ちるらん 新撰組鎮魂歌

ちるらん 新撰組鎮魂歌

『ちるらん 新撰組鎮魂歌』とは、原作・梅村真也、作画・橋本エイジによる日本の漫画作品。『月刊コミックゼノン』(ノース・スターズ・ピクチャーズ→コアミックス)にて2010年から連載が開始された。また2017年1月より3月までは、スピンオフ作品『ちるらん にぶんの壱』を原作とした短編アニメが放送された。
本作は、幕末の志士集団である新撰組を題材にした作品であり、市川真琴という女性記者が新撰組の生き残りである永倉新八から話を聞くという形で、彼らの生涯や活躍が描かれる。その中でも主人公である土方歳三や沖田総司の友情や戦い、葛藤の描写は秀逸と評判。また、歴史的な出来事や登場人物が漫画内で描かれるため、リアリティのある物語展開も特徴である。さらに、橋本エイジ独特の画風や、緊迫感あふれるバトルシーンも魅力のひとつとなっている。
『ちるらん 新撰組鎮魂歌』は、幕末を舞台にした作品として、歴史ファンや漫画ファンから高い評価を得ている。

ちるらん 新撰組鎮魂歌のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ちるらん 新撰組鎮魂歌
9

激動の幕末を戦い抜いた男たちの物語

こちらの作品は、梅村真也先生の作品で江戸末期の壬生浪士組(後の新撰組)が立ち上がり反幕府軍と戦い始めるところから始まるのである。
誰もが聞いたことのあるような過去の偉人たちが、非常にかっこよく描かれており歴史に興味がない漫画好きにも読み進められること間違いなしだ。
しかし、キラキラし過ぎてはおらず、熱く男くさいシーンもたくさん描かれており歴史好きにもたまらない作品にもなっているのである。
後の新撰組副長となる土方歳三が主人公として描かれている作品となっており、
土方歳三の成長と仲間との絆、裏切りなど常に新しい展開が次々と繰り広げられており、激動の幕末の世界にのめり込んでしまうこと間違いなしだ!
新撰組が描かれている漫画作品は日本に多く存在しているが、幕府が無血開城をして倒されるところまで描いている作品が多い印象である。
しかし、「ちるらん 新撰組鎮魂歌」では、土方歳三の一生涯を描いているため幕府が無血開城した後も描かれているのが特徴である。
そして、作品の面白さは落ちることなく次々と展開が進んでいくので、読者を新しい世界へと導いてくれるのだ。
男女問わず楽しんで読むことが出来る作品となっているので、是非おすすめしたい作品だ。

ちるらん 新撰組鎮魂歌
10

これはマンガであり心の着火剤です

江戸時代末期に活躍した新撰組がモデルとなっています。
主人公は土方歳三。
この漫画で土方は現代で言うところの『ヤンキー』の様に描かれているますが、かといって史実から極端に逸れているわけではなく、実際に起きた事件を元に、個性豊かなキャラクターたちが奮闘していくのです。
土方の他にも他の新撰組隊士や幕府軍、薩長軍の隊士にも焦点が当てられ、それぞれの想いや行動が丁寧に描かれています。
幕府方についた彼らは愚かだったのかもしれません。
もっと長生き出来たのかもしれません。
しかし、義を貫き、散っていった彼らが真の侍であると思わせられる作品なのです。

ちるらん 新撰組鎮魂歌
10

マンガを読みながら歴史を学べる

男の人や歴女と呼ばれる人たちに大人気の新撰組。
彼らの活動を史実とオリジナルを交えてカッコよく描いた作品がちるらんです。
この作品の見どころの一つはキャラクターがカッコいいこと。新撰組を題材にした作品はキャラクターのかっこよさが売りになることが多いですが、この作品のキャラクターは男がみて惚れる漢だと思います。
それも、土方さんや沖田さんといった主要キャラクター以外もカッコよく描いてあり、どの登場人物にも愛着を持ち共感できると思います。
特に私のオススメは土方さんですが、最初のヤンチャなお兄さんだった土方さんが成長して鬼の副長になっていく姿。そしてあらゆる困難に負けない精神的な強さ、剣術としての強さは憧れの対象になります。
また、藤堂平助のように、人間的な弱さを持ったキャラクターも描かれており感情移入せずにはいられません。
そして、ストーリーも史実をもとに記載しているので、ちるらんを取っ掛かりに新撰組に興味が湧くこと間違いなしの作品です。
幕末を題材にした作品は多数ありますが、おーい龍馬や、薄桜鬼などと並べてオススメできる作品の一つです。
女の人にはちるらん二分の一という、コミカルなキャラクターのものもあり、男性、女性ともに読むことのできる作品です。