監獄学園 / プリズンスクール

監獄学園 / プリズンスクール

平本アキラ原作の学園漫画作品。2011年2月より週刊ヤングマガジンにて連載中で既刊25巻に及ぶ。アニメ化や実写ドラマ化もされマルチにメディア展開されている。
元女子高が共学化されたことにより入学したキヨシ、しかし事件に巻き込まれ牢屋に閉じ込められてしまう。仲間と共に退学阻止を目指す青春脱獄漫画。

監獄学園 / プリズンスクールのレビュー・評価・感想

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監獄学園 / プリズンスクール
9

人類の永遠なるテーマ!純愛vs性欲

女子高が共学化した一年目、入学してきた男子はたったの五人だった。彼らからしたらそこはもう、約束された楽園、だったはずなのに…いやノゾキをした彼らが普通に悪いんだが。
裏生徒会なる存在に捕まり、校内の監獄へ入れられてしまう。なんでそんな建物があるんだ!と思うが後々わかる。主人公は女の子とデートのために脱獄しようとして柵を弄し奮闘するが…そんなことよりもとにかくエロいです。
高すぎる画力による視覚的エロさ。監獄という状況が生み出す卑猥…いや単に登場人物がみんな変態なだけかも。とにかく、脱獄のアプローチも十分面白いのに、結局読者の脳内にはエロしか残らないというもったいなさ。つまり、くだらなさ過ぎて最高に笑える。
あ、あと男がもう一人出てきます、理事長です。変態です。女の子はみんな可愛いし、男子たちも時々、超カッコ良くなる。馬鹿なことでも真剣に立ち向かっていく人はカッコいい。
この物語は、愛する人のための戦いの最中に現れる、身のうちの欲望(性欲)との戦いこそが主題だと思われる。この葛藤に思春期の男子高校生が果敢に挑んでいく。何とも応援したくなるではないか。そして涙するだろう(笑いすぎて)。
脱獄してからも陰謀(性欲)渦巻く学園を生き抜く彼らの勇姿にご期待を。

監獄学園 / プリズンスクール
8

ギリギリアウトの監獄

監獄学園と聞いて、まずどのような作品を想像するだろうか。難しい作品を思い浮かべる人も少なくないだろうと思う。しかし、この作品は一言で言えばギャグアニメだ。加えるなら、ちびっ子には絶対に見せたくない、大人が腹を抱えて笑うギャグである。
男女共学の初年に入学してしまった男子五名と、彼らを陥れようとする「裏」生徒会の攻防を主に描いた作品だ。神谷浩史演じる「キヨシ」を主人公とし、三国志オタクの「ガクト」、気は優しくて力持ちのマゾヒスト「アンドレ」たちを含む非常に濃いキャラの男子たちが、序盤で女子風呂の覗きを決行し、捕らえられるところから全ては始まる。男子高校生の悲しいサガである。
共学に断固反対の姿勢を貫く「裏」生徒会の役員たちも、自由自在にカラスを扱う会長を始め、豊満なボディを惜しげなく晒す副会長等の濃厚なキャラクターたちがこの作品のアウト感を前面に押し出している。
学校内に(何故か)存在する監獄、通称プリズンに収容されたキヨシたち五人が、厳しい監獄生活をブレイクしようと奮闘する様を、これまた豪華なキャストが演じており、馬鹿馬鹿しい青春を、見る者の笑いに変えてくれる。映画等の作品タイトルをいじったサブタイトルを見るだけで、ふっと笑みがこぼれる人もいるだろう。頭を空っぽにして笑いたいときにオススメの作品だ。