LIAR GAME / ライアーゲーム

LIAR GAME / ライアーゲーム

『LIAR GAME』とは2005年より甲斐谷忍が『週刊ヤングジャンプ』で連載していたサスペンス漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ作品。「バカ正直のナオ」と呼ばれる女子大生・神崎直(かんざきなお)が、巨額の金を賭けた騙し合いのゲーム「LIAR GAME(ライアーゲーム)」に巻き込まれ、天才詐欺師・秋山深一(あきやましんいち)とともにライアーゲームを戦い抜く姿を描いている。2007年4月にフジテレビ系列でドラマ化され、2009年11月にシーズン2が放送された。

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LIAR GAME / ライアーゲーム
10

最強の騙し合い

ドラマ化もされた史上最高の心理バトル漫画。
「この世で最も大切なのは金が信頼か」
そんなテーマの元描かれた最強の騙し合い漫画です。

主人公の神崎直はバカ正直と称されるほど人を疑うことを知らない純粋さを持ち、彼女と元天才詐欺師の秋山深一が最強の嘘つきトーナメント「ライアーゲーム」に巻き込まれて行くところから物語は始まります。

ゲームに負ければ多額の借金を背負うが、勝てば多額のマネーを得ます。
プレイヤーたちが必死に騙し合いをする中、バカ正直ゆえに直は何度も騙され、裏切られました。
それをどうにか天才的な策で助ける秋山深一に、最初はおんぶにだっこだった直も次第にライアーゲームとはなにかと考えるようになります。

そして隠されたひとつのメッセージに気づきます。
「誰かが得をしようとしなければ誰も損をしない」ということに。

そこからは全員で助かる道を嘘つきだらけの中探し続ける直。
ですがそんな直の心を利用して自分だけが勝とうとするプレイヤーたちが多くおり、モヤモヤする中、それを上回る策を駆使して勝つ秋山深一が最高に見ものであり、何度も繰り返されるどんでん返しにハラハラドキドキが止まりません。

登場人物たちも強敵揃いで、尋常じゃない次元の心理バトルが繰り広げます。

最初は直が秋山のお荷物のように思えます。
ただ次第に、「信じる心こそ本当の強さ」だと気付かされる作品だと感じるようになりました。

人を信じ、手を取り合うことを忘れ、自分の利益だけを追求する風潮が目まぐるしい現代社会に生きる人々にぜひ読んで頂きたい作品です。