グラディエーター / Gladiator

グラディエーター / Gladiator

『グラディエーター』は2000年に公開された帝政ローマ時代中期が舞台の歴史映画。ラッセル・クロウ演じるローマ軍マキシマスは将校だったときに、皇帝アウレリウスの子孫、皇太子コモドゥスとの確執に巻き込まれ、グラディエーター(剣闘士)に陥れられてしまう。マキシマスがコモドゥスに因縁の復讐を遂げるまでを描いた壮大なストーリーが見どころ。

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グラディエーター / Gladiator
8

古代ローマの拳闘士たちの生死を賭けた死闘を生々しく映画いたリドリー・スコット渾身の一作『グラディエーター』

『グラディエーター』は2000年に公開された歴史叙事映画で、監督はリドリー・スコット、脚本はデヴィッド・フランゾーニ、ジョン・ローガン、ウィリナム・ニコルソン。
映画の共同製作と公開にあたったのはドリームワークス映画とユニバーサル映画です。
出演したのはラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、ラルフ・メラー、オリヴァー・リード、ディモン・ホンソウ、デレク・ジャコビ、ジョン・シュラプネル、リチャード・ハリスら。
クロウはローマの将軍マキシマス・デシマス・メリディアスを演じています。
マキシマスは、マルクス・アウレリウス皇帝の野心的な息子コモドゥスが父を殺害して権力を掌握したときに裏切られることになる悲運の人物です。
彼は奴隷の身分に格下げされますが、拳闘士となって競技場への出場権を把み、自分の家族と皇帝を殺されたことへの復讐の機会を狙うことになりました。
脚本はダニエル・P・マニックスが1958年に発表した小説『Those About to Die』を下敷きにしてフランゾーニによって執筆されましたが、ドリームワークスが映画化権を購入してリドリー・スコットと監督契約を結びました。
撮影は脚本の完成を待たずに1999年1月に始められ、同年の5月にクランクアップしました。
最末期の撮影では、古代ローマの場面のショットがマルタ島のフォルトリカソーリで19週間をかけて撮られました。
映画のCGパートは英国のポストプロダクション会社ミルが担当し、また同社は映画製作中に病死したオリヴァー・リードが演じる作中人物プロキシモが登場する場面でプロキシモの身体をデジタル合成で生成しています。
リドリー・スコットと選び抜かれたキャストはローマの拳闘士の戦いと、その背後で繰り広げられる政治抗争を見事に描き出しています。
ゲルマニアの戦いの場面はCNNが「画面で再現された最上級の戦闘シーン」と評しており、またマキシマスを演じたクロウは「鋼の如くでもあり魂のこもったものである演技力」を持つとも賞賛されました。
本作でのリドリー・スコットの監督手腕は同じ監督の1982年の『ブレードランナー』のヴィジュアルな様式美にも匹敵し得るとも言われています。