四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in Aprilのレビュー・評価・感想

レビューを書く
四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

クラシックと映像美で魅せる複雑な人間模様

中学三年生のピアニスト有馬公生と、同級生のヴァイオリニスト宮園かをりが、音楽や周りの人間と関わる中で自分自身が抱える問題と向き合い、高め合い、惹かれ合っていくお話です。
主人公である公生がとても気の毒に思えました。母親なりに自身の命が長くないことを悟っての厳しい指導だったのでしょうが、母親に対して抱いていた複雑な愛憎と向き合う前に死別してしまい、苦しんでいる様子は胸が締め付けられました。
すでに病に伏せていた母親に対して、「お前なんか死んじゃえばいいんだ」と思わず言ってしまったこと。自身の悔恨が母親の記憶をどんどん暗く苦しいものにしてしまい、いつも傍らに母親の暗い影を見ているところは、何らかのトラウマを抱える人は感情移入してしまうのではないでしょうか。
公生は母親の死後、自分が演奏するピアノの音が聞こえなくなり、ピアニストとしての道は途絶えていました。そんな中、ある日突然現れた無名のヴァイオリニストかをりと出会い、明るく強引な彼女に振り回されながら、再び演奏の舞台に引き上げられます。かをり自身もまた、胸に秘めた想いを抱えてヴァイオリンを奏でていました。
初めはかをりに引っ張られるだけだった公生ですが、ピアニストとしても男としても、どんどん強く逞しくなっていきます。
互いに影響し合い、支え合い、作中何度も出てくる舞台上での演奏シーンは、どれも見ていて胸が熱くなります。
音楽と映像がとても美しい、切ない、素晴らしい作品です。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

涙なしには見れない音楽系アニメ

四月は君の嘘は新川直司作品の音楽アニメになります。
主人公・有馬公生はロボットのような正確な演奏でコンクールを総なめした元天才ピアニスト。
母の死により、音が聞こえなくなってしまいコンクールには出なくなってしまった。

そんな主人公・有馬公生が出会ったの同級生のヴァイオリニスト・宮園かをり。
彼女の強烈で個性的な演奏とキャラクター性により少しずつ主人公・有馬公生はピアニストとして音を取り戻していきます。
主人公・有馬公生を取り巻くキャラクターである幼馴染・澤部椿、親友・渡亮太、ライバル相座武士や井川絵見の後押しにより少しずつ音楽の道へ戻っていくストーリーは見ていて気持ちの良いものでした。
そんな中で、訪れるヒロイン・宮園かをりを蝕む病。
だんだんとヒロイン・宮園かをりと仲良くなっていた主人公・有馬公生が取っていく行動は必見です。
ヒロイン・宮園かをりの生きようとする姿は涙なしに見ることはできません。
タイトルにもある通りが「嘘」が色々な部分で生きてくるので、ストーリー後半は感動する部分も多いです。

原作のコミックスでは音がないため、感動は薄れてしまうのですがアニメ四月は君の嘘は音と動きがあるため非常に躍動感ある作品へと進化します。
声優さんの演技も素晴らしく原作よりもアニメで見ることをオススメしたい作品です。
絵も綺麗で良く動きます。

物語のラストにはとんでも展開もあり、ぜひ最後まで見て欲しい作品。
音楽好き、男性女性を問わず楽しむことができるのでアニメ好きな方には自信を持ってオススメできます。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

芸術のような作品

とても素晴らしい作品です。アニメを1通り見て最初に思ったことは、まさに芸術だった、ということです。
1シーンごとに描かれる情景、ところどころに散らばる文学的なセリフや心情、主人公たちが今まさに青春の中にいるという躍動感、ストーリーにおける絵の色使いの変化、これらの要素から、とてもきれいに整った芸術作品を見てるようでした。
ストーリーは、ある事をきっかけに腐ってしまった主人公が、様々な人と出会い、心動かされ、変わっていく、といった内容で、ストーリーが展開していくうえで、その登場人物達の心を最初に動かしたのは、実は幼少期の自分自身だったという事が徐々に視聴者にのみに明らかになっていきます。
私はこの、人間だれしも少なからず影響を与え合って成長していく、という大筋にとても魅力を感じました。
そんなストーリーの魅力と中学生らしい青臭さや物事に対する情熱、登場人物たちのライバル心や恋心などが合わさって、とても魅力的な作品になっていると思いました。
また、音楽を題材にしている作品ですが、クラシックの知識や興味が無くても見やすい作品で、逆にクラシック音楽やピアノの心地の良い音色に興味を持つきっかけにもなります。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

「感動」だけではない

この作品は、漫画で発表され、のちにアニメ化、実写映画化された作品で、今までに非常に多くの人に愛され、多くの人の心を揺さぶってきた作品です。この作品の素晴らしい点は、高校生の青春群像ドラマとして、恋愛・友情・家族愛などが織り交ぜられているだけでなく、クラシック音楽の魅力を与える作品であることです。私は主にロックバンドやポップスをメインで聞いて育ってきており、クラシックはおしゃれだけど眠くなってしまうため、あまり聞いてこない生活をしてきましたが、この作品を見て、すっかりクラシック音楽への見方が変わりました。主人公の心境に合わせた選曲、ピアニスト・バイオリニストの日々考えていること、見えない努力、登悩みや葛藤などヒューマンドラマではない点でも、どんどん引き込まれていく作品です。また作品の最終回に明かされるある事柄により、「もう一度作品を最初から見直したい」と思わせる仕掛けが隠されていることも秀逸で後世に残る作品だと思う所以です。この作品は、万人にお勧めできる作品だと思います。
学生物を見たい、感動する作品を見たいなどの方にはもちろん、現在挫折をし動けなくなっている、夢を諦めそれを恥じている人にも、心を包み込んでくれる非常に素敵な作品です。ぜひ機会があればご鑑賞ください。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

中学生のストーリーとは思えない濃い1年

ノイタミナ作品でアニメ化、山崎賢人・広瀬すず主演で実写映画化もされた人気漫画。
母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなってしまった元天才ピアニスト・有馬公正が、自由奔放な少女・宮園かをりに出会ったことから再び音楽と向き合う青春ストーリー。
音楽を題材にした作品なのだが、読者にやる気と向上心をもたらすスポ根漫画のようであり、自己啓発本のような作品でもある。そのように思わせるのは、赴きのある言葉の表現や、引用を数多く取り入れているからである。特に多く引用されてるのはスヌーピーからだ、ファンの間ではスヌーピー漫画とも呼ばれているほどよく使われている。この作品を読んでスヌーピーへの印象が変わった人もおおいであろう。
また、音楽漫画であるためクラシックも多く出てくるが、その説明もしっかりと書かれており、読者をクラシックに興味を持たせる。実際にそのクラシックを聴いて読んでみるとまた違った面白さがあるため面白い。
最初に青春漫画と述べた通りこの作品には恋愛模様書かれている。学生だからこそのまっすぐで純粋な気持ちに学生の読者は共感し、大人の読者は青春時代の懐かしさを味わうことができ、恋愛の素晴らしさ、尊さを教えてくれる。つまり、この作品にはスポ根、文化、恋愛の詰まった読めば何かを始めずにはいられない作品である。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

こんなに切ない嘘は無い!

このコミックは音楽と青春とピュアな恋の素晴らしさに満ち溢れた物語です。バイオリン弾きの少女とピアノ弾きの少年が、ある意味で必然的に出会い人間的な成長を遂げてゆく様が丁寧に描かれています。
クラシック音楽の名曲が作中、沢山出てきて、クラシック音楽が好きな読者には物語と音楽がイメージとして完全に重なって、より感動が深まると思います。
クラシック音楽が題材になったコミックで有名なところでは、「のだめカンタービレ」などがありますが「四月は君の嘘」もひけをとらない名作です。ただ、四月は君の嘘のほうは終盤とにかく涙がとまりません。「涙活」という言葉も最近よく目にしますが感動して涙を流すことは、ストレス解消に大きな効果があるそうです。
そしてこのコミックのタイトルにもある「君の嘘」の真相が明らかになったときは、そうだよなぁ、やっぱりかぁ、と思うとともに再読の欲求に流された私です。一気読みを二回連続というハマりぶり。
これから初めて読まれる方のために極力ネタバレを匂わす表現は避けましたが声を大にしておすすめしたい作品です。
主役の少年少女の他にも味わい深い多様な登場人物たちがいて、それぞれの相関関係なども読み応えがあります。そして絵が可愛い!主人公「かをり」がバイオリンを弾く様子などいっさいごまかしのない描かれ方です。丁寧な作画が土台としてあるので100パーセント物語の世界に浸れたのだなぁとも思います。ひとりでも多くの方に「四月は君の嘘」を読んで欲しいです!

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

恋愛マンガを超えた恋愛マンガ

かつて「人間メトロノーム」と呼ばれた天才ピアニスト有馬公正と、天真爛漫な性格のバイオリスト宮園かをりとの切ない恋物語を描いた作品。
実は宮園かをり、病気のために亡くなってしまいます。
病気であるのが分かるのが中盤らへんなのですが、宮園かをりが病院前の駅で降りるなど序盤から伏線があったみたいです。私は2回目見直したときに始めて気づきましたが…。
そんな彼女が、自分の病気と向き合いながらも、明るく振る舞っている姿を見ると応援したくなっちゃいますね。
有馬公正と宮園かをりの出会いは最悪でしたね。有馬公正の周りには、幼馴染の椿と、モテモテの渡利くんがいます。椿と宮園かをりは友達であり、渡利くん紹介してよって感じで4人でタブルデートすることになり、4月に2人は出会いました。最初歪みあっているのですが、ちょっとしたことから2人は一緒にコンクールに出ることになります。練習を重ねていくうちに有馬公正は彼女への思いが強くなっていきました。だんだんと2人が惹かれていくベタな話かと思っていましたが、ところがどっこい、実は宮園かをりは有馬公正に昔から恋をしていたとのことでした。好きではなかった友達の渡利くんを紹介してもらうことで彼に近づいていたのです。これが4月は君の嘘の題名につながっていたんですねー。
最終的には悲しい物語なのですが、感動しますので泣きたい人にはオススメです。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

泣けた…あの名作CLANNADに引けを取らない名作

実写映画化もされた作品。
主人公・有馬 公正(ありまこうせい)がヒロイン・宮園 かをり(みやぞのかをり)に影響を受けて、離れていた音楽の道を進む物語。全22話+OVAの作品である。この作品の特筆すべきところは、美しい演奏シーンと演奏家たちの心理描写である。
ピアノの演奏シーンが多いこの作品、美しく、しなやかな指使いが見事に表現されている。演奏者それぞれが音楽にかける思い、それが音にのって聞き手の心を揺さぶり、そして高め合っていく。このスポーツ漫画にありそうな流れが、汗臭さがなく、かといって冷めているわけでもない綺麗な研鑽が多くの人の心を動かしたのではないだろうか。
そんな彼らの研鑽の中で互いにこぼす言葉の数々…優しくて、厳しくて、甘えを許してくれない。自然と涙が溢れるのは彼らが作品の中で確かに生きているからである。
この作品の名作たる所以。それはヒロインの死である。宮園かをりは病気を患っており、有馬公正は彼女との再演を望み、音楽の道を再び歩き始めていた。しかし、コンクールを前に宮園かをりが手術を決意。その成功率の低さに公正は引く意味を見失ってしまう。
ここでかをりだけが公正の引く意味であったなら宮園かをりは生かされていただろう。しかし、公正は自分に関わった全ての人のために最後のコンクールを演奏した。そんな公正を見送るようにかをりは亡くなったが、あそこで死ななければこれほど衝撃の作品にはならなかっただろう。死んでほしくない、と視聴者に思わせた時点で制作側の勝利であったように感じた。

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

最後まで読むとわかる少女の嘘に涙がとまりません!

母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなった、かつて神童と呼ばれたピアニストの男の子が主人公の物語です。
友人の紹介で出会った、とても魅力的なヴァイオリニストの少女に振り回され、再びピアノと向き合うようになります。初めは頑なにピアノを弾くことを拒んでいた主人公が、少女と接するうちにまたピアノを弾くようになる姿がとても感動的です。読者には聞こえないはずの演奏が、容易に想像できるような素晴らしい描写がたくさんあります。

主人公の少年は強引でマイペースなヴァイオリニストの少女に惹かれていきます。しかしヴァイオリニストの少女は病を患っており、大きな嘘をついたまま少年と過ごしていきます。
主人公は、病院に入院している少女の姿を自分の母親に重ねてしまい、再びピアノから離れようとしますが、最終的にはコンクールに出場し彼女への告白ともとれるような素晴らしい演奏を披露します。その後、亡くなってしまった少女からの手紙を受け取り、そこで初めて彼女の嘘を知ることになります。
最後主人公がコンクールに出場したシーンと手紙のシーンを読んだときは涙がとまりませんでした。思い出すだけで感動します。本当に優しい素晴らしい作品なので、読む価値ありです!

四月は君の嘘 / 君噓 / Your Lie in April
10

恋と青春

この作品から、すぐに印象づいたものは爽やかで青春でした。学校生活が多く話に出て、青春と恋の要素もたくさん入っている作品でした。
母の死をきっかけにピアノの音が聴こえなくなり、ピアノをやめた主人公が、ヒロインの登場で音楽の世界に戻るストーリーです。この作品には名言と思われるものが、いくつか散りばめてあり、その一つに「星は夜、輝く」と挫折から立ち直りの言葉があります。そういう名言も青春の要素かと思います。
幼馴染で家が隣の椿と、サッカー部で親友の渡、ヒロインのバイオリニストの宮園かをり、この登場人物の兼ね合いも青春で、自身の学校生活を思い返すとような話になっています。
話の流れでヒロインの宮園かをりと主人公の有馬公生が、音楽のコンクールに出ます。ピアノを弾く音楽と映像が、すごく見応えがありました。青春のストーリーがすごく好きな作品でした。ヒロインの宮園かをりが主人公に近づくために、題名にもある嘘をつきますが、乙女心のような可愛い嘘で、恋の要素も作品を彩るものでした。青春と恋、昔を思い返す少しの切なさと溢れる、楽しさがある作品でした。