MALICE MIZER / マリスミゼル

MALICE MIZER / マリスミゼル

MALICE MIZER(マリスミゼル)とは、ボーカルのKlaha、ギターのMana、ギターのKözi、ベースのYu〜ki、ドラムスのKamiの五人からなる日本のロックバンド。シングル曲「ヴェル・エール 〜空白の瞬間の中で〜」でメジャーデビュー。
かつては、シンガーソングライターのGACKTもボーカルをつとめていた。メジャーデビュー後、ライブなどで精力的に活動する。しかし1998年11月、メンバーとの確執から、当時のボーカルであるGACKTが失踪。翌年1999年GACKTはバンドを脱退する。
さらに1999年6月21日、Kamiがくも膜下出血で逝去。しばらく三人での活動を行う。2000年7月、Klahaがボーカルとして加入。2001年12月31日、2001年いっぱいでバンドの活動の停止を発表。その後、ManaのソロプロジェクトMoi dix Mois(もあでぃすもあ)のライブイベントで、Mana、Közi、Yu〜kiの三人は、MALICE MIZERとしてセッションを何度か行ったりもしている。

MALICE MIZER / マリスミゼルのレビュー・評価・感想

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MALICE MIZER / マリスミゼル
10

MALICE MIZERの有名な曲を集めたアルバム

メルヴェイユ、というアルバムはマリスミゼルの有名な曲を集めたアルバムになっており、このアルバムでバンドを知った人もいるかもしれません。僕は初めてバンドの名前を知って興味を持ち、聴いてみたいなと思いアルバムを借りました。実際に聴いてみるとサウンドが激しいものや悲しいもの、元気になるものなど様々で何回耳にしても飽きのこない曲調だったので借りてよかった、と思います。さらにライヴ映像もとても華やかで、メンバーそれぞれ綺麗な衣装を身に纏いながら演奏するシーンは必見です。
カラオケにも何曲かありますが、本人映像が僕が知る限りではほとんどなく、一ファンとしては少し寂しい感じがします。しかし、カラオケで歌えることで、難しい曲でも歌詞を覚えるきっかけになったり、さらに歌うことによってその曲に興味が湧いたり、とある意味冒険している気分にもなります。

そもそもこのバンドを知るきっかけを作ったのは母親で、「聴いたら絶対好きになるよ」と勧めてくれたので母にはすごく感謝しています。

これを機に、皆さんもこのアルバムを一度聴いてみてください。より多くの方々に知られ、幅広い世代に受け継がれることができたら嬉しいです。最初はバンドや曲の世界観に興味を示さなくても、いつかきっと親しむことができたら、と思っています。

MALICE MIZER / マリスミゼル
8

ジャパニーズカルチャーに強い影響を与えたビジュアル系バンド

90年代始めに登場したビジュアル系というジャンルの独自性をより強力に定義したバンドと言えます。
楽曲のクラシカルなアプローチや、ライブでの演劇的な要素は、後身のビジュアル系バンドだけではなく、アニメ音楽などにも影響を残したとも考えられます。またゴシックロリータという日本独自のファッションの確立にも、このバンドの存在は欠かせないと思います。
ただ単に90年代を代表する存在ではなく、タイトル通り現存のジャパニーズカルチャーの形成に強い影響を与えた存在だと思います。
90年代当時はバラエティー番組などへも出演しており、当時を知る人にすればGacktが在籍していたバンドというイメージが強いですが、ボーカルは三人変わっています。
それぞれの時期ごとに魅力があるので、少しでも興味がある人は動画などを見てお気に入りを探して欲しいと思います。
バンド自体は活動休止中ですが、メンバーそれぞれに活躍している姿を今も見ることができます。
今曲を聴いても楽曲の魅力は色褪せず、時代を感じさせないものばかりです。私自身も、このバンドに出会ってなければどのような人生を歩んでいたのだろうと思うほど、強い衝撃と影響を受けました。そのような人も多いのでは無いかと考えます。