ふしぎの国のアリス

『ふしぎの国のアリス』とは、ルイス・キャロルによる児童向け小説「不思議の国のアリス」を原作としたアニメーション映画である。ウォルト・ディズニー・プロダクションによって制作された。1951年公開。
主人公の少女アリスは服を着た不思議な白うさぎを追いかけ、穴に落ちてしまう。そこは何もかもあべこべな不思議な国であった。その世界の食べ物を食べると、アリスは体が大きくなったり、小さくなったりする。また、詩を読む芋虫やチェシャ猫、イカれ帽子屋、ハートの女王など一風変わったキャラクターに出会い、不思議な体験をするお話である。
本映画はカラフルな色遣いのミュージカル映画である。また、原作にあるナンセンスな言葉遊びは減らされているが、元々ある意味不明さは本映画にも含まれ、全体を通しシュールなコメディ要素が強いものとなっている。原作との相違として、続編である「鏡の国のアリス」のキャラクター、トゥイードルディーとトゥイードルダムが登場している点などがある。
公開時の興行収入は523万ドルと言われており、この年公開の映画の中では世界5位となっている。また、日本では1953年に公開され、アリスのキャラクターや世界観など現在も人気な作品である。

ふしぎの国のアリスのレビュー・評価・感想

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ふしぎの国のアリス
10

可愛らしさも満点、思わずフフッとなるような展開と登場人物

主人公のアリスが、広い野原でお姉さんの読み聞かせをつまらなそうに聞いているシーンから始まります。
そのうち飼い猫のダイナと歌を歌いながら勉強をほっぽり出して歌を歌いながら遊んでしまうのですが、そこで見かけたのが
赤いチョッキを着て懐中時計を持ち、なにやら慌てて走り去っていく不思議なウサギ。

自由奔放で好奇心旺盛なアリスはウサギを追いかけて深い深い穴に落ちていきます。穴の先で待っていたのは双子のディーとダム、喋る猫、イカれた帽子屋、トランプの兵隊に、この不思議の国の絶対的な存在であるハートの女王…。
好奇心がものすごく旺盛ゆえにどんなことにも食いつくアリスは、その物怖じしない性格でたくさんのキャラクター達とたくさんの不思議な世界を繰り広げていきます。

出てくるキャラクターはどれも可愛く、そのキャラクター独特の世界観、それに対するアリスのこれまた独特な捉え方、どれもこれもが可愛くて、私はすごく大好きです。
出てくるのはおかしなキャラクターばかりで、でも子供向けの作品なので複雑な設定は何もなく、ただ見ているだけでも思わず「ふふっ」と笑えてしまうよう物語です。

コロナ禍でピリピリしたこのご時世に、アリスのユニークで笑えてしまうような、それでありながらアリスの勇敢さに見ているほうも勇気をもらえるような、そんな物語をぜひいろんな方々に見てもらいたいです。