い方ではサムライに勝ち目はないのに、それでも魂を、生き様を見せるために戦う、という感じで、反骨心がある感じですごく好きだ。最後には時の権力者にその生き方、生きざまが認められたのは、戦いのかいがあった、やり遂げたという雰囲気で感動した。あと、戦いのシーンはまるで本物の戦いをみているようだった。