夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friendsのレビュー・評価・感想

レビューを書く
夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends
10

10年続く深夜アニメ

夏目友人帳は、LaLaという少女雑誌に掲載されている緑川ゆき先生の漫画作品です。アニメ化や小説化映画化などもされている人気長寿作品です。
主人公である男子高校生の夏目貴志と、その用心棒ニャンコ先生が出会う、妖怪や人間とのかかわり合いを描いた繊細な作品となっています。
連載は少女誌ですが、内容は老若男女へだてなく楽しめるゆったりした世界観になっています。夏目貴志は身寄りがなく現在は遠縁の藤原夫妻に居候していますが、藤原夫妻もほんわかとしていて、優しさに触れることのできる漫画だと思います。
アニメ化もされており、10年目となる今年は劇場版が制作されるなど、アニメも長く愛されています。
作画が崩壊することも無く、色づかいや挿入される音楽が非常にマッチしていて、深夜の枠以外でももっと放送されてほしいと思える作品です。
キャラクターも魅力的で、夏目貴志の周囲の人たちは優しく、時に悩みを抱える人間らしさがあります。登場する妖怪も、姿かたちが面白く可愛らしく見ていて飽きません。用心棒であるニャンコ先生は、見た目とは裏腹におじさんボイスで惹きつけられるし、大妖怪のくせして行動はほとんどネコというギャップが面白いです。
登場人物は多くはありませんが、登場妖怪がかなり多いです。多くの場合1話完結なので途中からでも十分楽しめますが、謎めいた祖母夏目レイコを追うというサブストーリーもあるので始めから読むほうが良いと思います。

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends
8

心温まる妖怪ストーリー

ストーリーや絵柄など、独特の雰囲気や世界観があり、読む人の好き不好きが分かれる作品かと思います。絵柄が気にならない、妖怪ものが嫌いではない方には、大変オススメです。

主人公の夏目が特異な生い立ちのため、ほのぼのとしたストーリーだけではなく、少しシリアスな、胸がぎゅっとするようなストーリーもあり、楽しんで読み進めることができる作品です。
妖怪と人間の出会いや別れ、そして関わり方に優しい夏目は心を痛め、四苦八苦しつつも、大切な仲間を見つけて共に助け合い、成長していく夏目を、暖かく見守りたい気持ちにさせられます。

一話完結型のお話もいくつかあるため、気軽に読み進めることができます。単行本のラストには、作者緑川ゆきさんからの各話の解説を読むこともできるため、作者の作品への思いや感情をより深く知ることもできます。

また、この作品はアニメ化もされており、現在6作が放送されていますが、2018年9月には劇場版も公開予定です。
本作品のキャラクター、ニャンコ先生という猫のキャラクターがとても人気で、ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズ化もされています。

漫画を読んでうるっとしたい方、心温まりたい方は是非夏目友人帳を読んでみてはいかがでしょうか?

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends
8

しっとりとした感動がある「夏目友人帳」

友人帳に書いてある名前を、妖怪たちに返していくという物語。
幼少期に両親を亡くし、親戚の家をたらいまわしにされた主人公が自分になかなか「幸せ」を許せないところが、とても現実味があり、何か考えさせられるような感じがします。
良い友達や優しい里親に恵まれながらも、どこか自分には幸せを手に入れられないと思い込んでいるところ、でも、幸せになりたいと強く願う気持ち。その葛藤が真実味があって、共感させられます。それと同時に、普通の人間には見えない妖怪たちとのふれあいが、とても面白いです。
妖怪たちの問題を解決したり、妖怪たちの心の傷を一緒に癒すことで、自分も癒されていく。そんな体験をしながら、友情や愛情を学んでいく主人公は、どこか、現代の多くの人たちが抱えている寂しさのようなものを見ているようで、涙が出ることもあります。
絵も好きです。なんといっても、妖怪たちがとても魅力的に描かれています。「にゃんこ先生」は、普段はぽっちゃりと愛らしく、どこか憎らしく、でも、いざとなるとかっこいい! ファンがたくさんいるのもうなずけます。思わず、にゃんこ先生のキャラクターを発見すると買ってしまいます♪ しっとりと、どこか感動して見てしまうマンガです。

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends
10

優しさがしみる作品です!

夏目友人帳は、主人公である夏目貴志が他の人には見えない、妖という存在が見えることでさまざまな出来事に巻き込まれていくお話です。タイトルでもある友人帳というのは、夏目の祖母のレイコが同じく妖の見える人で、その妖を相手にした際に、打ち負かした妖に名前を書かせ、まとめたものです。この友人帳にある妖の名前は、それがあればその妖を自由に使えるという結構危険なものです。その友人帳は、レイコが若くして亡くなり、遺品として主人公の手に渡ります。そしてその友人帳を巡り、さまざまな妖たちが夏目の元へ訪れます。いろんな事情を抱えた妖と夏目の出会いが感動ものです。

この作品と見所、というか感動するところは、主人公夏目の心境にあると思います。夏目は妖が見えることで人から気味悪がられ、また、祖母のレイコが亡くなっただけでなく両親も早くに亡くなってしまい、親戚の家を転々とするのですが、そこでの扱いも良くないというのは悲惨な状況を生きてきました。そんな中にいたのに、夏目自身があまりグレていないというか、歪んでいないのです。みていただくと良くわかると思うのですが、すごく優しい心を持った少年です。はじめの頃は多少ツンツンした態度をとってはいるものの、誰かが困っているとつい手を差し伸べてしまうような性格をしています。

この作品では、夏目の心の中の声が多く出てきます。その言葉が優しく、心にしみていくものが多いのです。そこが一番見所だと思います。なので私は日常で感動したいと思った時、癒されたい時にこの作品をみています。夏目友人帳は少女漫画ですが、男の人も読めるような内容になっています。アニメでもやってましたので、ぜひ一度見てみてください!

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends
8

人間と妖の物語

妖(あやかし)と人間との優しい物語。主人公、夏目 貴志(なつめ たかし)が妖のニャンコ先生に出会う事によって成長していくお話です。
貴志は亡くなった祖母のレイコと瓜二つのせいで、よく妖に襲われていた。
若い頃レイコは妖に勝負を持ち掛けて、勝てば名前を奪って友達契約をしていた。
その契約書のことを友人帳と言う。名前を取られた妖たちは、友人帳の持ち主に呼ばれれば従ってしまう。その為多くの妖たちが友人帳を手に入れようと、貴志を襲う。
ニャンコ先生との出会いも怖い妖に襲われて逃げ回っていた時に、偶然封印を解いてしまった事が始まり。
斑(まだら)の封印を解いてしまい、怖い妖から助けてもらった。斑は友人帳を他の妖たちに渡したくないので、用心棒を引き受ける。
斑は普段、招き猫の置物を依代にしている。ニャンコ先生とは貴志がつけた斑の呼び名で、別名も沢山ある。
ニャンコ先生と友人帳のおかげで、妖たちと仲良くなっていく。
同じように妖が見える者たちや妖に関係するお仕事をする者たちに出会っていく。
妖たちの思い。その妖たちが見える者の思い。妖を嫌う者の思い。それぞれの思いが丁寧に描かれていて、疲れた心癒やしてくれる、そんな物語です。