不機嫌なモノノケ庵

不機嫌なモノノケ庵のレビュー・評価・感想

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不機嫌なモノノケ庵
10

思いをとても優しく描いた、妖怪アニメ

色がとても鮮やかで、妖怪たちとの出会いを描いた物語「不機嫌なモノノケ庵」は、とっても素敵な心温まる作品です。
主人公は二人の男の子で、妖怪の事を信じていなくて、ある日、妖怪にとりつかれてしまった高校生の男の子と、妖怪祓いをする男の子が出会う事で、物語が始まります。
妖怪にとりつかれた男の子は、妖怪祓いの男の子と出会い、妖怪の気持ちを知り、自分に出来ることをしたいと思うようになります。
妖怪たちの願いや思いを受け止めて、叶えていくシーンがすごく優しくて、見ていると温かな気持ちになります。
妖怪たちは、皆とっても可愛くて、妖怪たちが妖怪の世界へと感謝をしながら旅立つ時のシーンは、感動して、とても心温まります。
その旅立ちの時に流れる、ゆったりとした優しい音楽も、とっても素敵で、ほっとします。
アニメの第1期は全13話で、最終回で、妖怪が見えなくなってしまった男の子を助けようと、妖怪の世界へ旅立った妖怪たちが、もう一度人間の世界に来て助けるシーンは、とても感動しました。
誰かを思う気持ちを、優しく描いた、素敵な作品です。
エンディング映像で、お花見のシーンがあるのですが、第一話では主人公2人と妖怪だったのが、少しずつ増えて、最終回のエンディングでは、たくさんの妖怪たちをお花見をしているシーンになっていて、すごく素敵でした。
妖怪たちとの出会いが、丁寧に、大切に描いていて、すごく素敵な妖怪アニメです。

不機嫌なモノノケ庵
8

妖怪のために祓う『妖怪祓い』が熱い。

ふとしたことで妖怪に取り憑かれた主人公の芦屋(あしや)が、妖怪を祓える安倍(あべの)と出会い、助けてもらったことから、妖怪と関わっていく。
一見すると王道妖怪ストーリーのように思えますが、安倍は妖怪のために妖怪を隠世(かくりよ)に祓うという妖怪第一主義者で、隠世に祓って貰いたい妖怪の依頼をうけて、現世(うつしよ)と隠世の扉を開くモノノケ庵の主。芦屋は、取り憑かれた妖怪を祓ってもらった料金が払えずにモノノケ庵でバイトをすることに。
モノノケ庵で出会う妖怪は、気の良い妖怪もいれば人間嫌いの妖怪もいる。妖怪と人間の関わり方や、妖怪の思いを少しずつ理解しながらバイトを続ける芦屋と、人間から距離を置いて妖怪のために働いてきた安倍が、芦屋と仕事をすることで少しずつ変わっていく。
式神や陰陽術のような派手な見せ場はなく、誠意ある言葉と行動で妖怪のために尽くす『妖怪祓い』は読んでいて心が温かくなります。隠世の存在や、モノノケ庵に関わる人間、妖怪も含め様々な謎も散りばめられていて、先のストーリーも気になりますが、個々の妖怪との関わり方も丁寧に描かれているので、この世界にずっと浸っていたくなるような魅力のある漫画です。