ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!

メディアミックスであるラブライブ!の新プロジェクト、ラブライブ!サンシャイン!!
舞台は静岡県沼津市。沼津市内浦にある全校生徒合わせて100人もいない浦の星女学院は廃校が決定してしまった。そんな学院を盛り上げるために、生徒9人が作ったスクールアイドルAqours(アクア)の奮闘と活躍、結成秘話を描く。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
10

『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台が沼津である理由に超納得!

『ラブライブ!サンシャイン!!』は、ラブライブ!シリーズの第2作にあたり、静岡県沼津市が舞台となっています。さらに作中には、沼津駅や沼津港などといった、実在する企業などとタイアップしているのも特徴です。そんな『ラブライブ!サンシャイン!!』ですが、なぜ沼津市を舞台に選んだかというと、ロケーションや名産品、住民の優しさに惹かれたという深い理由があったのです。

単純明快の理由に見えますが、これは非常に重要なものであり、制作者が伊豆半島を一周したなかでこの街をわざわざ舞台にしたということは、それだけ心に残り、胸を打たれるほどに感激を受けたことが分かります。

作品にモデルとなった場所があれば、ファンは聖地巡礼を楽しみたくなると思いますが、それは『ラブライブ!サンシャイン!!』も例外ではありません。このシリーズは第1作品から多くの熱狂的なファンが根付いており、彼らが聖地巡礼に訪れた際に、魅力的なロケーションや名産品、心温まる住民の優しさに触れれば、ファンもその舞台となった場所を応援したくなり、また他の人にもその土地の良さを広めたくなるものです。

これは沼津が魅力的であり、尚且つ『ラブライブ!サンシャイン!!』も魅力的だからこそ為せるものだと言えるのではないでしょうか。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
9

酸いも甘いも兼ね備わったアイドルたちの青春活動に心動かされる。

舞台は静岡県沼津市。
実際に存在している店や街並みがリアルに再現されるこちらのアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は、
女子高生9人組が学生でアイドルをする「スクールアイドル」として活動をしていく青春物語だ。
そもそもこちらの「ラブライブ!サンシャイン!!」は、前作の「ラブライブ!」に続く2作目となる。
とはいえ、登場人物は全く新しいキャラクターになるため、いきなりサンシャインから見始めても問題はない。
では早速、物語のあらすじに沿ってレビューしていく。
物語はの始まりは、前作の「ラブライブ!」で登場した女子高生アイドルグループ「μ's(ミューズ)」に憧れを抱く、
沼津市の高校2年生「高海千歌(たかみちか)」が部を立ち上げて、スクールアイドルの仲間を募るところから始まる。
まず、この主人公である千歌ちゃんが元気いっぱいなキャラクターとなっており、いわゆる王道主人公キャラ。
始めこそ、無鉄砲そうに見えるが、後に仲間たちを立派にひっぱっていく彼女の成長が、見る者の心を大きく動かしてくれる。
そしてスクールアイドル部は、幼馴染で同じ2年生の「渡辺曜(わたなべよう)」
転校生でピアノが得意な同じく2年の「桜内梨子(さくらうちりこ)」の3人で結成され、「Aqours(アクア)」という名前でスタートする。
3人で始まったライブは不安や失敗があったものの、仲間の応援でなんとか成功させることができる。
ライブのお陰で認知が高まり、ここからどんどん仲間が増えていく。
1年生の「黒澤ルビィ(くろさわるびぃ)」「国木田花丸(くにきだはなまる)」「津島善子(つしまよしこ)」
仲間が増えていく過程の中にも見応えあるストーリーがあり、部に加入するための葛藤や不安が描かれる。

ここがレビューポイント①千歌ちゃんの存在がとにかくアツイ!
不安や葛藤する「気持ち」はきっと誰もが共感できるものであって、「やりたいこと」に勇気をもってチャレンジする大切さをこのアニメは教えてくれる。
特に、主人公の千歌ちゃんがいつも前向きに明るく、みんなを導いてくれるのだ。
彼女の存在はこのアニメのひとつの見どころだと言っても過言ではない。
その後、3年生の「黒澤ダイヤ(くろさわだいや)」「松浦果南(まつうらかなん)」「小原鞠莉(おはらまり)」の3人も加わり、
「Aqours」は9人となってスクールアイドルの大会「ラブライブ」の優勝を目指して活動していく。
物語は、このように進んでいくのだが、9人ひとりひとりに焦点を当てたストーリーがあり、こちらもレビューポイントになっている。

レビューポイント②1人1人の物語も感動する。
例えば梨子ちゃんは、ピアノコンクールとライブの日が重なってしまい、自分の心に蓋をするようにライブ参加を決意するが、
千歌ちゃんから背中を押され、本当はやりたかったピアノコンクールに出場する話がある。
ライブもやりたい、でも、ピアノを諦めたくもない!そんな彼女の想いを千歌ちゃんがちゃんと気づている。
この時の話で披露されるライブ曲「想いよひとつになれ」は実際の声優さんたちが行うライブで細かく再現されている。
ラブライブシリーズは、それぞれの役の声優さんたちがそのままキャラクターを演じてライブを行うのが魅力の一つであるのだが、アニメを見ていることでよりその再現性の高さを知ることができる。

レビューポイント③アニメを見ることでライブの面白さがぐんと上がる。
アニメではほぼ毎話で曲が披露されていて、数多くの素敵な楽曲があるのも面白いところ。
曲数が非常に多いので、必ず好みの楽曲に出会えることだろう。
そして、アニメのキャラが歌って踊っていたところを実際のライブで目の当たりにすると、これ以上の感動はないだろう。

では最後に物語の話に戻ろう。
実は、彼女たちの通う高校は廃校の危機にあり、そもそもは学校存続のためにアイドル活動をしていたのだが、
ハッピーエンドを想定していたはずの「ラブライブ!サンシャイン!!」は、まさかの学校廃校という形で幕を閉じる。
努力が報われないという悲しい結末を迎えてしまい、ハッピーエンド好きからするとマイナス1評価になるかもしれないという点を踏まえ、今回のレビューは9とした。
だが、必ずしもハッピーエンドで終われば良い作品であるとは言えないだろう。
少なくとも、廃校することによって、感動的なエンディングがあり、仲間たちの絆はより強くなったように感じる。
なぜなら、青春には必ず酸いも甘いもあるからだ。
辛い経験こそ、青春時代をより濃く素敵に演出してくれるのだ。
そんな「ラブライブ!サンシャイン!!」を今回はレビューした。
個性豊かなキャラクターも多いので、きっと推しも見つかるはずだ。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
10

ごく普通の女子高校生がゼロからアイドルを始める物語

本作は『ラブライブ!』というアニメ作品の続編にあたる作品である。本作は静岡県の内浦を舞台にした物語であり、前作と同じく同じ学校に所属する高校生で構成されたアイドルグループ、スクールアイドルを題材にしたものである。
本作が素晴らしいのは登場人物たちがいたって普通の女子高校生であり、物語の展開としても決して奇跡のような出来事が起こらないという点である。前作の『ラブライブ!』でも、登場人物たちは普通の女子高校生ではあったが、そんな女子高校生たちがどんどん全国的に有名になり、学校も救い、栄光への道を駆け上がっていくシンデレラストーリーとなっていた。しかし、『ラブライブ!サンシャイン!!』では、挫折を多く経験する。スクールアイドルの大会に出て精一杯のパフォーマンスをしても全く評価されない。学校を統廃合の危機から救おうと奮闘するもあと少しのところで阻止はかなわない。
そんな現実に何度もくじけながら、それでもあきらめずに努力し挑み続け、スクールアイドルとして成長していく彼女たちの姿は応援せずにはいられないし、後半は涙なしに視聴することはできない。また声優も『ラブライブ!』に憧れてオーディションを受け、見事にチャンスをものにした人たちで構成しているため、キャラクターのひたむきに努力し輝く姿と見事に重なる。視聴者も声優もキャラクターも一体となって一つのものを目指していける。それが『ラブライブ!サンシャイン!!』という作品なのだ。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
10

アクアだけじゃないセイントスノーもメインキャラ

2016年から2シーズンにわたって放送された作品で、ラブライブシリーズの第2弾。
Aqoursはミューズよりも音楽番組やメディアの露出が多い反響ぶり。全26話で印象深いのはセイントスノーとアクアのやり取り。1期の第7話でセイントスノーが初登場。ラブライブの予選会で最下位という結果だったアクアに対し、理亞がラブライブは遊びじゃないと一喝したところは未だに強烈な一言だった。また、アクアの千歌とカラオケで対面した際に理亞がこの子バカなのとまた一喝。正直1期の時は理亞に対しいい印象がなかった。しかし2期の8・9話でセイントスノーのメイン回が描かれることに。北海道地区の予選会に招待されたアクア。セイントスノーの出番になったが曲披露の最中に理亞とせいらがぶつかってしまい曲も途中でストップする事態に。その後2人を励まそうとセイントスノーが働いているお汁粉屋に突撃訪問したが、ルビイはこの時、理亞が部屋で1人号泣している姿を見てしまい、しまいには理亞からさっきのこと言ったらただじゃ置かないからと言われる始末。その後ルビイは理亞を呼び出し姉の話になり口論するもルビイの激励により理亞が少しずつではあるが打ち解けるようになる。9話では善子と花丸も合流し4名でそれぞれの姉に成長したところを見せるべく楽曲制作をすることになりそれがのちのセイントアクアスノーというスペシャルユニット結成に発展する。また、ドラマCDでもセイントスノーの2名がアクアの地元沼津に訪問しおもてなしや家出のエピソードが描かれており今ではすっかりアクアとセイントスノーは友情関係となっている。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
10

タイトルなし

このアニメは1期と2期に分かれており、1期ではAquorsの結成までの道のりや、ライバルグループ・セイントスノーとの出会いの回を描いている。その中でもラブライブというコンテンツを覆した人物こそやはり1期の第7話で初登場した理亞と言っていいだろう。8話にAqoursにたいしてラブライブは遊びじゃないと一喝したことやメンバーにあの子バカなの?と暴言を言う始末だった。しかし2期の9話ではその理亞のメイン回が放送される反響ぶり。8話の北海道予選で敗退してしまったセイントスノー。姉妹の空気が悪くなっていた矢先Aquorsがセイントスノーの自宅に訪問。そこでルビイは理亞が1人で泣いているところを目撃する。後日ルビイは理亞に話したいことがあると連れ出し2人は姉のことでケンカになってしまうもののルビイはこのままじゃいけない。姉たちに成長したところを見せるために新曲を自分たちで作詞することを提案。花丸と善子も合流し1年生チームで時間をかけやっと完成する。心を開き始めた理亞だったが実は通っている学校では図書室にこもっていたりクラスに馴染めずにいたことが判明。そこでルビイは北海道のクリスマスイベントにアクアとセイントスノーが合体したセイントアクアスノーとしてイベントに出演することをイベント関係者に直談判し承諾を得る。そこに実は理亞の同級生も駆けつけセイントスノーのことを応援していたと聞き理亞は涙を流す。そして、1年生チームだけでなく他のアクアメンバーやせいらも合流しイベントは無事成功する。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
10

ラブライブ!が他のコンテンツと違うところ

「ラブライブ!」とは、スクールアイドルと呼ばれる女の子達が廃校寸前の母校を救うために、スクールアイドルにとっての甲子園「ラブライブ」で優勝を目指すという物語です。
アニメ自体は奇をてらわない王道系のストーリーで、誰にでも先が読める展開なのですが、ラブライブに関わっている全てのスタッフさん達の愛がこの作品を素晴らしいものにしています。
また、ラブライブの大きな特長として、クオリティの高いPVがあげられます。今までアイドル系の仕事などは一切したことのなのいサンライズさんが本気を出すと、ここまでのモノができるのだと…まさにガンダムは伊達じゃなかった訳です。声優さんたちも最初は素人同然の人までいて、最初のうちは散々な言われ方をしていましたが、先ほども出てきた「ラブライブに対する愛」の深さゆえ、徐々にすばらしい演技をするようになります。これは有名なエピソードなのですが、声優さんは通常自分の出番が終了すると帰るそうなのですが、この作品の声優さん達はみんなが終わるまで一緒に待っている程の結束力の高さだったそうです。もちろん、ラブライブ!を支えるファンの愛も半端なものではなく、ラブライブを作る側とラブライブを応援する側との【相思相愛】がここまで巨大なコンテンツに育て上げたのだと私は思っています。