ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カムのレビュー・評価・感想

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ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
9

名場面のオンパレード!これはすごい漫画

とにかく名場面、名台詞が多いです。巻数を重ねると失速する漫画もありますが、これは勢いが衰えません。ギャグとシリアスの二面性が心地よいタイミングで交代し、会話のテンポやストーリー展開の速度は読むのを疲れさせず、とにかく飽きさせません。とくにシリアスシーンの描き方は迫力満点です。
行動やセリフは当然のことながら、絶妙な表情から各キャラの背負う人生が垣間見えます。金塊争奪戦というストーリー上、死人が出ますが、死に様すら今までのキャラクターの生き様をそのまま体現した鮮やかなものです。一見無様に死んだように見えるキャラも、他のキャラの生き方を補正するように描かれているため、モブすら無駄死にしていません。キャラのひとりひとりから、壮絶なエネルギーを感じる作品です。
ギャグシーンでは、コミカルな顔芸が丁寧に緻密に書き込まれており、初見ではあまりの顔面崩壊っぷりに圧倒され、「やべえ」しか感想が出ませんでした。どのギャグシーンもインパクトのあるもので、誰かに見せびらかしたくなります。話が進むにつれ新キャラが続々出てきますが、それぞれのエピソードや人格が強烈なので、皆きちんと個性が出ています。こんなに楽しい人間模様は久しぶりです。非常に興奮しています。わたしは自信をもって、この漫画をおすすめします。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
9

時代背景とアイヌの歴史が面白いくらい分かる

友人おすすめで無理やり渡されたマンガだったので、はじめは気乗りがせず、絵があんまり好きじゃないかも…日露戦争後の北海道の歴史なんて全然興味がないと思って読んでいたのですが、敵味方問わず出てくる変態とよぶべき愛すべきキャラクター達が全裸で戦ったり変顔をしたり、銃を打ちながら「勃起!!」と叫ぶようなシーンも多く含まれておりプッと吹き出してしまうような事が多々ありました。
戦いのシーンこそ血が出たり、腸が出たり、耳が削がれたりとありますが、キャラクター一人一人の個性が立っていて全くグロテスクに感じることはありませんでした。また、作品の中ではさまざまなアイヌの伝統料理を紹介をしていてこれも興味深く、例えばチボプサヨ(ジャガイモとイクラのお粥)鮭のチタタプ(顎の肉をネギトロにしたようなもの)等、本当に美味しそうな料理が出てきたと思うと、猟の場面では愛らしいリスや、ネズミ、ラッコ等本来愛でるべき動物を捕獲し新鮮な脳みそを生で食べたり、皮を剥ぐなど調理の詳しい工程も丁寧に載っていて勉強になりました。どの食べ物を食べるときも「ヒンナヒンナ」=食事、食べ物、生き物に感謝というアイヌ語が用いられていてアイヌの人たちの自然への感謝の気持ちが要所要所に散りばめられていてスーッと頭に入ってくるようになってます。北海道の主要都市や網走監獄など私たちが耳にしたことのある場所が舞台になっているためその町の歴史なども学べるようになっています。今は北海道を出て樺太を旅しているので今後の展開にも目が話せないです。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
10

シリアス・グルメ・爆笑!多彩な要素に圧倒的な世界観に脱帽!

過去に漫画賞を受賞した作品で、舞台は明治時代の北海道。日露戦争帰りの主人公「杉本佐一」とアイヌ民族の少女「アシリパ」、それを取り巻く強敵たちが金塊を求めて戦うストーリー。
一見シリアスな漫画と思いきや、他の作品ではまず見られないヒロインの堂々とした顔芸、アイヌ文化や、濃厚なホモ展開、グルメ漫画のような思わず食べてみたいと思わせるヒグマやウサギなどの獣料理の数々。”なんでもあり”なゴールデンカムイの世界観にすぐに魅了されてしまいました。
作中に出てくる武器には、実際にこの時代に使用されていた三十八年式歩兵銃や村田銃などが登場。レトロな武器が多数登場し、ガンマニアにもたまらないポイントになっています。この金塊争奪戦を指揮した「土方歳三」や、金塊のヒントを入れ墨にいれた変態囚人たちも数多く登場し、濃すぎるキャラクターたちも人気の秘密だと思います。
今回鍵を握る少女・アシリパのいるアイヌ民族の独特な伝統や考え方は、今の現代では忘れがちな心も教えてくれます。食べ物に感謝する言葉「ヒンナ」などなど。この作品の他の漫画にはない知恵と魅力が満載の作品です。2018年にはアニメ化もされ、第二期の網走監獄編で終了を迎えました。本誌の方では樺太編へ突入し、杉本たちは金塊を手に入れられるのか?今後の展開が見逃せません!

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
10

知ってるはずなのに全く知らない世界観!

日露戦争、新選組、アイヌ、北海道、熊とどれも皆知っているワードであり、実際の日本の歴史をベースにした話なのに、今までされてない所にフォーカスされており、とても新鮮な漫画作品です。
あらすじは、金塊の隠し場所を見つける為に暗号化した刺青を入れた脱獄囚達を探し出す、という明治時代末期が舞台のもの。仲間になる者、裏切る者、邪魔する者と様々な思惑を持ったキャラクターが出て来ます。

この作品で印象的なのは、細かな描写のアイヌの文化です。
ヒロインのアイヌの女の子が語るアイヌ文化は、信仰・食事・生活様式など多岐に渡り、その神秘的で目から鱗の内容に興味がつきません。
この作品を知る前に阿寒湖周辺に旅行をしたのですが、当時はアイヌ文化に興味が無く立ち寄らなかったので、今度改めて阿寒湖のアイヌコタンに行きたくなりました。
単行本の巻末には多くのアイヌに関する参考文献が載っており、作者の勉強っぷりが窺えます。
そして、何よりキャラクターが皆魅力的です。

それぞれ理想を持った芯の強い人物達で、簡単に善悪では分けられない所が物語に深みを与えています。
主人公の杉元は、普段は三枚目キャラですが戦いに強く男気があり優しさも持ち合わせて文句なしにカッコイイ!
そんな主人公は、日露戦争に出征した作者の曽祖父と同じ名前だそうです。
脱獄王や凄腕スナイパー、マタギなどバラエティ豊かなキャラが出て来ます。その上を行く脱獄囚達のキャラも必見です。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
10

明治時代末期の北海道を舞台に繰り広げられる、隠された金塊をめぐるサバイバルバトル

明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道が舞台。北海道のどこかに隠された金塊をめぐるサバイバルバトル漫画です。
タイトルの「ゴールデンカムイ」は、英語のGoldenとアイヌ語のKamuyを組み合わせた造語で、作中でも当時のアイヌ文化が豊富かつ丁寧に描写されています。

網走監獄の獄中から仲間に金塊の在処を伝えるため、金塊の隠し場所を示す入れ墨を囚人たちの体に彫り、脱獄させた「のっぺら坊」と呼ばれる男。その「入れ墨人皮」は獣のように皮をはぎ、すべてを組み合わせ暗号を解く必要が。
不死身の男と呼ばれた主人公・杉元佐一と、天真爛漫なアイヌの少女・アシ(リ)パ。杉元は幼馴染であり眼病を患っている梅子の治療費を得るため、アシ(リ)パは殺された父親の仇をとるため、二人は手を組みます。アシ(リ)パの父親を含むアイヌを殺害し金塊を奪った、「のっぺら坊」と呼ばれた男は一体何者なのか。金塊はどこに隠されているのか。
杉元たちと同じように金塊を狙う人間の中には、陸軍第七師団・鶴見中尉、戊辰戦争で死んだはずの新選組鬼の副長・土方歳三など、濃いキャラクターが勢ぞろい。また「ゴールデンカムイ」は、ハラハラするサバイバルバトルだけでなく、戊辰戦争、日露戦争など歴史ロマンの要素も強く、アイヌ伝統の狩猟やグルメも魅力のひとつ。鹿肉、馬肉、ニシンなど、思わず「ヒンナヒンナ」と言ってしまいそうなものばかり。
アニメ化され、2018年秋には第二期の放送も決定した「ゴールデンカムイ」杉元たちは金塊の在処へたどり着けるのか、のっぺら坊ほ正体は一体何なのか、この先の展開に目が離せません。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
8

タイトルなし

ゴールデンカムイは、日露戦争直後の北海道で莫大な金塊を巡って繰り広げられる戦いが描かれます。
ダイナミックな戦闘とギャグ、アイヌの豆知識と北海道グルメ情報が楽しめます。
特に作品に登場する敵も味方も粒ぞろいの個性的なキャラクター達が非常に魅力的です。

そのキャラクターの中でも敵か味方か判断がつかない謎の男、「尾形百之介」が人気を集めています。
第7師団歩兵第27聯隊に所属している上等兵であり、類を見ない狙撃の腕を持つクールな青年だが
主人公グループに属しつつ「裏切者ではないか?」という疑いをかけられながらも共に行動しています。
彼は過去には父の妾であった母親を毒殺し、腹違いの弟を戦争にまぎれて殺し、最終的に愛情と認知を求めたはずの父親すらも殺してしまうという、おそろしいバックボーンを背負っています。しかし、おちゃらけた主人公達と共に行動していくうちに別の面が見えてきて、ギャップが魅力的なキャラクターです。

北海道の厳しい寒さ、狼や熊、鯱などのダイナミックな動き、銃や砲撃、そして主人公杉元や尾形を始めとするキャラクター同士の激しい戦闘など、そのどれもが見どころ満点です。