ギフトピア / Giftpia

ギフトピア / Giftpiaのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ギフトピア / Giftpia
10

人助けをしてスピリチュアルに大人になる

2000年代に発売されたゲームキューブ専用ソフトです。常夏のナナシ島に住む主人公の少年ポックルは、成人式に寝坊してしまいます。成人式をやり直すために500万円を稼いで正式に大人として認められるか、人助けをして輝く勾玉を島に住んでいる精霊にささげて精神的に大人になるか、自由に選べるマルチエンディングゲームです。
このゲームで遊んでいた当時の私は、人助けをして大人になる一択でした。しっかりと構成された島民一人一人の困りごとの中のドラマを楽しみつつ人助けをして感謝されて、不可思議な存在と、不可思議な存在を信仰しているおじいさんと仲良くなって大人になっていくファンタジックなやり方の方が、島のキノコを畑で育てて、キノコの売上金の貯金を続ける現実と同じ地道に少しずつなやり方よりも、絶対に面白いと思えたからです。ゲームを進めていくと島の神様のテンジンが現れ、テンジンの肩に乗って移動できるようになります。テンジンは青い巨体で真顔で幾何学的なデザインです。ポックルを肩に乗せてどしんどしんと地面を揺らしてでかい音をたてて歩く姿は、大変シュールでした。
もしNintendo Switch Onlineでゲームキューブ用のソフトも遊べるようになってこのゲームが追加される日が来るのであれば、課金をして長期利用をしていく所存です。

ギフトピア / Giftpia
9

南国でゆったりとした時間

オトナ式に寝坊して、投獄されてしまい、主人公の物語は顔にモザイクをかけられて足かせ&囚人服の状態から始まります。
島での生活はゆるい感じですが、眠気が出たら制限時間内にベッドにたどり着かなければ、道で寝込んでしまい所持金を失ったり、ジャンクな食べ物を食べ続けるとおなかが出てきたりするなど、ある程度の制限がついています。
島人全員が個性的で、キャラが濃い感じです。例を挙げると、自分の鼻ちょうちんで占いをするおばあちゃんや、人前が苦手で山にこもってヤギの世話をする主人公の親友などが出てきます。その個性的な島人たちが集まって、様々なイベントが起こり、ストーリーが進んでいきます。いくつかエンディングの種類があり、どれを選んでも間違いではありません。
主人公がオトナを目指し、一足先にオトナになったガールフレンドとオトナにしか行けないスポットに行くまでがゴールです。
ゲーム中にカエルの競争ゲームやサイコロゲームなどの賭け事が発生したり、クリアには特に影響しませんが収集イベントや小ネタも充実しています。ゲーム内のBGMもミュージシャンの方が手掛けたもので、ついつい操作を忘れて聞き入ってしまいます。
島内のバーでは、BGMをジュークボックスで聞くことができ、ついつい入り浸ってしまいました。