きみに読む物語 / The Notebook

きみに読む物語 / The Notebook

2004年制作。アメリカ映画。出演のジーナ・ローランズは本作でゴールデン・サテライト賞助演女優賞を受賞した。療養施設にいるデュークは、認知症の老女に物語の読み聞かせをしている。その物語とは、1940年代のある若いカップルの話だった。話を聞くうち、老女は時折記憶を取り戻す。原作はニコラス・スパークス。

きみに読む物語 / The Notebookのレビュー・評価・感想

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きみに読む物語 / The Notebook
9

個人的に最高のラブストーリー

昔付き合っていた相手と数年後に再会したものの、お互い別々の人生を歩んでいる。今歩いている道も自分にとっては間違いなく幸せな道。それは自覚していながらも、過去の幸せな日々を思い出した2人が選ぶ新しい道とは。

「こんな恋愛がしたい」と誰もが1度は考えたことがある王道のラブストーリーです。王道ではありながらも少し賛否が分かれる男女の考え方はありますが、決して観て後悔しない映画です。
起承転結で言うと、そこまで大きな起伏はなく、終始胸がドキドキする感覚を味わえるストーリーになっています。自分は男性ですが、個人的には女性が好きな映画ではないかなと感じました。
人生の選び方というのは人それぞれ。キャリアを積んでエリート会社員になったり、色々を捨てて田舎で一人暮らしをしたり、どちらも間違ってはいないし、本人が幸福ならその道は幸せな道じゃないでしょうか。そういった人生選択に迷っている人の背中を少しだけ押してくれるような優しい作品です。

なんといっても、私が昔から大好きであるMr.Childrenのボーカル、桜井和寿さんが「人生で1番好きな映画」と言った作品なんです。Mr.Childrenの楽曲の歌詞をよく聴くと、何処となくこの映画がリンクするような、王道だけど少し違う様々なラブストーリーが描かれていることに気付かされます。映画を観た後、Mr.Childrenの曲を聴いたりするのもいいかなと思います。

きみに読む物語 / The Notebook
10

やっぱり恋愛は素晴らしいと実感!映画も原作も2度楽しんでほしいそんなおすすめの作品です。※英語の勉強をしたいという方にも読みやすいおすすめの洋書です。

泣きたい!ほっこりしたい!恋愛中でも失恋した後にも恋したいと思っている人にも恋愛は素晴らしいものだと感じさせてくれる作品です。
舞台は第二次大戦期を含む少し古い時代です。
初めはインターネットで調べてとても良い作品であるとのレビューを観て映画を視聴しました。
時代が古いためあまり描写が詳しくイメージすることができないかと思いましたが、この映画は7年かけて作成されただけありとてものめり込んで登場人物の気持ちを体感しながら視聴できました。
また恋愛のリアルな部分も描かれており、主人公だけでなくその周りの人物の気持ちにもなってみると本当に色々な感情がこみ上げてきてみるたびに自分の置かれた立場や環境で様々な気持ちになれるの映画です。
また英語の勉強も兼ねて英語で小説にもチャレンジしてみましたが、映画では主人公二人が出会ったシーンがより詳しく描かれており、一方小説では再会シーンの描写がより詳しく描かれているのでより深くこの物語を知ることができると思います。
余談ですが、この小説はTOEIC490点以上の方から読めるものとのことで、
英語の勉強をしている方は初めての洋書の小説にチャレンジするにはオススメの一冊です。
ぜひ小説と合わせてご覧ください。

きみに読む物語 / The Notebook
10

真実の愛とはなにか

2004年のアメリカ映画作品。主演はライアン・ゴズリングとミシェル・マクアダムス。実話だと言われている、身分の違う男女の恋物語です。作品内容は、とある夏祭りで貧しい暮らしを送るノアという少年が、良家のお嬢様アリーに一目惚れをします。彼女は一夏のあいだ余暇を過ごすために両親と別荘を訪れていました。初めはノアに関心を示さなかったアリーですが、徐々に彼の人柄の虜となり二人は恋に落ちます。しかし彼女の母親はノアの貧しい出自を理由に交際を認めず、アリーを彼から引き離します。やがて互いの道を別々に歩み始め…という内容です。
何度観てもノアとアリーのお互いを思う強い気持ちに泣かされます。一度はすれ違ってしまう二人ですが、運命のいたずらで再会して互いの思いを確認し結ばれ、最期は一緒に手を繋いで身を寄せ合い永い眠りにつく、というファンタジーのような結末が美しいです。また主演のレイチェル・マクアダムスの表情がとても可愛いらしく、ファッションもカラフルでお洒落なので、そこもこの作品を楽しめるポイントだと思います。ありきたりな恋愛映画は苦手な方、恋愛ものであまり泣いたことが無いという方に是非観ていただきたい作品です。

きみに読む物語 / The Notebook
7

若き葛藤から真実の愛までを綴った心に刺さる物語

誰しもが経験する若き日のありきたりな恋。
何気ない日常を過ごしていた二人は、当たり前の中に過ごすうちに惹かれ合い手さぐりながらも少しづつ愛を深める。
そんな幸せな二人にも恋の災難は訪れ、すれ違い、嫉妬、困難、揺れ動き葛藤する。

認められない愛にもめげることなく、彼女「アリー」を愛すると決めた主人公の青年ノア。

しかしある日ノアは徴兵になり二人は離れ離れになってしまった。
ノアに会うことができず、手紙も送られてこなくなったアリーは次第に、ノアからの好きという気持ちが自分に向いていないのではないかと思い込み、ノアへの愛が心の中から少しづつ薄れていく。
両親からノアとの交際を反対されていたアリーは、自分の気持ちにわずかな遺恨を残しながらも両親の勧める見合い相手と交際することになる。

しかし、ノアは徴兵期間中毎日欠かすことなくアリーに手紙を送っていたのだ。
アリーの両親によって手紙はアリーに届くことなく廃棄されていたため、アリーに読まれることはなかった。
徴兵から帰還したノアはそんなことを知る由もなく、手紙の返事がなくてもアリーを思い続け、二人の思い出の場所で家を建てる。

その後両親のした真実を知るアリー。
お互いに様々な感情を抱え再び出会う二人は、昔のようにケンカしすれ違い、そしてまた惹かれ合う。

様々な感情の描写がうまく描かれている。
恋愛を経験したことのある人なら通るであろう葛藤やどうしようもないこと、それでもいいと思えるくらい激しく惹かれてしまう
美しくも儚い恋模様を再現できている。

ラストスパートに向けての演出や、深い愛の形をこんなにも悲しく、そしてこんなにも温かく美しい物語で締めくくられている。

愛について考えさせられる名作。

きみに読む物語 / The Notebook
8

見終わったあと、あなたは誰を思い浮かべますか?

ある施設に暮らしている、アルツハイマー病で過去の記憶がなくなってしまった高齢の女性。そんな彼女のもとに定期的に通う男性。その男性が、女性にとある物語を読み聞かせている。
そんなシーンから物語はスタートする。
時代は1940年、家族と過ごすためにひと夏だけやってきたアリーという少女が、地元で働くノアと恋に落ちてしまう。このアリーとノアが、冒頭で述べた女性と男性なのです。アリーの両親は家柄も良くないノアとの交際を認めず、夏が終わると2人は離れ離れに。その後アリーが別の男性と結婚を目前として過ごしている中、再びノアと出会い、2人は愛し合う、そんなストーリー。
アリーとノアの恋物語を、年齢、そして環境の変化とともに描くこのラブストーリーからは、男性・女性、未婚・既婚・離婚、恋愛中、そして世代の違い…とその時に置かれる環境によって「恋」「愛」の感じ方がまったく違い、そのどれもが大切な経験であることに気付かされる。見ている私たちも、男性・女性、未婚・既婚・離婚、恋愛中なのか、子供がいるのか、などによって物語の受け止め方が変わるのだ。
映画で表現されている、10代・多感な時期のアリーとノアの情熱的な恋愛。20代で突きつけられた、貧困と富裕層という二人の間に立ちはだかる高い壁。再び再開した際にぶつけ合った、怒りや悲しみという感情。そして改めて感じた、相手を想う愛おしい気持ち。二人で一緒に迎えた最期の瞬間。人を愛することの楽しさ、嬉しさ、悲しさ、悔しさ、怒り、繊細さ、そして偉大さ。
映画を見終わった最後には「歳を重ねた時に、誰と一緒にいたいのか」「自分の時間を、誰のために使いたいのか」「こんな最期を迎えられたらどれだけ幸せだろうか」、そんな気持ちにさせてくれる映画です。

きみに読む物語 / The Notebook
10

今まで見た映画の中で一番、感動した。

映画の時代設定としては過去から現在にというような感じでストーリーが流れていき、若いころの二人の出会いがあり、同じ時間を過ごすうちにお互いが惹かれあいますが、女性の方は裕福で夏のバカンスで男性が住む地域にある別荘に遊びに来てました。男性の方は貧しく父親と小さい家に二人暮らし。貧富の差から女性の方の両親から付き合うことを反対されます。結局、彼女の方はバカンスが終わり別荘を離れていきます。その後、戦争が始まり男性の方は徴兵され女性の方は両親のすすめで紹介された男性と結婚し、幸せな家庭を築きます。一方、男性の方は結婚もせずに戦争が終わったあとも前と同じように父親と二人暮らし。別れたあとも彼女のことを忘れることが出来ずに手紙を毎日送り続けます。彼女の方は男性との気持ちをハッキリさせるために一度、男性に会いに行きます。母親に説得され連れ戻されますが、その際に男性から以前送られてきていた(両親が隠していた手紙)手紙を見つけます。そこから、彼女は彼とともに生活を始ますがお互い年をとり彼女の方は認知症になりますが男性が記憶を呼び起こそうと自分たちの若い出来事を彼女に聞かせてあげますが....。とても心温まる作品ですので一人でも多くの方に見ていただきたいです。

きみに読む物語 / The Notebook
10

涙腺崩壊。ハンカチじゃ足りない!

この話は、認知症になってしまい自分の伴侶のことを忘れてしまうおばあちゃんと、それでも寄り添い思い出して貰いたいおじいちゃんの話です。
過去と現代の自分達を行ったり来たりする話で、2人はホームにいて、おじいちゃんにおばあちゃんは毎回「初めまして」と言います。自分の家族のことも忘れていて、孫なども丁寧に紹介します。家族には「パパだけでも」と帰宅を頼まれましたが、妻の隣を離れまいと帰宅を拒み、家族が帰るとおじいちゃんはある物語を読み聞かせるのです。それは過去のお話でした。
2人の出会いや馴れ初め、辛かったこと。身分違いの大恋愛で、ちょっとずつ自分が体験したことある話だと思い出します。思い出したかと思えば、また忘れて抱き合った自分の旦那に悲鳴声をあげてしまいます。看護婦さんに鎮痛剤を打たれてぐったりしている自分の妻を見ていられませんでした。翌日おじいちゃんは心臓発作で倒れてしまい2人は会えないまま何日か経ちました。おじいちゃんはリハビリをし動けるようになり看護婦はんの目を盗みおばあちゃんに会いに行こうとします。優しい、看護婦さんは気を使って席を外してくれました。おばあちゃんに、会いに行くと自分のことを覚えていました。手を繋ぎ抱き合い同じベットで、亡くなりました。次の日看護婦さんが2人が共に無くなっているのを発見しました。身分違いの大恋愛を成就させ最後まで一緒に愛し抜く素晴らしい話です。ハンカチでは涙の量を抑えきれません。これ以上の感動できる映画に出会える気がしません。