ベイビーステップ / Baby Steps

ベイビーステップ / Baby Steps

ベイビーステップ(Baby Steps)は、勝木光による漫画作品、およびそこから派生したアニメである。
「週刊少年マガジン」(講談社)にて2007年より連載中。2014年に第38回講談社漫画賞少年部門受賞。
真面目で几帳面な男子高校生、丸尾栄一郎が高校に入ってからテニスと出会い、才能を開花させテニス選手として成長していく物語。

ベイビーステップ / Baby Stepsのレビュー・評価・感想

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ベイビーステップ / Baby Steps
8

自分でも試したくなるテニスマンガ

几帳面な性格で計画を立ててそれを実行し、学校の成績は常にオールA。まじめに勉強することが苦でなくその生活が正しいと何の疑問も持っていなかった主人公・丸尾栄一郎が高校でテニスと出会い、そこから世界が変わっていくテニスマンガ。小さい頃から英才教育を受けていたわけでもなく、テニスと出会って超人的な才能を発揮するわけでもなく、ただ主人公がテニスが面白いと感じてハマっていく地味なストーリー。ただ地味と思うほど練習の仕方は現実的だし、戦略を立てていく試合展開に読んでて自分でもできそうと思えるほど内容はリアル。対戦相手の特徴や戦略などとても細かく書かれているため文字数はとても多いので、そこは好みが分かれる部分。もちろん試合中は対戦相手の心情も描かれているため、相手にも感情移入出来てストーリーも魅力的。対戦相手のプレイスタイルや国による考えの違いなどもあり、毎回違う試合展開になり毎回楽しんで読める。そして本当に平凡な身体能力の主人公が色々調べ実行し、自分に合った練習方法、戦い方を考え、挫折しかけるもそれを乗り越えて結果に結びついていく展開に勇気をもらえ、自分も頑張ってみようと思える作品。全47巻と大ボリュームではあるが、割と試合ごとに区切りがつくので興味があればちょっと読んでみようかなと気楽に手をだしてみてもいいのではないかと思える内容。

ベイビーステップ / Baby Steps
9

努力で勝ちあがる几帳面高校生

『テニス』と『努力』を題材とした、熱くなるテニス漫画です!
几帳面で真面目な優等生『丸尾栄一郎』が、体を動かしたいという目的で始めたテニス。
最初は、本気でやるつもりはなかったが、ヒロインである『鷹崎奈津』に影響され、少しずつテニスにのめり込んでいきます。
決して体格に恵まれているとは言えない丸尾は、地震の几帳面な性格を生かし、ノートを使った細かい分析を行いながら、個性あるライバルたちに打ち勝っていくのです。
才能や体格に恵まれなくても最大限努力すればここまでいけるのか、と思わせてくれます。
タイトルの通り『ベイビーステップ』は、「小さくても一歩ずつ確実に進む」というような展開で物語は進んでいきます。
奇跡的な大勝利はありませんが、しっかりとした努力が実を結ぶ、試合展開が中心になります。
また、ヒロインとの甘いラブコメ限界も、読んでいてニヤリとさせられます。
ストーリーはおおまかに2部構成。
大会で同級生のライバルたちと戦う高校生編、プロ選手として実績あるプロ選手と戦うプロ編。
主人公がプロになったあとの、快進撃は非常に爽快です。

ベイビーステップ / Baby Steps
8

テニスをしている方必読

テニスをしている方は必読のマンガです。主人公の丸尾栄一郎は小学生の頃から通知表はオールAで周囲からはえーちゃんと呼ばれていました。性格はとにかく真面目でどんなことにも手を抜かない性格です。高校の時に運動不足を解消するため、南テニスクラブ(通称STC)の無料体験に参加した栄一郎は、そこで隣のクラスの鷹崎奈津に偶然に会い彼女がプロプレイヤーを目指していることを知り、彼女との会話を通じて本格的にテニスを始めるようになります。そこから練習して試合に出るようになるのですが、テニスをしている人は共感でしるようなシーンが数多く存在していて、えーちゃんにとても親近感を覚えます。
このマンガは特別な技などはなく、緩急やボールのコントロールのつけ方など、戦略的な部分で戦うため、実際にマンガを読むことでテニスの勉強もできる点もおすすめできる点です。登場人物も個性豊かなキャラクターがいっぱいいるため、自分のプレースタイルに似ているキャラクターを探してみるのも楽しみの一つです。強くなるため、悩み考えながら練習をし、どんどん成長していくえーちゃんを応援すると共に、自分も負けないように頑張ろうと思えるようなとてもおもしろい漫画です。

ベイビーステップ / Baby Steps
9

胸が熱くなるけど頭は冷静になる!!

理詰めなテニスプレイを繰り広げる主人公の考え方は、テニスだけに収まらず色んなスポーツの参考にもなります。テニスはやったことありませんが、理解はできますし、胸が熱くなるストーリーです。しかし、相手を分析し、自分をも分析してプレイする主人公を見ていると頭は冷静になっています。感情移入するとすごく楽しく読めますので、すぐにテニスをしたくなります笑。正直最後の方は間延びした感はありますが、一気に読み込んでしまいました!
テニスの技術、打ち方から高等技術まで解説と説明がありますし、メンタル面でのトレーニングも描かれてますので、テニスの色んな知識が得られ、錦織さんのプレイを分析したくなりました。もちろんそこまではできませんでしたが。わたしはバドミントンをしているのですが、作中に出てくる「すべてのボールに追い付き、コントロールできれば理論上負けない」という言葉に惚れました。バドミントンでも同じですしね。テニスとバドミントンはラケットを使うスポーツですし、近いところがあり、共感するところが多くあったと思います。バドミントンのプレイにも参考になりました。
テニスをされてる方はもちろん、スポーツされてるかたに是非オススメの作品です!