聖飢魔II

聖飢魔IIのレビュー・評価・感想

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聖飢魔II
8

日本が誇るヘヴィメタルバント゛です。

聖飢魔Ⅱは、音楽を使って「悪魔教」を広める為に組織された教団である。
この主張は、彼等が地球デビューした当初からのもの。

この文言からもわかる通り、奇抜なスタイル、ド派手な衣装でお茶の間を騒がせた。
今となっては、もうすっかりお馴染みになったが、堅物の多い日本のデビュー当時からこのインパクトである。しかも、今なおその主張はブレずに貫かれている。これはもう素晴らしいといってもいいのではないだろうか。

だが、それも実力が伴ってはじめて説得力を発揮するというもの。勿論、歌唱力は秀逸。悪魔が織りなす、メロディー。
デビュー曲は、「蠟人形の館」。この文字を打った時に、予測変換で出てくる程に認知されている有名曲である。彼等のコンセプトを忠実に表現した楽曲は、そこかしこで流され、悪魔教布教の大きな足掛かりになった。

一方、そんな悪魔を前面に出したヤンチャで好戦的で「ピー」が入る様なヘヴィメタルのバットイメージでは決してない事を、ここで言っておかねばならない。
個人的には、こんなにも品格があり、実に紳士的な悪魔はほかに類を見ないと思っている。
メンバー(構成員)が全員高学歴なのだ。
そのためか、人とは違った視点で歌い上げる曲が。
ロボットのように働く人々を、魂のないアンドロイドに見立てた「STAINLESSーKNIGHT」。悪魔視点の苦悩を歌った「悪魔のブルース」。活力の萎えた若者たちにエールを贈った「空の雫」。欲望にまみれた大人達、またそれらに翻弄されている者達に一石を投じる「MASQUERADE」。
などなど、深く聞けば聞くほど、その歌に魅力を感じることができるのではなかろうか。

さあ、諸君もデーモン閣下の歌声に、エース長官のギターに、雷電殿下のパワフルなドラミングに酔いしれてみたまえ。ふぁはハハハハハ…

聖飢魔II
10

生き残った悪魔。

音楽の世界、小説の世界、絵本の世界、アートの世界、いろんな世界において生き残っていくものというのはごくごくわずかです。その中で、聖飢魔Ⅱというバンドは未だに生き残っているかなり息の長いバンドであると言えます。デーモン閣下が言っていたのですが、1999年の世紀末に予定通り解散した後も、期間限定再集結を重ね、結果的に世紀末になるまでの活動期間よりも、その後の音楽活動をしている期間のほうが長いという状況になっているのです。
悪魔という肩書を使い、さらに抜群の歌唱力と演奏力で、コミックソングをも素晴らしいものに変えてしまう、その力、悪魔そのものであると思います。
正直言って、おもしろいじゃないですか、聖飢魔Ⅱって。その面白さがいまだに続いていることが、ミュージシャンとしての実力だと思うのです。キワモノバンドである世紀末が、生き残っている、その事実が悪魔たちの確固たる地位を証明していると思うのです。今、生き残る音楽というものが、なかなかわからないという世の中の状態で、ずっと生き残っていく悪魔を見ていられたら、私はとてもおもしろいです。なので、ぜひみなさんにも聖飢魔Ⅱを聞いていただきたい。