サクラ大戦 / Sakura Wars / Sakura Taisen

サクラ大戦 / Sakura Wars / Sakura Taisen

サクラ大戦とは1996年9月27日にセガゲームスより発売されたアドベンチャーゲーム。
蒸気機関が普及する「太正」時代を舞台に、主人公(プレイヤー)が特殊部隊「帝国華撃団・花組」を率いて都市に巣食う闇の勢力と対決する。
テレビアニメのほか、OVA、ドラマCD、小説、舞台、マンガ、パチンコ・パチスロなど幅広く展開されている。

サクラ大戦 / Sakura Wars / Sakura Taisenのレビュー・評価・感想

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サクラ大戦 / Sakura Wars / Sakura Taisen
10

このゲームに出逢えたことがもう既に幸せ

ヒロイン、ゲーム性、どちらを取ってもこの作品ほどしっかりとまとまり、伝説のようなオープニングムービーの作品は見たことがありません。特に完成度の高すぎるオープニングムービーは何度見たか、両手両足の指では足りないほどです。
前作までは帝都・東京で帝国華撃団の活躍を見てきていましたが、今回は舞台が大きく変わり、フランスはパリへと主人公・大神一郎は旅立ちます。
当初は苦楽を共にした帝国華撃団との別れが辛く「ちくしょう!何がパリだ!帝都に帰る!!」などと思っていた私ですが、ストーリーが進むにつれて「パリ最高ー!!」と、まさに手のひらをクルックル返す状態になりました。
ゲームのプラットフォームから、キャラクターから全て新しくなったナンバリングのある作品というと、大成功するか残念になってしまうかの二択だと個人的には思っているのですが、この作品に関しては大成功だと思います。
メインヒロインのドジっ子・エリカに加え、意外と熱血キャラのグリシーヌ、ちびっこ枠のコクリコ、お淑やかな大和撫子・花火、怪盗という新しすぎる属性のロベリア、と個性豊かな女の子達に囲まれてのパリの生活は、とても充実した楽しいものです。
戦闘システムも大幅に進化し、これまでは「すごろく」のような戦闘パートだったのが、決められた移動枠の中でスイスイと動き回れる仕様に変更され、爽快感溢れる戦いができます。毎度おなじみのミニゲームも本格的で、ついつい時間を忘れてハマりこんでしまいます。
「サクラ大戦ってただのギャルゲーなんでしょ?」を大きく覆す、最高の作品だと思います。

サクラ大戦 / Sakura Wars / Sakura Taisen
8

原作と違うけれどもハマるアニメ

サクラ大戦って何?という方も「走れ~高速の~帝国華撃団〜♪」という曲のフレーズはCM等でなぜかご存知ではないでしょうか。あの曲はずっと耳に残りますよね。そんな色褪せない曲が主題歌の、恋愛ゲーム原作のアニメ作品です。
主人公・真宮寺さくらが所属する「帝国歌劇団」は、通常は演劇やミュージカル等で人々に感動を与えるのが仕事ですが、帝都・東京に降魔と呼ばれるモンスターが攻め込んできた際には、「帝国華撃団」としてロボット・光武に乗り込み悪を斬る!という裏の顔もあります。
そんな帝国華撃団のメンバーは、ゲーム版では舞台と戦いには絶対に手を抜かない、ケンカをすることがあっても、なんだかんだみんな仲良し!という感じでしたが、アニメ版はとにかく終始雰囲気が暗いです。
ドジっ子属性が仇となってメンバーに馴染めないさくら。高飛車を通り越して常にピリピリした雰囲気のすみれ。帝国華撃団のマスコットのはずが暗い女の子になってしまったアイリス…等、登場人物それぞれに重い過去は設定されていますが、それでもかなりシリアスな展開が続きます。
そんな雰囲気ですが、後半の盛り上がりが凄まじく、ゲーム版では成しえなかったif展開もあり、個人的にはかなり好きなアニメです。

サクラ大戦 / Sakura Wars / Sakura Taisen
10

いろんなところに進出しまくり!だからこそ楽しめる!

シリーズが1~5まで続き、ゲームのみならずアニメ、映画、舞台にも進出している作品。もちろんゲームをプレイしてからの方がもっと楽しめると思いますが、それぞれでも楽しめます。
作品の内容としては、表は舞台女優、裏では悪と戦う正義の味方、というような感じですが、その中でも各キャラの恋愛事情や、心境の変化などが細かく描写されていてこちらまで楽しい気分、悲しい気分になれる作品です。
個人的に楽しめるのが舞台です。作品の中でキャラたちが行った舞台を実際声優さんたちが体を張って舞台を10年以上つとめました。役者の皆さんどころか、プロデューサーでさえ舞台の経験は未経験で、みんなで協力しあってその舞台を成功させ、やがて様々が箇所で実力を認められ、最終的には武道館という大きな場所で歌をうたうことができたのです。
それも全て皆さんが各々努力した部分があり、協力した部分もあり、時には仲違いもあったかもしれませんがすべてを乗り越えた結果につながっているのだと思います。
ゲーム、映画、舞台はつながっていながらも個々でも楽しめるような構成になっているので興味のある分野からサクラ大戦の魅力を様々な方に知ってほしいと思っています。
本当に最高の作品です。